臨時特急「ニセコ」号とは?
JR北海道が運転する臨時の特急列車です。
通常、札幌~函館間の特急列車「北斗」は苫小牧や東室蘭(通称:海線)経由で運転されますが、「ニセコ」号は小樽、倶知安経由の函館本線(通称:山線)経由で運転されます。
日頃は普通列車しか運転されていない路線を特急列車で快適に通過できるだけでなく、今年は使用する車両が2023年に引退が発表された「ノースレインボーエクスプレス」であることから特に人気となっています。
所要時間は 5時間半程度。3時間半程度で運転されている海線経由の特急「北斗」よりも大幅に長くかかりますが、実は距離は30キロ強短くなります。
以前はどちらの経路を通っても近い方の函館本線経由で計算する特例(経路特定区間)がありましたが、現在はその特例はなくなり、正規の乗車券・特急券で乗車する場合、例えば札幌~函館間では「ニセコ」号の方が550円安くなります。
混雑が予想される今年の「ニセコ」号に呑み鉄たこちゃんが乗車してきました!
まさかの10時打ち敗戦!指定席確保大作戦?
呑み鉄たこちゃんは札幌近郊のある駅のみどりの窓口へ乗車1か月前、10時打ちに行きました。
JR東日本のネット予約「えきねっと」は事前受付もありますが、人気列車の場合の全くあてにならないので競争率の高い列車は駅で買う方が確率が高いと考えています。
10時少し前に「ニセコ」号の予約を依頼したのですが、先客がいるとの事で2番目でした。羊蹄山が見える方(CD席)で2人並びとだけ希望を伝えました。 結果はまさかの「満席」
その日にどうしても乗りたかったため、帰宅後からえきねっと予約を暇さえあれば照会する日々が続きました。
粘って、粘って、粘って!無事に羊蹄山側の並び席をゲットできました。1か月間、えきねっと相手に格闘してわかった事!
- 1か月前発売直後が満席でも数十分後とか、当日夕方に1席程度なら空席が出る事も?おそらく重複して取れた人が条件の悪い方をキャンセルしたのだろうと思います。
- 「ニセコ」号の他の日の発売日の10時すぎに空席が出たことも?より良い条件の席が取れたのでキャンセルしたのだと思います。
- 全区間は満席でも区間を狭くすれば空席がある場合もあります。一部区間のみしか指定が取れない場合でも駅のみどりの窓口でなら通しの料金で特急券が買えます。(例:札幌→函館が満席でも倶知安→函館なら取れるので倶知安まで自由席を利用するような場合)
- 旅行会社の団体枠の返却が一番の狙い目!催行確定、空席ありのツアーを日々観察して受付を締め切った直後に余った席を返すタイミングが大チャンスです。
- 数日前から意外にキャンセルが多いので狙い目。黒枠の解放も含めて前日や当日にもかなりの変動があります!
- キャンセルが出るのはたいてい通路側1席。窓側や2人並びは滅多に出ないがあきらめずに粘ったことが勝因!
- 数席の空席が一時的に出ても、今回の「ニセコ」号では早ければ数分、遅くても数時間後には満席になっていた感じです。
- 感覚としては「花たびそうや」よりは断然取り易い印象でした。日々苦労するので10時打ちで一発で取れる方が絶対に楽です。
- 乗車数日前に「HOKKAIDO LOVE 6日間周遊パス」(以下、「LOVEパス」と呼びます。)の発売が発表され、このパスの方が圧倒的にお得なのでパス利用に予定変更。みどりの窓口へ行き「LOVEパス」を買って、駅員さんの目の前でえきねっとの予約をキャンセルして「指のみ券」として拾うというややリスクのある方法を行いましたが、無事に拾うことができました。もし瞬時に取られたら自由席に並ぶことになるのでとても緊張しました。
結論!諦めない事です!あとは運?
LOVEパスお得な情報
有効期間中の「LOVEパス」を提示するとお得な特典があります。こういう特典ってあまり価値のないものが多いのですが、中でも利用価値が高いと思うのは・・・
- 札幌駅等のキヨスクで10%OFF(ただし有名な土産等対象外商品があり、どうみん割のクーポン等の併用はできません。)
- JRタワー展望室無料。通常740円なので行ったことがない方には嬉しい特典かと思います。
札幌駅から乗車、自由席に余裕あり?
札幌駅の2番ホームは朝から異様な雰囲気でした。
少し早めにホームへ行くと自由席に並ぶ列が!発車20分前ぐらいで2,3号車それぞれ30人強ずつ並んでいた印象です。窓側は無理でも全員座れそうな印象でした。予想に反して少ない?
指定席を持っていても通路側しか取れなかった人も一定数並んでいると思われ、発車後に車内を見た感じでは自由席の方が少し余裕があった印象でした。「LOVEパス」以外にも来週は「大人の休日パス スペシャル」の期間になるので混雑が加速するかも知れません。
乗車位置の札が懐かしい雰囲気ですが、JR北海道ではまだまだ現役!
「ニセコ」号の入線は発車5分前の7時51分なのでホームで撮影する余裕はあまりません。
乗車は1番先頭でなかったので車内全体の撮影はあきらめました。まだ人が座っていない席を撮影してみました。
今回の乗車は函館で宿泊、荷物が少々あったので天井の荷物置きが極めて小さく、かつ共同の荷物置き場に置くのが嫌な呑み鉄たこちゃんは荷物の置き場にやや苦労しました。足元が狭くなりましたがやむを得ませんね。
昨年同様、小樽までは前を走る普通列車に追い付かないよう、ゆっくりとした速度で運転されていました。昨年は緊急事態宣言中、用件のため倶知安までの乗車でしたが、今回は念願の終点函館までの乗車でした。
小樽までは日常通り慣れた路線なのですが、特急の車内でのんびりと朝食を食べながら非日常の列車旅がスタートしました。
昨年の乗車記はこちらです。
次回へ続く