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夜行便に必要十分な船内設備!
「シルバーティアラ」の苫小牧発は航海時間が7時間半と本当に寝るだけの夜行便ですが、必要十分な船内設備です。
案内所前のエントランスホール
テーマカラーである「紫」でお洒落にまとめられています!
売店ではアルコール飲料を対面販売のみ行っています。自動販売機では買えません。お気に入りのお酒がない場合は地上から持ち込んで冷蔵ロッカーで冷やしましょう!
吹き抜けになっていますが、天井が鏡になっているので4階建てに見えますね。
ティアラ:宝石などで装飾した女性用の頭飾りのこと。
乗船記念スタンプ
緩和されてはいますが、飲酒禁止です。
自動販売機コーナー
船内にレストランはありませんが、自動販売機で冷凍食品やカップラーメンの販売を行っています。アルコールは売店での対面販売のみ。ソフトドリンクは地上価格でした。
価格例
- 十勝風豚丼650円
- チャーハン650円
- カツサンド580円
- かなやのかにめし900円
- 日清カップヌードル240円など
電子レンジ、ポット、無料の紙コップ、無料の割り箸、醤油、フォーク、スプーンが用意されていました。
個人的に紙コップと紙皿以外は個別包装されてたので安心して利用できますね。
プロムナード
2等、2等寝台、ドライバー室の船室をを船の中央部に配置してその周囲の窓側をテーブルと椅子を置いてフリースペースとする特徴ある配置です。
津軽海峡フェリー等でも見られる内海造船の特徴ある配置です。
展望浴室
呑み鉄たこちゃんは特等室だったので利用しませんでした。深夜1時から朝6時半までは入浴できません。
冷蔵コインロッカー
冷蔵品を預けることができ、しかも100円玉が返却されるという神対応!冷蔵でない普通のコインロッカーはないようです。
深夜の苫小牧港を出港!
船内をさっと見学した頃、定刻よりも少し早く苫小牧港を出港しました。
隣には商船三井フェリー深夜便の「さんふらわあ しれとこ」が!
出港を祝ってゆっくりと飲みたいところですが、航海時間が7時間半しかなく、あまり夜更かしをすると朝が辛くなります。
今回はあえて持ち込みせずに船内の商品を利用することにしました。売店で買った八戸せんべい汁とチップスターとビールで軽い晩酌スタート!
1時過ぎに就寝!携帯を充電しようとしたら枕元のコンセントがナイトテーブルの下にあってビックリ!ナイトテーブルの上の方が絶対に便利ですよね?これって設計ミス?
あっという間に八戸港へ
波浪予想では波高1m強でしたが、横からのうねりがあり、見た目は穏やかなのですが案外揺れました。
朝は6時半に起床、やや寝不足気味です。
窓の外はデッキになっていますが、乗客は立入禁止なので悪意をもって侵入されない限りは部屋が覗かれる心配はありません。
朝食は自動販売機でかにめし(900円)とカツサンド(580円)を夫婦でシェアしました。どちらも冷凍とは思えない完成度!ちょっとだけ割高ですが仕方ありませんね。
朝の放送は入港30分前である7時から。最初に大音量でシルバーフェリーの歌?が流れました。個室なのに放送のボリューム調整ができなかった理由はこれなんですね!
航海時間が短いのでできるだけギリギリまで寝てもらおう!という気配りを感じます。早朝着なのにいたずらに早く起こして(鍵を回収して)部屋から出そうとするフェリー会社もありますから。
すぐに八戸港へ入港!
先に入港した「シルバープリンセス」が停泊中!
新しいターミナルビルが建設中でした。2024年4月オープン予定です。
短い時間ですがお世話になった船室を出ます。いい部屋なのに、本当に寝ただけで勿体ない?
下船時、ビューシートの扉が開放されていたのでちょっとだけ見学。
ビューシートはシングル個室の2等寝台Aと同じ運賃です。八戸発苫小牧行きの昼間なら楽しいかもですが、夜行便なら寝台Aを選びますね。
下船はいかにも一昔前のフェリーのタラップって感じの階段で少し怖いかも?足の悪い人や高齢者、荷物が多いと辛いかもです。こういう不便も新ターミナルが完成したら解消されるでしょう!
ターミナルまでバスで送迎されますが、僅かな距離です。
以前は下船客目当てに多数のタクシーが待機していた印象でしたが、予約した人のタクシーが来ただけという印象でした。バスがあるからタクシーに乗る人が少ないのでしょうか???
昭和の雰囲気溢れるこのターミナルもあと少しですね。
売店は朝だというのにお弁当やお惣菜が豊富でした。実はシルバーフェリーの8時45分発「シルバープリンセス」はトラックの需要が旺盛なんです。お弁当はドライバーさん達のニーズが高いのだと思います。
本八戸駅へのバスは8時5分発。その前に8時丁度に盛岡行きの高速バスが発車しました。
前回、「シルバープリンセス」からバスを利用した時は現金しか利用できませんでしたが、交通系ICカードが利用できました!
本八戸駅へは15分程で到着。300円でした。
「シルバープリンセス」に接続するバスは本八戸駅の後は普通の路線バスとなって八戸駅まで行きますが、「シルバーティアラ」に接続するバスは八戸駅へは行かないので注意が必要です。
まとめ:堅実なサービスが好感なシルバーフェリー
シルバーフェリー「シルバーティアラ」の苫小牧→八戸間の船旅の様子を紹介しました。
少し睡眠不足になるかも知れませんが、仕事の後でも余裕で乗船できる便利な夜行便として利用価値は高いと思います。1便前の「シルバープリンセス」よりも一般旅客には利用しやすいダイヤだと思います。
船内サービスは太平洋フェリーや新日本海フェリーのようなフルサービスではありませんが、レストランがない分、電子レンジや割り箸、冷蔵ロッカーなどの持ち込み前提としたサービスが充実しているのが好感です。近隣のフェリー会社では電子レンジや冷蔵ロッカー等をあえて設けずにレストランへ誘導している気配がありますから。
派手さや豪華さはありませんが、便利で快適なフェリーだと思います。皆さまも機会があれば是非利用してみてください!