- 沿岸バス「特急はぼろ号」とは?
- 便利!発車オーライネット
- 評判悪い、札幌駅バス停から乗車!
- 道央道→深川・留萌自動車道へ
- 日本海オロロンライン絶景区間へ!
- 約5時間で豊富温泉に到着
- まとめ:相席ブロック問題について考える!
沿岸バス「特急はぼろ号」とは?
- 札幌から留萌、羽幌等、日本海オロロンライン沿いにこまめに停車して豊富町まで結ぶ高速乗合バスです。
- 高速道路を走行するのは留萌までの約2時間で、残りの約3時間は一般道を走行します。そのためなのか?「高速はぼろ号」ではなく「特急はぼろ号」と表記されています。
- 札幌発着でしか利用できません。(例:羽幌~豊富間の利用は不可)
便利!発車オーライネット
予約はネット予約の「発車オーライネット」が便利です。
2024 年に回数券の販売を終了し、普通運賃の値上げが行われましたが、「インターネット予約割引」、「キャッシュレス割」が新設され、割安な運賃で利用できます。ネットを利用できる人はネット予約一択です。
例えば札幌~羽幌間で
- 普通運賃4700円
- インターネット予約割引4420円
- キャッシュレス割4560円
「発車オーライネット」が優秀なのは、空席状況の詳細がわかること!
バス会社よっては「空席◎」「空席〇」のような表記もあるようですが、沿岸バス「特急はぼろ号」では残席数が数字で表記されています。混雑状況が一目瞭然!
予約へ進むとシートマップで席を選ぶことができます。注意点としては男女での相席にならないように男性で予約すると女性の隣は×、女性で予約すると男性の隣は×になるので、両方で試してみると本当の予約状況がわかります。
他のバス会社であるような「電話予約とネット予約」や「普通運賃とネット割引」で指定できる席の範囲が異なるような事がなく、全ての席を選択できるのも素晴らしいです。
呑み鉄たこちゃんは1人で道北の豊富町で用件があり、昨年は列車を利用しましたが、今年はできる限り混雑していない便を選んで「特急はぼろ号」を利用してみました。
「用件に都合のよい便<混雑していない便」
札幌~豊富温泉間のインターネット予約割引は6670円で、JRの「えきねっと」トクだ値で札幌市内~南稚内(豊富で前途放棄)が7060円なので、少しだけ安いです。
インターネット予約割引でも決済後の座席変更や便変更が可能なので、混雑状況に応じて変更できるのはとても便利です!
予約便が混雑したら便変更やJRに変更する事も想定しながら当日まで混雑状況を確認し、相席になる可能性は低いと判断して13時発乗車に決定しました。
評判悪い、札幌駅バス停から乗車!
札幌駅のバス乗り場はいつ開業するかもわからない北海道新幹線の工事の影響でバスターミナルが閉鎖され、駅周辺の道路に行き先別にバス停が設置されました。
冬はどうするんだと評判が悪いですね。座席指定制のバスならまだいいですが、自由席のバスは早めに並ばないと困りますから。
「特急はぼろ号」のバス停は旧ビックカメラの創成川寄りで近くにコンビニもありまぁ便利な方だと思います。
発車15分前位に早めにバス停へ行ったのですが、すでにバスが来ていました。座るところがほとんどないバス停で長く待たなくてもいいように早めにバスに乗れるのはありがたいです。(毎回そうなのかはわかりません)
また、「発車オーライネット」で決済をすませていたら窓口で発券する必要はなく、携帯の画面を運転士さんに見せるだけで乗車できるのは、紙のきっぷの発券が必要なJRの「えきねっと」よりも利便性が高いです。
萌えっ子ラッピングバスでした。
(基本的にはかわいいと思いますが、後部の萌えっ子はやや過激な気もします。)
気兼ねなく座席をリクライニングできる最後列が好きなのですが、萌えっ子ラッピングバスが来たらラッピングで窓を塞がれて日本海オロロンラインの景色が楽しめないと思い、前方の左側を指定しました。見事、的中!
道央道→深川・留萌自動車道へ
バスは定刻に札幌駅前を発車しました。乗客の人数を数えたら、予約なし、飛び込みで乗車した人はほとんどいない感じでした。
札幌発の場合、後は乗車扱いがないのでこの時点で相席でなければ安心してくつろぐことができるのがいいですね。前方の方が人が多い印象でした。
札幌インターより道央自動車道へ!
砂川SAで10分間の休憩がありました。ちなみにSAでは缶ビールは販売していません。(当たり前?)
萌えっ子ラッピングバスを撮影しました。
ちなみにラッピングが窓にかかる部分は外の景色がよく見えません。後方席のラッピングはけっこうきついのでは?
北海道らしい景色のなかを快走!
留萌道に分岐後は速度が落ち、制限速度を10km以上超えないような安全な速度で運行されていました。(記録が残るからやりにくい?)
日本海オロロンライン絶景区間へ!
深川・留萌道は終点ではなく1つ手前の留萌大和田インターを出て一般道へ!これから豊富まで約3時間一般道を走行しました。
日本海が見えてきました!
信号で止まることもあまりなく、一般道とは思えない安定した快適な走りでした。
猛スピードで抜いていく乗用車も北海道迷物?
羽幌の本社ターミナルで2回目の休憩がありました。停車時間は約10分。時刻表より若干早着気味でしたが、乗車扱いがないので調整せず早着のまま進んでいきました。 冬季の悪天候を見越してか?ダイヤには余裕があるようでした。
すぐ向かいに生協があるので買い物ができました。レジが混んでいたら諦める覚悟で、乗り遅れには十分注意しましょう。
約5時間で豊富温泉に到着
羽幌で多くの乗客が下車して車内は閑散としてきました。
集落の代表的なバス停にこまめに停車(降車扱いのみ)していき、そのうち遂に1人だけに!たのしい貸切です。
雲に隠れていますが利尻富士も見えました!
天塩川大橋。
定刻より10分ほど早く豊富温泉へ到着。宿が温泉街なのでこちらで下車しました。
今回の乗車は車内が混雑しておらず幸い隣が空席だったので素晴らしい日本海オロロンラインの景色を眺めてバスの旅を楽しむことができました。
今回は晴天でしたが、夕陽の時間帯や冬季にも機会があれば乗ってみたいと思います。
豊富温泉では昨年と同じ宿に宿泊しました!
まとめ:相席ブロック問題について考える!
今回の沿岸バス「特急はぼろ号」の乗車は素晴らしい天気と景色、そして混雑していない快適な車内でとても満足できるものでした。しかし、これがもし相席だと4列シートのバスで5時間もの乗車時間だとかなり苦痛になると思います。
ただ、相席にならないなら3列(独立)シートのバスよりも広く使えてむしろ快適です。パソコンや大きな荷物がある際は隣の席に置けます。頭上の棚は高さが低くて荷物が入りませんし、バスのトランクに預けるのは不安です。
そこでふと思う事。少し前、ネットのニュースで賑わった話題 です。
高速バスで隣に他人が来ないように2席予約して1席を出発間際にキャンセルする人がいるのでバス会社が注意喚起したというものですが、これは直前にキャンセルしてもキャンセル料がたったの110円ですむという制度に問題があります。旅客側は制度を上手く「悪用」しているに過ぎません。本当に急用ができて1人減員となった場合との区別は難しいのではないでしょうか?
こういう行為を排除するためには旧ツアー系のバスのように数日前から当日キャンセル料を大幅に高くする対策が必要です。悪用できないよう穴を塞ぐ!仮に本当に急用ができてキャンセル料が高くても、それは旅客都合なので仕方ありません。
ただ、 感染症の影響が以前ほど騒がれなくなったとは言え、空港リムジンバスのような短時間ならともかく、座席が狭いバスで長時間他人とほぼ密着して過ごす相席が辛いと感じる人も一定数いるのが本音でしょう。
東京~大阪間など需要の大きいバス路線や一部の航空会社には有料で隣席を空席にする制度があります。体が大きい人、荷物が多い人、冤罪被害を受けたくない等々、有料でも隣席を空席にしたいというニーズは存在すると考えます。
5時間程度の所要時間なら3列シートの路線が多いのですが、こちらのバス会社さんは繁忙期の輸送力確保のため4列シートとしているようです。
ある程度空席がある便で相席になるか否かが運で決まる「相席ガチャ」状態が現状ですが、お金を多く払った人の隣が優先して空席になる方がより公平です。
そこで有料で隣席をブロックできる制度を設ければ繁忙期の輸送力は確保しつつ、バス会社にとっても少しは増収になり、旅客側と双方にメリットがあるのではないでしょうか。
「必要な人が乗れなくなる!」と反論があるかも知れませんが、混雑しそうな期間や便を除外し、対象座席数を需要に応じて絞る事である程度は解消できます。(悪天候で運休した翌日のようなの急な混雑には対応できない。)
ネットで話題になった「相席ブロック問題」。制度の穴を悪用できないよう塞ぐことは勿論、令和の時代の多様な価値観に合わせて有料で隣席をブロックできる制度を設けて、高速乗合バスがより快適で利用しやすい交通機関になることを願ってやみません。