- 朝食利用率が意外に高いレストラン
- 姉妹船「はまゆう」との行き会い
- スクリーンルームでプラネタリウム鑑賞
- 地域色豊かなレストランメニュー
- 豊後水道から瀬戸内海へ!
- 夕食もレストラン利用
- 夜の新門司港に到着
- 「それいゆ」乗船記、まとめ!
この記事の続きです。
朝食利用率が意外に高いレストラン
せっかくの船旅なのですが、外のお天気はあまり良くないようです。窓ガラス越しに見える案内所や売店のある階の両舷のデッキ、残念ながら航海中は立ち入りできません。
ここだと風がある程度防げるし、雨が降っても濡れずに済みそうですが、デッキに乗客を出したがらない傾向は新日本海フェリーグループの社風なのでしょう。
他社フェリーより高速で航行しているので相対風速が大きくなるのも理由なのだと思いますが・・・。風上側だとドアが勢いよく閉まったりして危険なので風下側だけでも?とも思いますが、風向の把握が面倒なのかも知れません。
先日「すいせん」に1人で乗ったときは朝食にパンを持ち込みましたが、今回は夫婦で乗ったので普通にレストランを利用しました。
深夜出港で寝坊する人が多くてレストランはガラガラかと思いきや意外にも結構な利用者がいました。
和食セット1000円
朝カレーセット800円
「すいせん」同様、注文はタッチパネル、清算はセルフレジでした。
利用客の善意を信じた日本ならではの会計方法では?味気ない面もありますが、人との接触を最小限にできるので時代には適しているのではないかと思います。支払いにクレジットカードや交通系ICカードが使える点もGOOD!
朝食後はフォワードサロンでのんびりとした時間を過ごしました。ビールでも持ち込みたい感じなのですが、飲食禁止です。船は潮岬に近付いており、近くに徳島へ向かうオーシャン東九フェリーがいる筈なので探しましたが目視はできませんでした。
ぱっと見、穏やかな海面なのですが、太平洋特有のうねりがあるのでふわふわと揺れていますが不愉快な揺れではありません。
途中、船長の放送が入りましたが、英語での放送もあり、飛行機みたいでカッコいいですね。
フォワードサロンは飲食禁止なので部屋に戻って朝からビールを少し飲んだり・・・
お酒が入るとステート和洋室のベッドの角に足をぶつけました。何度か当たったので注意?
姉妹船「はまゆう」との行き会い
10時過ぎに姉妹船「はまゆう」と反航しました。「本船とはまゆうは連絡を取り合いながら~」のくだり、新日本海フェリーと全く同じですね。
最初はフォワードサロンからLOOK OUT!
あまり良く見えないので6階後方の煙突回りのデッキへ移動しました。「すいせん」では船尾のわずかなスペースしか外へ出ることができませんでしたが、「それいゆ」では煙筒周辺の広いデッキを利用できました。
「はまゆう」が近付いてきました!
ちょっと遠い気もしますが、最接近距離5ケーブルぐらいでしょうか?
お互い汽笛を鳴らし合いました。
あっという間に過ぎ去っていきました。多くの乗客で賑わっていたのが印象的でした。
太平洋フェリーの反航は迫力ある距離の事が多いですが、新日本海フェリーグループは距離が遠い傾向があるように感じます。
ただ、最近の携帯のカメラは高性能なので少々離れていてもまあまあの写真が撮れると思います。
スクリーンルームでプラネタリウム鑑賞
「はまゆう」との反航の後は11時からのスクリーンルームでのプラネタリウム鑑賞に参加してみました。
「すいせん」ではコンファレンスルームとして立派な椅子が並んで映画館風でしたが、「それいゆ」ではビーズクッションというものが並んでいます。
プラネタリウムは星座の解説かと思ったのですが、癒される音楽と映像がだらだらと約40分流されていたので眠っている人もいました。ちょっと退屈だったかも?
深夜に乗船してから翌日夜までの船旅、途中に寄港地がある訳ではないのに意外と忙しかったりします。あっという間にお昼になりました。
地域色豊かなレストランメニュー
お昼もレストランを利用しました。
最初に生ビールを購入!昼間っから生ビールという非日常感!これが昼間の船旅の魅力だと思います。
生ビールは「すいせん」ではタッチパネルで注文でしたが、「それいゆ」では自動販売機。面倒ですが好きなタイミングに買えるのはいいかと思います。現金のみで600円でした。(空港だったらタダなのに・・・?)
三崎港まぐろ&駿河湾産釜揚げしらす丼1200円
九州とんこつ醤油ラーメンセット1100円
お昼を食べておなか一杯になったら早起きしたせいか眠くなりました。丁度携帯の電波が入らなくなる高知沖。
お昼寝も昼航海の船旅の魅力ですね。
豊後水道から瀬戸内海へ!
「それいゆ」は15時過ぎには高知県足摺岬を変針し、豊後水道へと入っていきました。この先が下り便の景色の見どころだと思います。
16時頃、高知県沖ノ島
17時頃、水ノ子島灯台!
豊後水道のど真ん中に岩場と灯台があるんです!
映画「新・喜びも悲しみも幾年月」 のロケ地でもあり、鳥羽一郎の演歌「男の港」で「ありがとう~水の子のあかり~」と歌われていたりします。
フェリー会社側からは特にビューポイントとしては紹介されていませんが、呑み鉄たこちゃんは一番の見どころだと思いますので、東京九州フェリー下り便に乗船した際は是非ご覧ください!
17時50分頃愛媛県佐田岬
天気が良くなく、四国と九州を同時に撮影はできませんでしたが、愛媛県と大分県の間である豊予海峡を通過しました。
愛媛県側の佐田岬
大分県側の高島?
佐田岬を通過して瀬戸内海に入ると日が暮れ、天気が良くなかったのもあり外の景色は楽しめなくなりました。
東京九州フェリーのサイトには大分県の姫島がビューポイントとして紹介されていますが、18時53分頃の予定なので日の長い6月とかでないと厳しいかと思います。
日が暮れるとフォワードサロンのカーテンが閉鎖されました。
夕食もレストラン利用
夕食の営業は予定より早めの17時30分から開始されていましたが遅めの18時30分過ぎに入店、また生ビールを自動販売機で購入しました。
ちなみに車の場合は14時30分以降はダメだそうです。
東京九州フェリーオリジナルハンバーグセット1200円
はかた一番どりチキン南蛮定食1400円
今回の船旅ではお弁当などの持ち込みを一切せずに3食ともレストランを利用しました。陶器の食器に盛り付けられ、オーダー制のレストランに大満足しました。
正直な話、新日本海フェリーのレストランは可もなく不可もなく、温かいものが普通に頂ける・・・程度の認識でしたが、今回の東京九州フェリー「それいゆ」のレストランは味付けも美味しく、店員さん達がきびきびと働いていたのもあり、大満足でした!
バイキングのレストランは衛生面で不安がありますが、オーダー制のセットメニューは安心感があります。
また、レストランの利用率が高いのにも驚きました。パブリックスペースでお弁当やカップラーメンを食べていた人をほぼみかけませんでした。やはり首都圏のお客さんは所得が高い人が多いのと、単なる移動のためではなく船旅を楽しむことを目的に乗船している人が多いからだと考えます。
夜の新門司港に到着
「それいゆ」は定刻21時に新門司港に到着しました。新門司港と言っても阪九フェリーや名門大洋フェリーとは違う場所で最も遠い場所です。
新門司港に展示されていた「それいゆ」模型
新門司港では横須賀港では困難だった船首からの写真撮影が可能です。
ただ、無料送迎バスは乗車終了後すぐの発車となるので船の写真を撮る場合は早く下船して急いでバスに乗る必要があります。
その場合、バスの座席は混雑した場合、相席となるリスクが高いので、写真を撮るかバスの席を選ぶかの選択が必要です。
また、発車を遅らせて小倉駅から接続を気にしているお客さんに迷惑をかけないように注意が必要です。
今回はバスが混雑して「密」な状態で決して快適ではありませんでした。船旅が楽しかっただけに、この点は残念でした。(バスの写真は前回「すいせん」利用時のものです。今回は混雑していたので撮影は控えました。)
「それいゆ」乗船記、まとめ!
この後、呑み鉄たこちゃんは小倉駅近くのビジネスホテルへ宿泊しましたが、新門司入港が遅れなければ新幹線や特急を利用して鹿児島や熊本、佐賀、大分方面への移動が可能です。
船が好きな方は博多港から野母商船の「太古」や壱岐・対馬方面の深夜便のフェリーへの乗り継ぎも可能なので、物流向けの夜到着ダイヤであっても不便という訳ではなく、むしろ便利と言えます。
基本運賃は競合するオーシャン東九フェリーの運賃よりかなり安いので夜到着で宿泊費が余分にかかるという点を考慮したとしても利用価値は高く、例えば金曜日の仕事のあとでも余裕で乗船できるダイヤは旅客面でも有利と言えます。
ただ、太平洋では一見おだやかに見えてもうねりで揺れを感じることがあるのでその点はある程度の覚悟が必要です。瀬戸内海航路とは違います。
首都圏から気軽に乗れる大型フェリー!
皆さまも東京九州フェリーの船旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
「すいせん」乗船記はこちら!www.rail-miler.site
オーシャン東九フェリー乗船記も是非ご覧ください!