この記事の続きです。
寝台が無料!客室も意外と良い!
続いて客室を紹介します。
「はやぶさⅢ」には個室もあるのですが今回は個室を取りませんでした。
船の上等級が大好きな呑み鉄たこちゃんですが、以前「はやぶさ」で個室を利用したのですが一般の席がガラガラだったので・・・
今回、トラックは一杯でしたが、何故か客室はガラガラ(意味深?)で個室じゃなくても快適な船旅を楽しめました!
2等客室(一般席)
最もポピュラーな席はじゅうたん敷きの大部屋です。不思議な細長い共用枕が青函フェリーの名物?利用した日はグループ毎に1区画確保できました。
椅子席にはリクライニングシートとテーブル席が用意されています。
女性専用のじゅうたん席が1部屋あります。この日は誰も利用していませんでした。
ドライバー室
一般にフェリーの「ドライバー室」とはトラックドライバー専用の部屋なのですが、青函フェリーのドライバー室は2部屋のうち1部屋はトラックドライバー以外、誰でも利用できる部屋があります。
料金の追加は必要なく、空いているベッドを自由に使えます。
深夜便でしっかり睡眠を取りたいような場合に利用価値が高いとは思いますが、潔癖の人は避けたほうがいいかも知れません。
ステートルーム(個室)
一般席である2等の他、個室も販売していてルームチャージ制で1室6500円追加です。前回紹介した公式サイトのクーポン利用なら5200円になります。
写真は以前利用した「はやぶさ」のものです。今回の「はやぶさⅢ」とは内装が少し異なりますが基本的な構造は同じみたいです。
まさに長距離フェリーの1等和洋室という感じ。洗面所付きで広さにゆとりがありベッドや寝具はとても清潔でした。
部屋のカードキーは乗船手続きの時に地上の窓口で受け取り、部屋の場所の説明があったように記憶しています。
津軽海峡の景色を楽しめる航海!
「はやぶさⅢ」は定刻8時10分、静かに青森港を出港しました。
後方には青森の市街地や青森ベイブリッジが見えました。
デッキには椅子も設置されていて、暖かい時期ならここでのんびり過ごすのも楽しいかも知れません。
下北半島の鯛島。クジラのように見えますが・・・
下北半島
救命浮環(きゅうめいふかん)。個人的には船に乗ったときの記念撮影スポットです。
透明な消火ホース格納箱。外から中が見えるので点検がしやすそうですね。
酸素とアセチレンの保管庫。溶接作業に使うのだと思います。
左舷後方に津軽半島を見ながら陸奥湾を出て津軽海峡へ!この日は風は強かったものの、波は高くなく大きく揺れることはなく快適な航海でした。
函館山が見えてきました!
「はるばる来たぜ函館へ~♪」と歌いたくなりますね。
函館11時35分発の「あさかぜ21」と反航しました。
船名が「はやぶさ」と「あさかぜ」って国鉄の寝台特急の名前と同じなのが面白いですね。「はやぶさ」は新幹線として今も近くを走っていますし。
前方に駒ケ岳でしょうか?
函館港内へ!
津軽海峡フェリーの函館ターミナル
五稜郭タワーが見えました!
函館港入港
約4時間の航海を終えてほぼ定刻の12時10分、函館港へ入港しました。
所要時間が3時間50分の便と4時間の便があるので少し早着するかも?と予想しましたが定刻でした。
入港時はけっこう風が吹いていました。
乗船手続きの際に説明を受けましたが青函フェリーの下船は車両が先です。なので接岸をデッキで最後まで見ることができました。
到着後15分弱で係員さんが来て車両甲板へ降りるよう指示がありました。
エントランスで待機していたお客さん達は青函フェリーの事情を理解している乗り慣れた人が多いように感じました。
真新しい車両の固縛用具
「はやぶさⅢ」下船!お世話になりました。
ところで船内至るところにある「丸い七」のマークですが、親会社の栗林商船の公式サイトに由来が記載されていました。
函館では駅までの連絡バスも接続していましたが、「相互交通」さんの1200円の定額タクシーを予約して函館駅へ向かいました。
【函館・定額タクシー】「青函フェリーdeお気軽タクシー」2022年11月5日(土)スタート | お知らせ |北海道(函館)と東北(青森)を結ぶ最多運航便数No.1フェリー!
はまなす編成の臨時特急で札幌へ!
函館駅から13時ちょうど発の臨時特急「北斗」に乗車。「はまなす編成」です。
車内は終始外国人で混雑していて新函館北斗で大量の下車があり、驚きました。公平性を保つためにも徹底した車内改札を行った方がいいのでは?(ジャパンレールパスが一定数はいるとは思いますが・・・JR北海道はこういう取りこぼしへの努力が足りないと日々思います。)
乗り物や観光地が混雑する、物価は上がるで、はっきり言って私にはデメリットしかありませんね(泣)
以前、281系「北斗」に乗車したときは山側の席だったので、今度は海側を指定しました。「はまなす編成」だとコンセントがあるので使う使わないは別として長時間の乗車には安心感がありますね。
小沼と駒ケ岳
函館市街地は路面が見えるほど雪が溶けていましたが、この辺りはまだ雪が残っていました。
駒ヶ岳駅を通過
キハ40(森)
噴火湾を眺めながら快走!
東室蘭では雪がかなり溶けていました。
千歳辺りから再び雪深くなりました。
遅れなく札幌駅に到着!
まとめ:青函航路は旅の一単位として楽しい!
- 八戸から札幌への移動にシルバーフェリーではなくあえて青函フェリーと特急列車を利用して移動しました。
- 青函フェリーは競合する津軽海峡フェリーよりも船が小さく運賃が安いので飛行機でいえばLCCのような位置付けかと思いますが、客室担当の船員さんがいないだけで、それを理解して利用したら十分に快適な船旅を楽しめました。
- 船内の設備は気が利いていて好感度が高く、航海距離に対しての運賃額に割安感がありコスパはとても良いと思います。
- 青森、函館でタクシー会社と提携して定額タクシーを利用できるサービスはとても便利です。車なしの乗客にも利用してもらいたいという会社の姿勢だと思います。
- 津軽海峡や函館山の景色を船から眺めるのも旅の一単位となり得るものでした。皆さまも青函フェリーを利用して津軽海峡の船旅を体験してみてはいかがでしょうか?