何と!3両の気動車特急が全車指定席に?
2021年3月13日ダイヤ改正より、JR西日本の「特急はまかぜ」が全車指定席になりました。首都圏の特急列車では車内改札の人件費削減が目的なのか、既に全車指定席化が進んでいますが、関西にもその流れが押し寄せてきたのでしょうか?
乗車したのは週末の三ノ宮駅から。週末とはいえ、直前に発車した新快速は端の車両に空席は少しあるものの、車両によっては立ち客もいて快適な乗車環境ではなさそうでした。
しかし、18時27分発、鳥取行の特急はまかぜ5号はわずか3両編成ですが、車内はガラガラ!コンセントはありませんが、リクライニングシートなのでとても快適な車内環境でした!ソーシャルディスタンスもバッチリ?
J-WESTカード会員専用のチケットレス特急券でお得に乗車!
J-WESTカード会員専用の「J-WSETチケットレス」を利用すると、乗車前日と当日の予約限定ですが、三ノ宮~姫路間の特急料金が630円になります。
普通に駅で指定席特急券を買うと1520円(通常期)、ダイヤ改正前(全車指定席になる前)の自由席では990円だったので大変お得な価格設定だと思います。
全車指定席なので首都圏の普通列車のグリーン車のようにきっぷを買ったけど席に座れないような心配はなく、途中駅からの乗車でも席を選んで指定できるので乗車前のストレスはなく安心して乗車できます。
反面、自由席がないのはJ-WESTカードを持っていない人にとっては値上げになる、ホームで待っていたらたまたま特急が来たから衝動的に乗る、近距離で自由席を気軽に利用したり、自由席で混み具合をみて好きな席に座ることができなくなる等、自由席のメリットを選択できなくなったのは利用形態によっては不便と感じる場合もあるかと思います。
チケットレス?なので車内改札はないと思っていたら、車掌が車内改札に来ました。チケットレスの場合はスマホやタブレットの画面を表示して改札となります。紙のきっぷが欲しい場合は受け取ることもできます。
全席指定席化により、定期券では特急券を併用しても’ルール上’は乗車できなくなり、また青春18きっぷ期間中ですが、特急券の確認のみで乗車券の提示は求められませんでした。
18きっぷはともかく、定期券との併用ができないのは通勤時間帯の有料着席サービスとは言えないので再考の余地があるかと思います。
ここの特急料金は速達料ではなく快適料!
関西で大阪・三ノ宮~姫路間で特急に乗ったと誰かに話すと「はぁ~?」のような態度を取られ、続いて必ず「新快速でええやん!」と言われます。
実際、特急はまかぜ5号と新快速の時刻を比べてみると
- 新快速 三ノ宮18:24発→姫路19:05着
- 特急はまかぜ5号 三ノ宮18:27発→姫路19:08着
となり所要時間は同じです。
ここに安くなっているとはいえ、特急料金を630円払うのは、早く着くためではなく、快適な車内環境のために料金を払っているのです。
約40分間、混んでる新快速で過ごすのか、快適な特急で過ごすのかの差、特急のリクライニングシートならパソコンを広げて仕事を片づけたり、プライベートなら混んでいる新快速を横目に車内でビールを飲んだりもできます。
車内でトイレを気兼ねなく利用できたのもポイント高かったです。(新快速にもありますがなかなか利用し辛い)
この日は週末で特に車内がガラガラだったので乗車前に駅のコンビニでビールを買って車内で楽しみました。(混雑している場合は車内での飲食は控えています。)
新快速なら苦痛な移動時間が、たった630円の「J-WESTチケットレス」を使うことによって充実した約40分間を過ごせました。
JR西日本の都市圏の特急列車は首都圏の普通列車グリーン車のような利用形態、つまり新快速の混雑が嫌な人の受け皿になっている感じです。
欠点は特急列車の本数が限定されるので特急で快適に移動しようとするならその時間に合わせて行動しなければなりません。新快速なら15分毎に次々にやってきますから、時刻表をみなくても行動できます。
J-WESTカードを持っているなら特急列車に時間が合えば近距離でも利用してみてはいかがでしょうか?きっと快適で充実した時間を過ごすことができますよ!