- 2016年12月23日、大混乱の新千歳空港
- 空港の温泉施設や近くのホテルは当然満室!
- 苫小牧市内のホテルが第一目標!
- 次の目標は室蘭のホテルか苫小牧発のフェリーを想定
- 翌日はJR北海道が除雪のため午前中運休
- この体験からの教訓!
2016年12月23日、大混乱の新千歳空港
2016年12月23日夕方、呑み鉄たこちゃんは大雪の新千歳空港にいました。確かこの日は午後から新千歳空港の滑走路が閉鎖され、大混乱になっていました。それでも何とかなるだろう・・・と空港へ行ってみたら、「人」「人」「人」
新千歳空港の除雪は最強!こんな雪でも飛んだ!とか良い方の経験で何とかなると思い、はっきり言って認識が甘かったです。
無情にも全便欠航となってしまい、これが飛行機マニアのいう「雪祭り」です。
諦めて自宅へ帰ろうとしたのですが、
- 列車はポイントが各地で凍結して立ち往生。新千歳空港駅は改札制限がかかっており、駅へ入れず運転再開を待つ人が長蛇の列をつくって床に座り込んでいる状態。
- 札幌行のバスは高速道路通行止めのため最終まで運休決定。
- タクシー乗り場に行列ができているけどほとんど来ない状態。(北海道は大雪になるとタクシーがつかまらなくなる。)
- 空港からの移動を諦めて配布された毛布を敷いて床に座り込む人やベンチで横になる人多数!
これはヤバい!空港に閉じ込められて脱出できなくなる恐怖を感じました。
何とかしてここから脱出しよう。
いつ運転再開になるかわからない列車を待っても、仮に動いたとしても満員で座れる可能性は低い、指定席が買えるとは思えない、しかも目的地まで何時間かかるかわからない!
当日中の帰宅は諦めて、何とかホテルに泊まりたい。空港ロビーで朝まで過ごすのは嫌だと対策を必死で考えました。
空港の温泉施設や近くのホテルは当然満室!
空港内に温泉施設があり、リラックスルームという部屋に一昔前のビジネスクラス座席のようなリクライニングシートが並んでいて仮眠ができますが、大雪で飛行機が止まっていて床に寝るような人がいる状態で空いている訳がありません。
空港内のホテルや千歳市内のホテルも同様です。調べるだけ時間の無駄。
まず、空港内を歩いて空港から脱出できる方法がないかを調べました。
列車は運転再開未定、札幌行バスは終日運休決定、タクシーは絶望。
動いていたのは千歳市内方面への路線バス、苫小牧方面への路線バス、帯広、室蘭行の高速バスでした。今思えば動いている交通機関があったのが幸運だったと思います。
苫小牧市内のホテルが第一目標!
苫小牧行の路線バスが動いていたのは幸運でした。バスの時刻を確認後、苫小牧市内のホテルを携帯で検索しましたが、満室。
自宅へ電話して妻にも協力してもらってホテルに片っ端から電話をかけてみたところ、駅から少し離れたホテルでしたが「空室」がありました!
確か9千円ちょっとと割高でしたが緊急時なのでやむを得ません。こういう時はネット予約よりも電話の方が予約できる可能性が高いのです。
電話の方が心理的に確実に宿泊してもらえるし、正規料金でも需要があるのでわざわざネットで割引販売はしないのです。
ホテルが確保できてひとまず安堵しましたが、次は苫小牧行の路線バスがちゃんと運行されるか?という懸念がありました。
大雪でいつ止まってもおかしくない雰囲気でしたが、無事にバスに乗れてほっとしたものです。苫小牧までは晴れていても1時間ぐらいかかるので座るために早めにバス停に行って並びました。バスがANA側から発車してJAL側にも止まってから苫小牧へ向かうのですが、始発側から乗るようにANA側で並びました。
苫小牧へ行く人はそう多くはなく、バスは大雪のなか大幅に遅れながらも苫小牧へ着き、無事にホテルへ泊まることができました。
ホテルの方に「本当に助かりました!」とお礼を言ってチェックイン。ホテルの方は「キャンセルも時々あるが、すぐに塞がるの繰り返しで、札幌方面へ帰宅できなくなった道内のお客さんが多い」と言ってました。
部屋に入ってコンビニ弁当とビールにしましたが、とても美味しく感じたものです。
次の目標は室蘭のホテルか苫小牧発のフェリーを想定
苫小牧のホテルがダメだった場合は遠いですが高速バスが動いている室蘭か、最悪帯広でもいいかなと考えていました。苫小牧駅からは遠いのですが24時間営業のネットカフェがあった筈とも考えていました。
それがダメなら苫小牧西港からシルバーフェリーで八戸を往復乗船してホテル代わりとして使おうという案もありました。例えば2段ベッドの2等寝台が片道7000円です。
- 苫小牧23:59発→八戸07:30着
- 八戸08:45発→苫小牧16:00着
お金も時間もかかりますが、空港ロビーで一夜を過ごすよりは100倍いいと思い、とっておきの技と考えていました。使わずに済んで幸いでした。
この時はお金はかかってもいい、何とか空港ロビー泊を避けたい、ちゃんとした場所で休みたい!の一心でした。
翌日はJR北海道が除雪のため午前中運休
無事にホテルで快適な一夜を過ごしましたが、翌日帰宅しようにも札幌圏の列車が除雪の為10時頃まで運休するとの報道があり、苫小牧駅前から補助席までビッシリ満席の高速バスで帰宅しました。
高速バスは地下鉄大谷地駅を経由するのですが、この先札幌市内は大渋滞なので地下鉄に乗り換えた方がいいですよと異例の案内があり、ほぼ全員が大谷地で降りました。
列車の運休は当初10時頃までと言っていましたが、結果昼過ぎまでかかったように記憶しています。
この体験からの教訓!
この時は幸い空港ロビー泊まりにならずにすみましたが、たまたま幸運だっただけで空港ロビー泊6000人の中に入る可能性は高かったと思います。
呑み鉄たこちゃんよりも少し早い時間帯に千歳→札幌を列車で移動した知人に後で話を聞きましたが、満員で座れないなか、ちょっと走って長時間止まるの繰り返しで札幌まで3時間以上かかったそうです。
早い段階で帰宅を諦め、空港ロビー泊を避けるべく全力で行動したのが幸いだったと思います。
この経験の後、悪天候で飛行機に乗る用事があるときは
- まず本当にそんな日に飛行機に乗る必要があるか熟慮する。
- 予約便が欠航になっても数時間後や翌日に他の便に乗れるように混乱が始まる前に仮の予約(株主優待、未決済)を入れておく。
- 飛行機を諦め、フェリー利用も視野に入れる。
等、それまで以上に情報入手や代替えルートについて熟慮するようになり、本当に良い教訓となったと思います。
この経験を踏まえ、次回は大雪等で新千歳空港が閉鎖されたときの北海道脱出方法について呑み鉄たこちゃんの視点でお伝えしたいと思います。