夫婦で呑み鉄!たこちゃんの旅ブログ

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残念な完全個室フェリー「おれんじ おおさか」スイート和洋室乗船記 大阪南港→東予港①

日本初!の完全個室フェリー おれんじ えひめ&おおさか

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東予港の「おれんじ おおさか」

四国開発フェリー(愛称:オレンジフェリー)の大阪南港~愛媛県の東予港を結ぶ航路に日本初の完全個室フェリーが就航しています。大阪難波駅で近鉄特急ひのとりを下車後、地下鉄とニュートラムを利用して大阪南港まで来ました。

オレンジフェリー|四国開発フェリー株式会社

 

22時出港なのに20時から乗船可能!早乗船でゆったり!

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大阪南港フェリーターミナル

大阪南港の出港時刻は22時なのですが、出港2時間も前の20時から乗船が可能です。東予港入港は6時と早朝なので航海時間8時間だとやや睡眠不足になる感じなのでとても嬉しいサービスだと思います。

呑み鉄たこちゃんは20時すぎにターミナルへ到着。検温を受けて乗船券を購入しました。

オレンジフェリーでは以前はクレジットカードが使えず現金のみの扱いだったのですが、時代の流れに応じてカード決済が可能になりました。

尚、愛媛側の東予港から乗船の場合も同様に20時からの早乗船が可能です。

 

乗船するとゴージャスなエントランスが!

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おれんじ おおさか エントランスホール

乗船すると迎えてくれるのが3層吹き抜け、大きな階段のあるゴージャスなエントランスホールです。「おれんじ おおさか」は青、「えひめ」は赤を基調とした内装になっています。わずか8時間のフェリーとは思えない立派な空間です。確実にビジネスホテルを超えて、そこそこのシティーホテルな雰囲気です。

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おれんじ おおさか エントランスホール

案内所で乗船券のチェックを受けて個室の部屋の鍵を受け取りました。最近主流のカードキーではなく、むかしながらの「鍵」?

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おれんじ おおさか ルームキー

 

残念すぎる「スイート」

 今回のお部屋は「スイート」を選択。以前は「特等A」と呼ばれていたクラスです。洋室タイプ、和洋室タイプ、和室タイプの3種類があり、呑み鉄たこちゃんは和洋室にしました。

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おれんじ おおさか スイート和洋室①

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おれんじ おおさか スイート和洋室②

おー、素晴らしいじゃん!

これで何か不満があるの?

 

と思われる方が多いかと思いますが、この部屋には致命的な欠陥があるんです。

スイートなのに、シャワーやトイレが部屋に付いていないんです!

そう、日本初の完全個室フェリーには「スイート」にシャワーはおろか、トイレも付いていません。

日本初!シャワー、トイレのない スイート?

呑み鉄たこちゃんが調べた範囲で、シャワー、トイレが付いていないのに「スイート」を名乗る夜行フェリーは多分ここだけです。これには本当に驚きました。

 

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おれんじ おおさか スイート和洋室③

他に気付いたこと、

・洗面台が付いていましたが水が臭い!(呑み鉄たこちゃんは普段の生活では水道水を平気で飲んでますが、本船では歯磨きにもミネラルウォーターを使いたくなるレベルです。)
・備え付けのスリッパはビジネスホテルでも使い捨てが主流ななか、共用のもの。コロナ禍の今日、絶対に履きません。

・部屋に冷蔵庫はありません。

・袋に入った持ち帰り可能な小さなタオルと歯ブラシはありますが、バスタオルはありません。

・ポットやお茶の用意がありません。

・空調は部屋ごとで個別調整が可能で快適です。

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空調調整パネル

この設備で「スイート」を名乗る資格がある部屋なのか、疑問を感じました。

シャワー、トイレを多くの個室に付けると

①日々の清掃が大変。

②清水の使用量が増える。

③シャワーやトイレのパッキン等、消耗品のメンテナンス、温水清水の配管が必要となり、古くなると水漏れ等の不具合が起きるのでメンテナンスが大変。

のようなデメリットが生じるのが理由だと推察します。

 

部屋にトイレがないのは深夜に目覚めてトイレに行くのがかなり面倒でした。「スイート」和洋室は洋室よりもトイレに近かったのが救いでした。(余談ですがトイレが半端なく臭かったです。おれんじ7&8のトイレと同じ臭いがしました。呑み鉄たこちゃん妻の話では女性トイレは臭くなかったとの事。)

 

前船(おれんじ7&8)は昼間の便も運航していたため、折り返し時間が短く、清掃が間に合わないため特等クラスでもシャワー、トイレを付けていなかったと認識していましたが、現在は夜行便のみの運航で折り返し時間には十分余裕があるはずで「スイート」と名乗る部屋にシャワー、トイレを付けないのには違和感がありまくりです。せめて「スイート」ではなく「特等」や「デラックス」とかの呼び方にすればまだ印象が良かったのではないかと思いました。広告で 「動く海上ホテル」と謳い、「スイート」と名乗るならそれにふさわしい設備を付けてほしいと思います。部屋の名称と品質が一致しておらず、名称のインフレ状態?です。いわゆるフェリーの一等船室と思って利用するなら十分に快適な部屋だと思いますよ。

 

シャワー、トイレが付いていないのは乗船前から知ってはいましたし、最上位の「ロイヤル」ならバス、トイレ付なのですが、コロナ禍で宿泊するときは部屋を自分で消毒する作業をするため、「ロイヤル」は広すぎて大変なので手ごろな広さの個室である「スイート」を選びました。

 

どうでもいいかも知れませんが、乗船券や船内図等に「スイート」を「Sw」と表示しているので「Sweet」と混同しているのかな?と思ったら、船内図を見たら「Suite」でちゃんと理解しているようです。「Sw」って何の略なのでしょうね?

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下の写真は以前利用した「おれんじ えひめ」の「ロイヤル」です。バス、トイレ付(セパレート)、公式HPに記載はありませんが冷蔵庫も付いています。居間と寝室が別でテレビも2台あり寝るだけの時間なのに無駄に広すぎでした。

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おれんじ えひめ ロイヤル①
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おれんじ えひめ ロイヤル②

寝るだけの夜行便なのでこんなに広すぎる部屋でなくてもいい、手ごろな広さのシャワー、トイレ付きでビジネスホテルのような個室が全くないのが本当に残念で勿体ないと感じました。 

ロイヤル近くのスイートの何部屋か(配管を簡略化するため)でもシャワー、トイレ付きとして少し高い運賃を設定すればより満足度の高いフェリーになったと思います。


完全個室フェリー「おれんじ おおさか」スイート乗船記 大阪南港→東予港②へ続きます。

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