余市駅で特産品販売、ワインを購入
「ニセコ」号は手稲、小樽と停車した後、9時07分に余市駅に到着しました。ここでは6分間の停車時間ですが、ホームで特産品の販売がありました。
ドアが開くや否や、多くの人達が特産品販売のアップルパイへダッシュしてあっという間に完売!乗客の購買意欲の高さに驚きました。
跨線橋から反対のホームへダッシュして撮影する人達もいました。
呑み鉄たこちゃんは余市ワインを買いました。
余市町のゆるキャラ、「ソーラン武士!!」も!
昨年よりも短い停車時間でしたが、地元の方々が熱く歓迎してくれ、見送って頂きました。これぞ定期列車にはない楽しみ!だと思います。
余市発車後、本格的に山線に入った車内で余市ワインを楽しみました!(コップは駅での販売では200円するそうなので自宅から持参しました。)
昨年は緊急事態宣言中で倶知安で用件があったため飲酒は控えましたが、今年は終点函館までの乗車、感染対策に気を配って呑み鉄を楽しみました。
倶知安から地元特産品の車内販売
倶知安へは10時01分到着、新幹線工事のためか、ホームが移設されていました。既に札幌から2時間以上乗車したのに楽しくてあっという間な感覚でした。
ここから特産品の車内販売の人達が乗り込み、盛大なお見送りのなか「ニセコ」号は発車しました。
ゆるキャラもお見送りしてくれました!
お名前をお調べしたところ「じゃが太」「じゃが子」だそう・・・そのまま
倶知安を出ると羊蹄山がよく見えました。色が変なのは「ニセコ」号の窓ガラスの色の影響?
上り函館行では羊蹄山はほとんどが進行方向左側に見えますが、車掌さんの放送によれば右側に見える場所もあるそうです。地図とGPSの現在地を見ながら探せば容易に見つけることができました。
珍しい列車なので沿線には撮り鉄の人達も多数来ていました。
特産品の車内販売の様子です。多くの乗客が購入しており、購買意欲が高いのに驚きました。
ニセコ駅には10時18分着。特産品の車内販売の人達は倶知安からわずか14分で下車。盛大にお見送りをして頂きました。
ニセコ駅を発車するとSLと特急ニセコ車両が保存されていました。
昆布、黒松内と停車。余市で買ったワインをちびちびと飲みながら山線の風景をのんびり満喫しました。
長万部ではかにめし販売
「ニセコ」号は室蘭本線と合流し、長万部駅へ!
到着前に巷で噂の水柱が車窓から見えて慌てて撮影しましたが、タイミング悪かったのか、拡大してもよくわからず・・・でした。
長万部駅へは11時27分着。16分と長めの停車時間がありました。
長万部のかにめしは前日までの完全予約制での販売が!
かにめしそのものは道内ならスーパーの駅弁フェアとかで比較的簡単に買えるのですが、現地でしかも車内で食べれるのなら予約しない選択肢はありません!通常1180円のところ1100円での販売!
反対側のホームには9月末で定期運行を終了する281系「北斗7号」札幌行が到着!
みんなが駅での撮影に夢中になっているこの隙に一旦車内へ戻り3号車1階のラウンジへ!読み通り誰もいませんでした。(席を占有するための荷物が置いてあったので反対側からは撮影できず・・・)
今年は自由席の人なのか、ずっとラウンジに座っている人がいてなかなか撮影できませんでした。
再び下車してホームにいたゆるキャラの「まんべくん」を撮影!
他のゆるキャラよりも活発な性格なようでした。
人気者?
どいて欲しいと思っている人も居るんでないかい?
まんべくんに見送られて長万部を発車!
函館へラストスパート
長万部を発車すると線路が良くなったせいかスピードが上がり、乗り心地も良くなり特急列車らしい走りになりました。
車内で長万部で買ったかにめしを早速食べました!
長万部駅ではアルコール飲料は販売していないので自宅から焼酎と氷を持参!改札を出て駅近くのドラッグストアへ行くことも検討しましたが、停車時間を楽しめなくなるので持参を選択。
ほんのりと温かいかにめしは絶品!温かいのと車内で食べる点はスーパーでかにめしを買ったとしても絶対にかないません!
それまでの山の景色が海の景色に変わりました。海の向こうには駒ケ岳が見えます!
森駅にて。
駒ヶ岳の近くを走りました。
大沼公園付近は不覚にも居眠りをしてしまったようです。
新函館北斗へ近付きます!そのあとは五稜郭にも停車。
約5時間半もの長い時間をかけて「ニセコ」号は定刻13時24分に終点函館へ到着しました!途中、余市と長万部で停車時間があり、ホームへ降りて販売や撮影を楽しんだせいか、意外にあっという間に過ぎた印象でした。
昨年の客層はほとんどが男性1人で鉄道ファンのようでしたが、今年は女性や子供さん等、一般のお客さんの姿も見受けられました。
降りるときに車内の全景を撮影できました。
まとめ:「ニセコ」号で山線の乗り鉄を!
昨年の「ニセコ」号は指定席でも通路側なら苦労せずに買える状況でしたが、今年は使用する「ノースレインボーエクスプレス」が今年度で引退する事が発表された事に加え、北海道新幹線が札幌まで開業したら長万部~小樽間の在来線が廃止される事が決定したとの報道があり、多くの人が関心を持つ事となり指定席が取り難い状況でした。
一日散歩きっぷ等で山線の乗り鉄をしようとすると、1~2両編成の普通列車しかなく、席取りにものすごいストレスを感じながらの移動となるので快適な特急列車の指定席で山線の乗り鉄ができる貴重な臨時列車です。
「ニセコ」号を乗り通して感じた事は、山線の景色は良いけど長万部~余市間の廃止はやむ無しと感じます。この区間は大雨等で自然災害の影響を受けやすく、クルマ社会なので利用客は極めて少ないのです。
逆にそこそこの利用がある筈の余市~小樽間も廃止される事が決まり、これを前例として全国の赤字ローカル線が次々に廃止される事になるでしょう。
我々が何か言ったところで国策なのでどうにかなる訳でないのはわかってはいますが、やはりここでも整備新幹線と並行在来線の問題を考えてしまいます。
「ニセコ」号は11月にも「ノースレインボーエクスプレス」、全車指定席で運転されると発表されました。来年からは「はまなす編成」か「ラベンダー編成」なのでしょうか?山線の廃止まではまだまだ時間がありますが、山線ならではの風景を「ニセコ」号で楽しんでみてはいかがでしょうか?
昨年の乗車記はこちら!
旅の続きもご覧ください!