マリックスラインの新造船に乗船!
呑み鉄たこちゃんは鹿児島~那覇間を運航するマリックスラインで2021年11月から就航している新造船「クイーンコーラルクロス」に乗船するために鹿児島へ飛びました!
かつては沖縄への旅客フェリー航路が東京、名古屋、大阪、神戸、博多等から運航されていましたが、今や鹿児島だけになり寂しくなったものです。
鹿児島や沖縄でまん延防止が解除されたとはいえ、コロナ禍なので人混みの多い観光地は避け、乗船して船旅を愉しむだけが目的です。
鹿児島へのフライトでは富士山が綺麗に見えました!鹿児島へのまん延防止が解除されたからか?意外に混雑していて翼の近くの席しか取れなかったのが残念です。
モニター付きの機材だったので航空会社とコラボした人気アニメを初めて視聴しました。子供に人気なのに残虐なシーンが多くて驚きましたが、国際線に乗っているような感覚で機内での退屈しのぎにはとても良かったと思います。
鹿児島空港に到着!「密」なバスで鹿児島中央駅へ向かいました。
鹿児島中央駅といえば、駅の階段に座り込む若者のイメージですが、やはり多数が座っていました。(直接の撮影は遠慮しました。)
余裕を持って早めの便で来たため、駅のラーメン屋さんで遅い昼食。鹿児島に来た時は必ず行くお店です。


新しくなった鹿児島新港ターミナル
鹿児島新港へは連絡バスもあるのですが、「密」になりそうな予感がしたのでタクシーを利用しました。駅から1390円。運転手さんから「どこから来たの?どこに行くの?」のように話しかけられなくて良かった!説明するのは面倒だし、嘘をつくのも嫌だし・・・コロナ禍では「黙乗」が気楽です。
昔ながらの乗船名簿を記入!ちょっと前まで当たり前だった船に乗るときに乗船名簿を記入するという儀式も、最近はネット予約の普及で少なくなりました。
検温を受けて窓口で乗船券を購入しました。
岸壁にはこれから乗る「クイーンコーラルクロス」と「フェリー波之上」が並んで停泊していました。「フェリー波之上」は翌日鹿児島を出港します。こちらの航路はマリックスラインの「クイーンコーラル クロス」と「同 プラス」、マルエーフェリーの「フェリー波之上」と「フェリーあけぼの」が4日周期で毎日運航しています。
1日目 鹿児島出港
2日目 奄美各島経由 那覇着で夜間は停泊
3日目 那覇発 奄美各島経由
4日目 鹿児島入港 翌日まで停泊後、1日目へ戻る
ドック時期は4日目の停泊がなくなり、同日出港して2社で毎日運航されるように調整されています。ライバル会社であって共同運航の仲間でもある不思議な関係なのでしょうね。
「フェリー波之上」の係船索には「ラットガード」が取り付けられていました。船内に係船索を伝ってねずみが侵入しないように取り付けたものです。フェリーでは珍しいような気がします。
マニア的には船の写真は船首側から撮りたいものですが、鹿児島新港では困難です。事前にYouTuberやブログ等を調べましたが、船首側から撮影しているものは皆無でしたから、多分無理なんだろうなと思ってターミナル周辺を歩きましたが、やはり立入禁止だったので断念しました。防波堤に上って白灯台へ行けないか?とも思いましたが、やはり立入禁止の掲示がありました。(釣り人は気にせずに入っていたようですが呑み鉄たこちゃんはマナーを守ります。釣り人は・・・・全国共通なようですね。)
乗船開始は出港1時間前の17時からでした。離島航路はギリギリまで乗船できない印象が強いのですが、余裕ある乗船開始時刻なのは嬉しいです。
飛行機よりも高い?1等船室に乗船!
お部屋は1等2名部屋を選択しました。鹿児島~那覇間で1人当たり31020円!鹿児島~那覇間の飛行機の’正規運賃’とほぼ同じなので、車やバイクを運ぶわけでもないのに25時間もかけて船に乗るのはもはや合理性のかけらもなく、趣味の世界であると断言できます。
マリックスラインでは個室利用の場合、案内所でルームキーと引き換えに乗船券を一旦回収されて下船時に返却されます。最近流行りのカードキーではなく、従来式のルームキーでした。特等、1等専用の通路があり、自動ドアで区切られていました。
ただ、船尾側のデッキはへの扉は、外側から上等級区画である掲示が目立たないので他等級の人がけっこう入ってきていた印象がありました。
「クイーンコーラルクロス」の特徴の一つは、この上等級の区画を荒天航海中、揺れの少ない船尾側に配置していることだと思います。この思想は「クイーンコーラルプラス」から引き継がれています。デメリットとしてはエンジン音が大きくなるのですが、今回の乗船で多少それは感じましたが、呑み鉄たこちゃんは揺れが少ない方がいいですね。以前乗船したマルエーフェリー「フェリー波之上」では上等級を最上階の船首に配置しており、会社によって考え方に違いがあるのがとても興味深いと思います。
1等2名部屋の設備を詳しく紹介します!
部屋の扉を開けたときの光景がこちらです。手前がフローリング、奥がカーペット敷きですが、特に土足禁止の表示はありませんから、基本的に土足で使われていると考えた方が安全です。
窓側から扉方向を振り返った光景です。
ロッカーの上に部屋着と使い捨てスリッパ。
木箱の中にはコーヒーカップとコーヒーがありましたが、コロナ禍では触らない方が賢明です。
ベッドには布団カバーが置かれていて、自分で取り付ける必要がありました。面倒な人が使わずにそのまま寝そうな気が・・・?枕もとの壁に付いているL字型のクッションは部屋にソファーがないのでベッドに座ってソファー兼用というコンセプトなようです。


ベッドの下は空間になっていて大きな荷物を収納できるように工夫されていました。(床に荷物を置くのが抵抗ないというのが前提ですが。)救命胴衣って封印のシールで格納されているイメージですが、そのまま置いているのが新鮮でした。
本船では1等にトイレが付きました。トイレと洗面所。真空式でなく普通の水洗式なので強烈な音がしないのがとてもいいですね。
洗面台の隣に設置されていた、せっけんが自動で出てくるソープディスペンサー?があり、手をかざすと自動で出てくるのでコロナ禍にはとても嬉しい設備でした!船室以外の公共のトイレ、洗面所にもありました。
袋に入っているアメニティーセットです。フェイスタオルの備付けはありましたが、バスタオルは付いていないので持参する必要があります。呑み鉄たこちゃんはバスタオルのない部屋に乗るときは自宅で使い古した捨てる予定のバスタオルを持って行き、捨てて下船して荷物が多くならないように工夫しています。
その他の情報です。
・冷蔵庫には2リットルのペットボトルを立てて入れることができました。
・エアコンは冷暖房の切り替え、室温の設定が個別で可能でした。
・船内放送の音量のスイッチがないので放送を切ることができませんでした。
・普通サイズのボックスティッシュがありました。
1等にはほぼ同じ仕様のシングルルームが6室もあり、最近のフェリーのシングルルームは窓なしで狭いものが大多数であるなか、窓付き、トイレ付きのシングルルームは1人で乗船する人にとっては貴重なお部屋だと思います。
公式サイトには部屋の写真だけで詳細な情報がないので、今後利用される方へ参考になれば嬉しいです。
次回へ続きます。