- あえて新航路ではなく既存航路を選択
- 旅の始まり国際展示場駅から!
- 閑散とした大都会’東京’のフェリーターミナル?
- 絶妙なWEB予約システム
- ’要望’して夫婦で4名個室になりました(´×ω×`)
- 乗船は車両が先、徒歩は後
あえて新航路ではなく既存航路を選択
呑み鉄たこちゃんは緊急事態宣言が明けたので夫婦で九州の観光列車に乗りに行きました。ついでに東京から北九州まで船の旅を楽しみました。最近、横須賀から新門司まで東京九州フェリーという新しい航路が開設されたのですが、今回はあえて既存のオーシャン東九フェリーを選びました。
その理由は・・・
①東京九州フェリーは物流に合わせたダイヤで出発が深夜、到着が夜なので生活リズムとしては利用しにくい。
②オーシャン東九フェリーは船内2泊となり、乗船時間が長くなる反面、北九州に早朝到着なので宿泊の手間と費用負担が省ける。
③レストランがなく自動販売機だけのフェリーに興味があった。
東京九州フェリーは新日本海フェリー系列なので豪華な船内でレストラン営業もあり、いわば「フルサービス」なフェリーですが、オーシャン東九フェリーは「セルフサービス」なフェリーで全く違ったサービス形態です。
旅の始まり国際展示場駅から!
オーシャン東九フェリーに東京から車なしで乗船する場合、一般にりんかい線の国際展示場駅前から送迎車を利用します。ゆりかもめの場合は有明駅がすぐ隣にあります。
呑み鉄たこちゃんは羽田空港からモノレール→りんかい線と乗り継いで国際展示場駅までやって来ました。駅前にはコンビニが2軒あるので買い物をすることをおススメします!夕方でしたが人通りも多く弁当やパンなどの品揃えは豊富でした。
送迎車の乗り場は駅を出て右側、都営バス4番乗り場でした。送迎車の時刻表ですが、オーシャン東九フェリー公式サイトには記載のない「19:00発」もあるようです。早めに来てほしいから積極的には紹介しないけど、どうしても遅くなったらこれで来て!って感じなのでしょうか。
やってきた送迎車はワゴン車でした。フェリーターミナルまで無料で送って頂けます!
所要時間6分で東京港フェリーターミナルに到着しました。折り返し送迎車に乗り込む人が数人居たので、ターミナルで働く人達の送迎が本来の用途なのでしょうね。
閑散とした大都会’東京’のフェリーターミナル?
日本の首都、東京のフェリーターミナルなので賑やかなのかと思われがちですが、東京から発着する大型フェリーはいまや徳島・北九州行きのオーシャン東九フェリーのみ。(伊豆諸島や小笠原へ行く離島航路は別の場所から発着しています。)かつてはこのターミナルから釧路行きの近海郵船や、苫小牧・那智勝浦・高知行きのブルーハイウェイラインが発着していましたが、空き店舗となったカウンターが並び寂しい雰囲気でした。
その一番端の区画にオーシャン東九フェリーのカウンターがありました。ちなみに運航会社名は「オーシャントランス株式会社」で旧王子海運と旧オーシャン東九フェリーが合併してこの名前になりましたが、フェリー利用者に定着している「オーシャン東九フェリー」の名称を使い続けているようです。
WEB予約用の自動チェックイン機のようなものがありましたが、「調整中」として稼働していませんでした。WEB予約で入金していましたが、窓口で1人ずつ検温を受けて乗船券を受け取りました。
絶妙なWEB予約システム
ここでオーシャン東九フェリーのWEB予約事前決済割引について紹介します。公式サイトからWEB予約して前日までに決済すると乗用車2000円引き、旅客1000円引きとなり、お得です。しかも前日までキャンセル無料です。
前日までの入金で少しですが安くなることにより予約して乗船して欲しい!というフェリー会社側が利用者の心理を研究し尽くした割引だと思います。一般に利用者は高額なキャンセル料が怖くて入金をためらいますが、これをなくす事で入金への心理的プレッシャーを廃し、入金するという事は特別の事情がなければ乗船したいという意思表示なので乗船台数や人数を把握しやすくしています。
それでも窓口で聞こえてきた会話で「バイク、予約してません!」のような方もいました。見た感じネットやスマホを使えそうな年代の方ですが、当日に急にツーリングに行こうとでも思ったのでしょうかね?
実はフェリー乗船券を専門とする旅行会社の企画を利用するともっと安く乗れますが、振り込み料、送料、キャンセルする場合の手間(クーポンを返送)と手数料等を総合的に判断するとそこまでリスクを冒すほどの安さではないので呑み鉄たこちゃんは公式サイトからWEB予約を利用しました。
電話で予約や質問をしようとすると悪名高き「ナビダイヤル」なんです。通話料が高いのでできるだけ電話はしない方がいいと思います。
’要望’して夫婦で4名個室になりました(´×ω×`)
オーシャン東九フェリーの料金システムが大幅に変更され、個室は1部屋いくらという売り方から1人いくらという売り方に変更されました。公式サイトの記載がわかりにくいのですが・・・
・個室には2~3名用の個室と4名用の個室と2種類あります。(公式サイトは狭い方を2名定員と表記したり3名定員と表記したり統一されていませんね。)
・1名でも個室の相部屋はなく個室料金は1名分。2名1室は個室料金「2名分」。
・部屋の指定は混雑状況に応じて会社側で行う。
・WEB予約では4名個室1~2名利用は自動車利用時のみ指定可能。
これは
夫婦で乗る場合でも予約を別々に分ければ個室料金4000円×2で2部屋取ることも可能、狭い方の2~3名個室に一緒に入っても支払い総額は同じ・・・
ということなのです。なんだか激しく不公平?
乗船前にYoutuberの方やブロガーの方の情報を参考にしましたが、「すいていたので4名個室を1人で使えた!」というのを複数見かけたので、夫婦で乗るなら上段のベッドを使わなくてもいいように配慮されて4名個室になるのかな?と勝手に想像していました。
ところが窓口で渡されたチケットには狭い方の2~3名個室(三名個室料と記載)で上段ベッドの指定がありました。外洋の航路なので上段ベッドに昇降する不安もあり、もし混雑していないのなら4名個室への変更をお願いしたところ・・・変更に応じて頂けました。こういう風に指定されるのなら1名ずつ別々に2部屋予約するのもアリかも知れません。(支払い総額は同じですから。)ただし乗用車込みで乗船する場合、2人目も無料ルールを適用できなくなるかも知れません。
WEB割引だと不利になるのか?希望した場合のみ対応して貰えるのか?特定の人には忖度があるのか?と疑問は尽きませんが、今後乗船される方の参考になればと思います。従来よりも個室を安く使えるのはありがたいと思いますが、公平性も考慮して元のルームチャージ制でお手頃な値段へ改善して頂ければと考えます。
<追記>2022年7月より個室の料金が1室あたりのルームチャージ制に変更されました!利用の際はご注意ください。
チケットと一緒にマスクと感染対策のチラシを渡されました。個別包装のマスクは嬉しい配慮だと思います。
窓口の掲示です。まさか、東京を夜出港して翌朝に北九州に着くと間違える方がいるのでしょうか?目的地、チケットには「北九州」掲示物は「新門司?」
乗船は車両が先、徒歩は後
手続きが終わりましたが乗船開始は19時30分の出港時刻に対して19時からと遅めな印象でした。なので車なしならあまり早く行く必要はないかと思います。ターミナルには売店すらありません。
車両の乗船が18時30分から始まったので車両の乗客と徒歩の乗客が一斉に乗ってこないように分散させるための配慮なのだと思います。部屋は全て指定席なので慌てて乗船して席を取るような必要はありませんから、理にかなったやり方だと思いました。
このフェリーに徒歩で乗船するような物好きは極めて少なく待合室も閑散としていました。3組ぐらいかな?
乗船開始まで暇だったのでフェリー全体が撮影できる場所に行きました。トレーラーの駐車場を通る必要がありますが、動いている車はなく、「立入禁止」の表示がないことを十分に確認して撮影してきました。
船の近くには柵があり、これ以上は近付けないようになっていましたが、これだけ撮れたら十分!船名は「フェリーしまんと」です!
いよいよ乗船!
苫小牧・那智勝浦・高知の表示が残っていましたよ!
次回へ続く