湯田中駅で個室指定券を当日購入
北信濃ワインバレー列車で湯田中駅へ到着、帰りは15時34分発の特急「スノーモンキー」を利用しました。
この列車は元JR東日本の「成田エクスプレス」だった車両を使用しており、「個室」も販売されています。乗車時間は48分しかありませんが、個室が1室1000円追加で利用できます。おそらく日本の鉄道で一番安い個室だと思います。
ところがこの個室は事前予約ができません。乗車当日、乗車する駅でしか買えません。なので湯田中から乗る場合は湯田中駅に行かなければ買えないため、利用できるかどうかは当日までわかりません。
北信濃ワインバレー列車が到着するのは14時15分ですが、誰かが午前中とかに買っていたら利用できません。ささやかな対策ですが、北信濃ワインバレー列車を降りてスノーモンキーで戻る、同じ行動をする人に先を越されないよう、湯田中駅では下車後撮影等はせずにすぐに下車して改札を出て窓口へ行きました。
しかし駅員さんは1人しかいない様子で改札口を離れないのでしばらく窓口から一歩も動かずに待機しました。
観光列車なので記念写真を撮ってからゆっくりと改札を出る人も多く、また改札でお土産とか売っていたので対応してもらうまでは少々時間がかかりましたが、これはやむを得ません。
駅員さんが改札を終えて窓口へ戻ってきてから次の特急の個室をと頼んだら、無事に発行して頂きました。その切符がこちら。
懐かしい昭和な雰囲気の硬券(こうけん)でした。昔は硬い厚紙のきっぷに日付を入れて使っていましたが、久しぶりに見ました。
きっぷマニアではないのですがちょっと感動しました。列車を降りた後、長野駅でお願いしたら無効印を押して記念に持ち帰らせて頂きました。ありがとうございます。
無事に個室が買えてほっとしていたら入れ替わりに窓口へ来た、ワイン列車を降りたと思われるほかのお客さんが同じスノーモンキーの個室を買おうとして断られていたので早くから待機していて正解でした。
ワイン列車から宿泊せずに折り返しスノーモンキー個室を狙う場合は早めの行動をお勧めします。
1000円の個室はとても豪華
1時間ほど駅周辺を散歩し、近くのコンビニで缶ビールを買って駅へ戻り特急スノーモンキーに乗車しました。成田エクスプレスは数回しか乗ったことがないのであまり懐かしいという気分にはなれませんでしたが、空港特急という雰囲気は感じました。
個室は4人個室でゆったりとした応接間の印象です。
コンセントはありません。真ん中の肘掛けは上がらないので座席に寝そべることはできません。
通路側がガラス張りになっていてボタンを押すとガラスが曇って中が見えなくなります。反対側の景色も見えるようにという配慮なのかも知れませんが、個室なんだから最初から見えないようにすればいいのに。なんだか無駄な機能な気もします。
48分という短い時間ですが、この個室を2人でわずか1000円プラスで占有できたのは大満足でした。硬券のきっぷが手元に残ったのもいい記念になりました。
事前予約できないという欠点はありますが、個室を閉鎖、封印することなく販売してくれるのはとても嬉しいサービスだと思います。
座席も個性ある成田エクスプレスのまま
普通の座席は全て自由席ですが、特急料金がわずか100円なので本当に乗り得だと思います。
1号車は一般的な特急の回転式リクライニングシート。
2、3号車は車両中央が4人ボックスでそれに向いて2人席が並んでいるヨーロッパの列車風の座席配置で座席の回転やリクライニングができません。半分の人は後ろ向きになります。
日本人は後ろ向きが嫌いな人が多いので当然ですが前向きの席から埋まります。
JR東日本時代はこの座席でA特急料金だったのは違和感ありますが、100円なら納得ですね。
尚、元ロマンスカーの北信濃ワインバレー列車同様、特急スノーモンキーにもトイレや洗面所はないのでこの点は注意しましょう。
特急スノーモンキーは観光列車ではないので案内や徐行等はなく、北信濃ワインバレー列車で来た同じ路線をサッと走り抜けましたが、車掌さんが個室にも車内販売に回ってきました。個室で缶ビールと長野名物のおやきを食べながらあっという間の個室乗車でした。
元ロマンスカーと元成田エクスプレスという、とっても個性的な中古車両の乗り鉄を楽しめて満足な1日でした。