この記事の続きです。
- 小出駅では全員が一旦下車!
- 只見線から上越線へ!
- 長岡から信越本線へ!軽食も!
- 海に近い!青海川駅へ停車
- 8時間の旅を終えて上越妙高へ!
- 新潟空港から北海道へ帰宅
- まとめ:8万円の価値がある?「雪月花で行く初夏の只見線」
小出駅では全員が一旦下車!
小出駅は14時33分着で発車は15時18分とたっぷり45分の停車時間がありました。ここは乗客全員が一旦下車する決まりになっていました。
いちおう、車両点検のためとの事でしたが、おそらく働いている人達の休憩時間なのではないかと思います。会津若松から上越妙高まで8時間以上も立ちっぱなしで食事もせずに働き続けるのは無理がありますから・・・
降りる前に「テーブルに敷いていたランチョンマットを小出で交換するので持ち帰りたい人は荷物の中に入れて」と言われましたが、そのまま置いて下車しました。ほとんどの方が持ち帰っていたようですが、呑み鉄たこちゃんはグッズにはあまり興味がないんです・・・転売する気力もなく、勿体ない?
乗客が下車した後、窓のカーテンを全て閉鎖していました。大きなガラス張りで展望がウリの列車なのですが、強力な日差しに晒されるため、車内の気温が高くなりがちなようでした。乗客がいない時は少しでも車内の冷房を効かせたいという意図なのだと思います。
駅のホームでは特産品の販売!
日本酒の試飲!
玉川酒造さんの「越後ゆきくら」
本当に美味しかったので買おうと思ったのですが、在庫がないとの事でした。呑み鉄たこちゃんは旅行中に重いものを買って帰るという行動をほとんどしないのですが、重くても買って帰りたいという気持ちになる美味しさでした!
駅の外へ出てみました。
駅の近くに上越ナンバーの乗用車が数台駐車していました。きっと社員の方が車で「雪月花」を追いかけながらサポートをしてくださっていたのでしょうね。そうそう、社長さんは小出で下車しました。
俳優の渡辺謙さんが書いたそうです。
駅の隣には只見線の乗り鉄御用達のホテルがありました。
みどりの窓口は閉鎖!指定席のある定期列車は来ない筈なのでやむを得ない?
只見線から上越線へ!
「雪月花」の車内へ戻ると車内の冷房がよく効いて涼しくなり、テーブルには新しいランチョンマットが置かれていました。
進行方向が変わり、只見線に別れを告げて上越線に入りました。
目的の只見線を無事に抜けたのと、上越線に入って線路が良くなり乗り心地が良くなったせいか、ウトウトと眠ってしまいました。
この先は正直なところ消化試合な雰囲気でした。
約30分で長岡駅へ到着!
実は希望したら長岡駅でも下車することが出来、新潟空港や羽田空港へ向かえば当日中に北海道へ帰宅が可能だったのですが、その場合でも旅行代金の減額はなし。
8万円も払って残り2時間半を放棄して下車するのは勿体ないので上越妙高まで乗車しました。やはり皆さん同じ考えなのか、降りた人は居なかった模様です。
停車時間は6分ですが、ドアが開き、ホームへ降りることが出来ました。
長岡から信越本線へ!軽食も!
長岡から再び進行方向が変わって信越本線へ入りました。JR東日本の駅員さんに見送られて発車!
夕方16時頃とまだ早いのですが、夕食の軽食が提供されました。1回の乗車で2食提供される観光列車はなかなかないのでは?
素晴らしいお昼をお腹いっぱい食べた後であまりお腹がすいていなかったのですが、持ち帰り禁止との事で頑張って食べました。
暑い時期なので食中毒防止の観点からはやむを得ないのは理解できますが、高齢層が多く、持ち帰ってホテルや新幹線で食べたいという人も多かったのでは?と思います。
メニューは
- 会津鯡(にしん)の山椒漬けのフリット
- 三島産会津地鶏の塩麹焼き
- 小蕪/人参ヂュバン
- しもごう農園の椎茸と蟹身のミルフィーユ仕立て
- 長葱のオリーブオイル焼き
- 合鴨の生ハム 田島産グリーンアスパラとホワイトアスパラ添え
- 会津の米麹味噌でマリネした三元豚肉の角煮
- 大根コンポート
せっかくなので生ビール700円を注文!
線路が良い信越本線を快調に走行!
景色を見逃さないように必死だった只見線内と違ってのんびりとした時間が流れていきました。
海に近い!青海川駅へ停車
「雪月花」は青海川駅に14分間停車。以前、「越のShu*Kura」で2回来たことがありました。
ホームでは観光列車恒例のボードを持って記念撮影がありました。夫婦で撮ってもらったあと、ボードだけを撮らせてもらいました。ありがとうございます!
跨線橋を渡って海側のホームへ行ってみました。
8時間の旅を終えて上越妙高へ!
長い「雪月花」の旅も終盤に差し掛かり、1号車「さくらラウンジ」にある記念スタンプ押し、乗車記念の硬券に昔懐かしい改札の鋏を入れる体験をしてきました。
乗車記念に手元に残るきっぷが欲しいという鉄道ファンの心理を巧みに突いた素晴らしい記念品だと思います!
それでもまだ1時間ちょいあるので最初に頂いた日本酒を開封!
乗務員さんからお土産の紙袋が配布されました。只見線を走る「雪月花」のクリアファイルの他、後日送られてくるお土産の申込用紙が入っていました。
呑み鉄たこちゃんは「お米と味噌」×2個を選びました。多分、通常のコースのお土産付きプランと同じなのでは?
後日送られてきたお土産です。日常生活に直結する現実的すぎる選択ですね。
旅の終わりが近付いてきた車内では追加ドリンクの清算が行われました。クレジットや電子マネー可でしたが、ほとんどのお客さんが年会費の高そうなクレジットカードだったのが印象的でした。
直江津駅に到着。
終点の上越妙高まであとわずかですがJR東日本の運転士さんからえちごトキめき鉄道の運転士さんに交代。車両のトラブル対応のため乗務していたと思われるえちごトキめき鉄道の方が下車しました。
運転停車した高田駅では遠くのホームから駅員さんが手を振ってくださいました。
8時間以上の長旅を終え、「雪月花」は無事に上越妙高に到着。
しばらく待つと「越のShu*Kura」が到着する予定でしたがそのまま出場。多くの人が北陸新幹線で東京方面へ向かったようですが、呑み鉄たこちゃんは上越妙高駅近くのホテルに宿泊しました。
ホテルと航空券のパック利用だったので、いつも利用しているホテルではなく「スーパーホテル」を選択しました。
新潟空港から北海道へ帰宅
翌朝、特急「しらゆき1号」で新潟へ!気の毒なほどガラガラで快適に過ごせました。
新潟では少しだけ時間があったのでバスセンターのカレーを食べて空港へ向かいました。お店が改装されて綺麗になっていました!
ホテルで朝食を食べたのでミニカレーを選択しましたが、それでもこのボリューム!420円。
新潟空港からANAのB737-800に搭乗。
ANAの新潟~新千歳線はプレミアムクラスに5000円でアップグレードできる乗り得な路線であり、夫婦で並んで座れる空席もあったのですが「雪月花」で1人8万円もかかったので普通席で我慢!
まとめ:8万円の価値がある?「雪月花で行く初夏の只見線」
えちごトキめき鉄道の観光列車「雪月花」がJR東日本の只見線へ乗り入れる貴重な機会に乗車することができました。
通常、只見線は普通列車しか運転されていないので全線を快適な車両で乗り通す機会は今回のような団体専用列車しかありません。
昨年、JR東日本の「海里」を利用した団体専用列車に乗ったばかりなのですが、只見線の車窓は2回目でも素晴らしく、高額な旅行代金のせいか、乗客の民度は極めて高く、落ち着いた時間を過ごすことができました。
ただ、途中で下車して散歩する時間があるとは言え8時間以上の長い行程なので、正直に言えば後半にやや疲れを感じました。その点を考慮したら、メインイベントの只見線を先に通る会津若松発を選択して正解だと思います。逆向きだと食事、飲酒して疲れて眠くなった頃に只見線に入りますから。
今後の要望としては旅行代金が高額なので「TOHOKU EMOTION」のようにフリードリンクを採用すればより満足度が高まるのではないかと思います。安い居酒屋の飲み放題のように無理な注文をする客は皆無だと思います。また、座席にコンセントがなく現代の感覚としては不便なので電気容量の事情があるかも知れませんが、共用でも「充電できる設備」があった方が良いのではないでしょうか。
旅行代金の8万円が安いとは思いませんが、納得できる価格だと考えます。物価上昇で苦しい時代なのに満席になる程の人気があるのがその証です。素晴らしい鉄道の旅を楽しめました!又の機会があれば毎年という訳にはいきませんが、時々なら乗ってみたいと思います。