夫婦で呑み鉄!たこちゃんの旅ブログ

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大丸が車内販売!道庁の実証事業~特急「フラノラベンダーエクスプレス」乗車記(札幌→富良野)

 

「フラノラベンダーエクスプレス」で車内販売!

「フラノラベンダーエクスプレス」はJR北海道が観光シーズンに運転している札幌~富良野間を結ぶ臨時特急列車で、261系5000番台の「ラベンダー編成」が使用されています。

www.jrhokkaido.co.jp

 

2024年8月10日~9月23日の運転日に北海道庁、JR北海道、大丸札幌店の共同企画で1号車の販売カウンターで車内販売が実施されました。

www.traicy.com

 

全国的に列車での車内販売が次々に廃止・縮小されていくなか、本格的な車内販売が行われるとの事なので、「フラノラベンダーエクスプレス」に乗車していました。

www.rail-miler.site

 

快適な261系5000番台「ラベンダー編成」

特急「フラノラベンダーエクスプレス」は指定席2両、自由席2両、ラウンジのフリースペース1両の5両編成です。今回は自由席を選択

ラウンジ車両にするか、リクライニングシートにするか迷いましたがラウンジの椅子が固くて長時間座るのはやや辛く、リクライニングの方が快適なので4号車自由席の列に並びました。

気合を入れて札幌駅に30分前に来ましたが並んでいる人はごく僅かで拍子抜けです。

 

利用したきっぷは「ふらの・びえいフリーきっぷ」で札幌~富良野や旭川~札幌間で特急自由席が利用できますが、指定席を取りたい場合は530円追加で取ることも可能です。列車名「フララベEXP」の記載されたきっぷ(指定料金券)を手元に残したい気もしましたが、ここは節約しました。

www.jrhokkaido.co.jp

 

7時25分過ぎに苗穂方から入線してきました。

 

先頭で乗車!

指定席は混雑していましたが自由席はかなり余裕がありました。(なので後から指定席から避難してくる人もいたようです。)

好きな席を選べるのが自由席のメリット!近くに価値観が合わない客層の人が居たら移動できます!

 

自由席を確保してから1号車のラウンジを覗いてみました。

 

混雑はなく落ち着いた雰囲気でした。

 

「ラベンダー編成」の座席はJR北海道の普通車としては最高の快適性です!

中央の大きな肘掛けにテーブルが格納されていて座席を回転させてボックスにしてもテーブルが使用できるように工夫されています。あと、相席になった場合に、領土を侵犯されない、他人と密着しなくてよいというメリットもありますね。

 

それぞれの席に小物をかけるフック、ドリンクホルダー、コンセントと快適な設備が備わっていました。

 

1号車販売カウンターで車内販売を利用

札幌を発車してしばらくすると車内販売開始の放送がありました。今回は少しでも車内販売の売上げに協力したいと考え、缶ビール等はあえて持ち込みませんでした。

 

地域の特産品を何種類かだけを売る・・・という感じではなく、アルコールを含む冷たい飲み物やおつまみ等の普通の商品が販売されている本格的な車内販売に感動!

 

せっかくなので開放的なラウンジ車両で食べようかと思いましたが、残念ながら席が塞がっていて利用できませんでした。

缶ビールは保健所の許可の事情なのか、開栓して渡されるので満席近い指定席車を通り抜ける際に緊張しました。こぼしたら大変なことになる?

アンケートのQRコードも渡されたので帰宅後回答しました。道庁の事業なので積極的に意見を伝えることが重要です。

 

贅沢やわらかローストビーフバーガー(1000円)はボリュームたっぷり!

ちょっと思った事・・・

  • バーガーだけでなく、小さいお弁当のような和食系も欲しいです。(売れ残り廃棄リスクが高いので種類を増やすのは難しいとは思いますが。)
  • ワイン飲み比べセット1000円程度で、どうでしょうか?
  • おつまみを開封して車内で飲食するのは不便でした。お惣菜のように少量をパックに詰めて車内で食べやすい商品も希望します。
  • メニューのチラシを各座席の網ポケットへ配布しては如何でしょうか?

 

初秋の北海道の景色を楽しむ!

「フラノラベンダーエクスプレス」は臨時特急列車ですが、停車駅に近付く前や沿線の見所では車掌さんから丁寧な解説の放送があり、ちょっとした観光列車気分でした。マニア向けには車両の紹介も。「キハ261系5000番台は~」のような感じで。

 

滝川駅には伊豆急行の「THE ROYAL EXPRESS」が停車していました。電車なのに機関車2両と電源車で走る珍しい編成です。

 

函館本線から根室本線へ

 

芦別で車内販売の営業が終了するのでもう一度購入しました。やはりラウンジ車両は空いていませんでした。長時間の占拠は控えるよう、放送で呼びかけられていましたが、一度座ったら動かない人が多いようです。

  • 平川ワイナリーブランドヨイチ2022(850円)
  • 平川ワイナリーロゼドヨイチ2022(750円)
  • ニコー食品 北海お好み揚(340円)

 

芦別から地元の高校生が乗車してきて観光案内の車内放送や手作りのチラシの配布、「富良野トマトパテ」の販売を行っていました。

 

野花南駅でキハ40普通列車と交換。

 

すっかり秋の景色です。

 

まもなく富良野へ到着!

 

2時間で富良野駅へ到着!

札幌から約2時間!車内販売で買ったお酒や初秋の景色を楽しんでいたらあっという間に到着しました。

 

小柄な「へそ丸くん」がお出迎え、記念撮影も!

 

富良野駅は貨物もあるのでJR貨物の機関車が停まっていました。

 

まとめ:車内販売は定着するのか?

JR北海道の特急列車で車内販売が実施されるという報道を見て「フラノラベンダーエクスプレス」を利用してきました。

車内販売で地域色豊かな飲食物を買え、沿線の観光案内を聞きながら景色を見ながら、食事付きの観光列車のような気分で楽しく過ごす事ができました。

一般に観光列車の車内販売は混雑することが多いのですが、今回の乗車では乗客へ十分に周知されていないのか、積極的に利用されているようには見受けられなかった点は残念でした。車内販売がほぼ絶滅した今日、飲食物は乗車前に準備するのが常識なので事前に周知されていなければ売れません。

報道発表が8月7日で、わずか3日後の8月10日から9月23日まで実施とありますが、富良野や美瑛の観光シーズン(ラベンダー開花時期)を過ぎてしまってから始めても遅いのでは?JR北海道ではなく北海道庁主体の「実証事業」との事ですが、鉄道行政に冷たい道庁が本気で成功させたいと意欲があるのか疑問に感じざるを得ません。

同様の車内販売が来年1月にも計画されているので、より改善されて利用が増える事を期待しています。列車名が発表されていないので冬季に観光客や外国人が多く訪れる場所への臨時列車が計画されているのかも知れません。

車内販売単体で収益を得ることは難しいと思いますが、観光での利用が多く見込める列車の付加価値を高め、乗客へのサービスという観点で一度は消えてしまったJR北海道の車内販売が復活することを少しだけ期待しています。

次回へ続きます。

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