週末の特等は競争率が高い!
昨年6月から就航している東海汽船の「さるびあ丸」ですが、なかなか乗船する機会がありませんでしたが、やっと乗船できました。
というのも、週末の特等は感染症の影響で客が少ないとといえども逆に「密」を避けたいという心理がはたらいて満室のことが多く、行ける日があっても予約が取れませんでした。
特等はネット予約には対応しておらず、電話するしかありません。粘り強く電話し続け、やっと予約が取れました。
積極的には案内していないようですが、乗船3日前まで予約センターでキャンセル待ちも受けてくれます。キャンセルが出たら電話連絡してくれるとの事でした。
あと、公式サイトの空席照会はリアルタイムの更新ではないので×表示でも電話したら取れることもありますよ。
便利!竹芝桟橋から出港!
東海汽船の離島航路は竹芝桟橋から出港します。モノレールやJRの浜松町駅から徒歩で行けるという便利な立地です。
ゆりかもめの竹芝駅からすぐなのですが、呑み鉄たこちゃんは天気が悪くなければ浜松町駅から竹芝桟橋のマストを見ながら歩いていくのが東海汽船に乗るときの醍醐味だと思っています。
北海道から行く場合でも東京の竹芝桟橋出港が22時なので新千歳空港18時30分発のANAに乗れば楽勝、19時発のJALでも頑張れば乗船可能なので札幌圏なら仕事が終わって直接新千歳空港へ向かえば大丈夫!
仕事が終わってから飛行機と船を乗り継ぎ、翌朝には「島」って素敵だと思いませんか?
竹芝桟橋は改装工事が行われたようで綺麗になっていました。以前はベンチがとても少なかったのですが、座って待てる場所が増えたように感じました。
東海汽船の社員の方が作製したという新旧さるびあ丸の模型が展示されていました!
運航状況の案内板がモニターに変化!
この日は御蔵島だけが条件付きで他は通常運航でした。
「条件付き」とは出港はしますが、天候が悪い場合は接岸できない可能性がありますよ!という意味です。利島と御蔵島が条件付きになることが多いです。
もし本当に接岸できずに東京まで戻ってきた場合は全額返金となります。天候の悪い日にこれを狙って特等に乗る船マニアがいるとか、いないとか?
以前使っていたボードはターミナルの隅に置かれていました。こっちの方が雰囲気が良い?
東海汽船に乗るときの基本として「株主乗船割引券」をネット通販やオークション等で入手しておくと35%引きになるので断然お得です。
1枚数百円の相場ですが、時期や在庫状況によって変動します。東京の金券ショップでもだいたい扱っています。頻繁に利用するなら本当に株主になってしまうのもありだと思います。
東海汽船の乗船券は少し特殊です。乗船券の右側が乗船名簿になっていて改札で切り離されます。記入を忘れたまま改札へ行くとその場で記入させられます。左側の大きい方が下船時に回収されます。
下船時の回収は徹底されていて記念に欲しいと言っても貰えないので写真に撮る、コピーを取るなどして残しましょう。
乗船開始は出港20分前から
竹芝桟橋での乗船開始時刻は22時の出港時刻に対して20分前の21時40分からでした。
大型フェリーのように早めの乗船開始ではないのであまり早くから竹芝桟橋に行っても暇を持て余します。利用者側もそれを知ってか?ギリギリに来る人が多いような気がしました。早く来て手続きするよう求められる大型フェリーに乗り慣れていると驚くかも知れません。
乗船前にはサーモグラフィーによる検温がありました。
乗船後、特等、特1等を利用する場合は乗船口にいる船員さんからカードキーを受け取ります。2人で乗船したら1枚ずつ渡してもらえました。
特等船室を徹底紹介!
特等、特1等室の並ぶ通路は自動ドアで区切られており、その他の乗客の立入は制限されていました。
早速入室!
ドアを開けてすぐに見える景色です。左に写っている扉はシャワーとトイレです。
パンフレットや書籍の記事ではこういう写真の方が多いかと思いますが、上の写真の方が部屋全体のイメージがつかみやすいと思います。
最初の写真の手前側、白い床の部分が土足エリア、奥の青いカーペットは土足禁止です。丸い敷物はどうなのか?どこが境界なのかよくわかりません!
ただ、カーペットに靴のまま上がる人は必ず存在する(外国人等)なので、呑み鉄たこちゃん夫婦は奥のカーペットのエリアは使い捨てのスリッパを履いて過ごしました。
クローゼットにはバスタオル、使い捨てスリッパ(薄い・・・)、アメニティーセット、共用スリッパ、浴衣が準備されていました。
茶色の共用スリッパ、昭和の時代のホテルのスリッパを思い出しますが、令和の今日、使うのは抵抗がありますね。
アメニティーセットは旧さるびあ丸のイラストに「SEVEN ISLANDS」と印字されていました。そういえば東海汽船では最近は「伊豆七島」と呼ばずに「東京諸島」と呼んでいるようです。
ベッドの間のナイトテーブルの下には冷蔵庫と電気ケトル、紙コップ、お茶の用意がありました。冷蔵庫は小さなもので500ミリのペットボトルを立てるのが精いっぱいなものでしたが、ミネラルウォーターがサービス品として入っていました。
空調の調節も部屋で可能でしたが、冷房暖房の切り替えはできませんでした。
シャワールームとトイレです。壁にドライヤーが付いていました。
シャワーの水圧は十分、トイレは新しい船には珍しく真空式でした。水を流した時の音が大きくあまり好きではありませんが、航路事情的に補水(給水)が制限されるので節水に効果がある真空式でやむを得ないのかも知れません。
バスタブがなくシャワーである点を除いてホテルと遜色ないお部屋だと思いますが、こんな豪華なお部屋なのにティッシュペーパーありません!
特等は1名で利用しても割増なしで相部屋になることもなく占有できるんです。だから週末の予約が難しい!
出張する人への配慮だとは思いますが、何らかの貸し切り占有料金みたいなものは必要なのではないでしょうか?2名1室で利用するのと1名1室で2部屋で利用するので支払い総額が同じって何だかなぁ・・・。
次回へ続く