- 丁寧に作られた「のんびりべんとう」
- 千曲川に架かる村山橋で2分停車!
- 小布施駅ではトイレ休憩、撮影タイムも!
- あっという間の1時間、湯田中駅へ
- 懐かしい雰囲気の湯田中駅舎
- まとめ、働いている人達の笑顔が好印象な北信濃ワインバレー列車
丁寧に作られた「のんびりべんとう」
隣のA特急が発車した後、列車は長野駅を発車しました。最初は地下ですが、すぐに地上へ出て車内が明るくなりました。景色が良くなったところで早速お弁当を開けてみました。
長野発のお弁当はDelica鐵扇(デリカテッセン)というお店の調理でワインに合う料理が並んでいました。
メニューが公式サイト等に公表されていないのでこちらに転記しました。
これは長野→湯田中行きの下りメニューです。(湯田中→長野は別メニュー)
Nonbiri Bentoお品書き
・自家製パンのミックスサンドウイッチ
信州産のハムと小布施の有精卵をサンドウイッチにしました。
・海老フライとカニクリームコロッケ
贅沢に海老フライとたっぷりカニの入ったコロッケ。白ワインとの相性が抜群です。
・彩野菜とコンソメテリーヌ
和牛かた丁寧にとったコンソメに野菜を加え型に詰め込みました。
・トマトとモッツァレラチーズのピンチョス
さっぱりしたトマトとモッツァレラチーズを生ハムで巻きました。
・信州きのこと鶏肉のフリカッセ
北信州産のきのこを特製バターでソテーし低温で柔らかく仕上げた鶏肉を添えました。
・イタリアンオムレツ
北信濃の卵にたっぷり野菜とチーズを入れてしっとりと仕上げました。
・彩りフルーツ添え
最後のお口直しにフルーツを添えました。
乗ってみるまでどんな料理が出るかわからなかったのですが、公式サイトとかで食事の写真やお品書きをもっと積極的に知らせてくれたほうが嬉しいなと感じました。
どの程度の期間でメニュー変更があるのかわかりませんが、これから乗車する方の参考となれば幸いです。
実は呑み鉄たこちゃんはチーズが苦手なので食べれないものが多くありましたが、呑み鉄たこちゃん妻が食べてくれました。食べた料理はとても美味しかったですよ。サンドウイッチ、せめて1つはチーズ以外の具にしてくれればいいのに、ごにょごにょ・・・
(追記!現在は公式サイトでメニューが公開されています。ありがとうございます!)
千曲川に架かる村山橋で2分停車!
長野発車直後は地下でしたが、地上へ出てしばらく住宅地を走り、北陸新幹線と交差し、千曲川に架かる村山橋では橋の真ん中で2分停車がありました。
その2分の間に社員の方が各座席を回って写真を撮ってくれました。村山橋は鉄道と道路が併設された珍しい橋だそうです。
そうそう、長野発車後から車内ではほぼ続けて車掌さんによる肉声の観光案内が流れていました。あまりに流暢で全く間違えないのでてっきりプロの方を録音したものだと思っていたら、本当に車掌室のマイクでしゃべっていたので驚きました。
うさぎ追いし~の「ふるさと」も歌ってくれましたよ。ワインカウンターのおねえさん曰く、車掌さんによって放送にも個性があるのだそうです。
小布施駅ではトイレ休憩、撮影タイムも!
途中、行程のほぼ真ん中になる小布施駅では約10分間の停車がありました。「北信濃ワインバレー列車」にはトイレがありません。トイレ休憩のための停車と言えるでしょう。
小田急ロマンスカーの頃はトイレがありましたが、長野電鉄では乗車時間が短いのと、トイレや洗面所を付けると保守整備が大変なので付いていません。この点はよく覚えていたほうが良いと思います。
小布施駅停車中は反対側のホームへ行って列車の写真を撮ると良いと思います。列車の写真は乗るホームで撮るよりも反対側のホームから斜め方向に撮れば編成全体が上手く撮影できると思います。
また、記念写真用の日付入りボードを持っての撮影もありました。
シャッターを押してくれた社員の方は日頃は「指令」のお仕事をしている方だそうで、この列車では車内販売やお客さんへのサービス等、様々なお仕事をされていました。全く違うお仕事で大変だと思うのですが、笑顔で生き生きとされていたのがとても好印象でした。
あっという間の1時間、湯田中駅へ
小布施発車後は田園風景、ぶどう畑、山々の景色など絶景が続きました。
楽しい1時間はあっよいう間!降りる前にもう一度、社員の方が例の記念写真ボードを持っての撮影に回ってきてくれました。
乗車時間が1時間ちょっとと短い、もう少し長く乗りたいと微妙な先入観を持っていたのですが、実はこの夜ホテルで飲みすぎによる頭痛に襲われ、ワイン飲み放題は長くない方が安全なんだなと思った次第です。
乗車時間が短めなのにはちゃんとした理由があったのです!皆さまも飲みすぎには注意してくださいね。
懐かしい雰囲気の湯田中駅舎
終点の湯田中駅は14時15分着。諸事情により列車を降りて撮影等はせずにすぐに改札口を出ました。(理由は次回説明します。)
駅や街はどこか昭和の面影が残る溢れる懐かしい雰囲気でした。
まとめ、働いている人達の笑顔が好印象な北信濃ワインバレー列車
正直は話、呑み鉄たこちゃんは長野電鉄や「北信濃ワインバレー列車」の存在すら知りませんでした。
実はえちごトキめき鉄道の「雪月花」を予約していましたが、急な仕事が入って行けなくなり、別の日は満席で変更できず、「ろくもん」は満席、さあ何に乗ろうかと探して見つけたのがこの「北信濃ワインバレー列車」でした。
乗りたいと思っていた観光列車の候補にすら入っていませんでした。たまたまネットで検索していて存在を知りました。
ネット予約も空席多数で、近隣のしなの鉄道の「ろくもん」やえちごトキめき鉄道の「雪月花」等と比べると地味であまり人気がない印象に見えました。実際、乗車してみたらガラガラにすいていました。
ところが「北信濃ワインバレー列車」は予想に反してとても楽しい観光列車でした。たしかに列車は中古で古臭く、派手ではありません。
しかし、そこで働いている人達がお客に積極的に声をかけてコミュニケーションを取り、少しでも楽しんでもらおうという真心が伝わって来たのです。
決して高級ホテルのような洗練された接客ではないのですが、真心がこもってフレンドリーな対応という感じです。
ワインカウンターのおねえさんや列車に添乗していた社員の方のように直接接客する方だけでなく、駅員さん、車掌さん、運転士さん、社員全員で「北信濃ワインバレー列車」を盛り上げようというやる気が伝わってきたのです。働いている人達がとても輝いていました。
色々な観光列車に乗ると列車は素敵でもそこで働いている人が面倒くさそうにしていたら印象は極端に悪くなりますが、長野電鉄はその逆でした。観光列車の評価はまさに「人」なんだなと痛感しました。本当に楽しかったのでまた利用したいと心から思いました。
報道によりますと、長野電鉄は乗客減のため来春から減便を計画しているとの事です。「利用が少ない早朝や夜間、観光客向けの特急列車など」と気になる表現もあり、今後を心配しています。
観光列車が好きでまだ長野電鉄を利用したことがない皆さま、是非乗車してみることをおススメします。
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