国鉄時代にはほぼ全国の特急、急行列車で車内販売が営業していましたが、国鉄民営化以降はどんどん縮小されました。
近年では一部の新幹線や観光列車に限られるものとなり、車内販売はあっても駅弁やサンドイッチ等の販売を中止、品揃えが最小限となる会社もあり、正直あてにならない、大都市では駅構内の商業施設が充実していることもあり、乗車前に必要な物は買ってから乗車するのが常識となっています。
近年、ただでさえ進んでいた車内販売の廃止や縮小が急速に進んでいます。緊急事態宣言を受けてすでに酒類の販売を中止したり車内販売そのものを一時中止する会社が増えています。
車内での飲食が「悪」とされる風潮のなか、鉄道会社にとっては不採算であったが長年続けてきたものでありなかなか廃止できなかったサービスを堂々とやめる口実ができたわけで、一時的な中止ではなく、そのまま廃止、そのうち車内販売は観光列車でしか見られなくなるのではないかと予想しています。
JR北海道では2019年2月末日をもって道内の特急列車で行っていた車内販売を廃止。それまでは不採算ではあるけど、長時間の乗車が多い北海道で乗客の利便性を確保するために営業をしていたとの事でした。
呑み鉄たこちゃんはたまたまその最終日に特急スーパー北斗を利用しました。そんなに利用頻度は多くなかったのですが、長万部名物のかにめしを車内でお姉さんに予約、駅で積み込み、まだ温かい’かにめし’と冷たいサッポロクラシックの缶ビールを車内で楽しめたのも良い思い出です。
子供の頃は車内販売が待ちきれなくて他の車両へお姉さんを探しにいったり・・・
以前は当たり前だった車内販売が絶滅の危機に直面しています。夜行列車が次々に廃止され、食堂車もごく一部の豪華列車を除いて絶滅、移動の時間の旅情も楽しむという時代は終わってしまったのかと、寂しくも感じますが仕方のない事なのかも知れません。