当日中の搭乗が厳しい場合はフェリー脱出をおススメ!
さて、ここからが本題です!
新千歳空港が悪天候で乱れた場合、当日中の搭乗が絶望的な場合、呑み鉄たこちゃんがおススメするのがフェリーでの北海道脱出です。
前回と重複しますが、
- 翌日の天候が回復する予報で、翌日のフライトへ振替が取れている。
- 宿泊先のホテルが確保できている。
この2点が確保されれば飛行機の方が良いと思いますが、どちらかでも欠けていた場合はフェリーによる脱出を検討してみてはいかがでしょうか?
理由
- 翌日に確実に飛行機に乗れるかが怪しい。繰り返しますが、空港での空席待ちは上級会員優先です!
- ホテルが取れていなければ空港ロビーで一夜を過ごさなければなりません。
東京周辺へ帰宅すると想定した場合、おススメするルートは2ルート!
「飛行機を利用しようとしていた=船はあまり好きでない」と思うので、できるだけ乗船時間の短い利便性の高い航路のみを厳選しました。(東京近郊へ行くフェリーは乗船時間が長くなり、荒天時早々と欠航を決める場合が多く、あまりおススメしません。)
おススメ① 苫小牧東港から新日本海フェリーで秋田経由!
※フェリー運休日に注意です。毎週日曜日と、毎年1~3月頃は他にも運休日があります。必ずフェリー会社へ確認して利用してください。
苫小牧東港の電話予約対応は17時までのようです。それ以降は小樽等、営業している別の港へ問い合わせしましょう。
①新千歳空港からわずか1駅、南千歳駅へ移動してください。
列車が雪で止まっている場合、千歳市内方面行の路線バスが1時間に2~3本あります。徒歩で南千歳へ向かう(約2.6km)は絶対にやめましょう!除雪されていないので危険です。
②南千歳駅17:50→苫小牧東港18:35頃 道南バス1200円
南千歳駅北口出てすぐのバス停から道南バス「新日本海フェリー」行きに乗車してください。
③苫小牧東港19時30分発のフェリーで秋田港まで乗船します。
船室、乗船日ごとの運賃はこちらです。
部屋の説明はこちらです。
④船で1泊して翌朝7時35分に秋田港着。
秋田港08:22→秋田駅西口08:51 秋田中央交通バス。450円。
⑤秋田駅09:12→東京13:04 新幹線「こまち16号」指定席で18120円(通常期)
<このルートの特徴>
- 個室であるステートB室(9500円)を利用したとして3万円以内に収まります!
- 南千歳にさえ到達できればフェリー専用のバスでフェリーターミナルへ行けるので空港からのアクセスが容易な点が最大の長所です。
- 新千歳空港からフェリーターミナルまでタクシーで約9千円程度?なので人数が多ければ利用価値があります。
- 日本最大級の大型フェリーなので個室の数が多く、船内設備が充実しています。
- 年間の大部分であるA期間は個室の貸切料金がかからず、例えば2人用の個室を1人で利用したとしても割増料金がかからないので個室を利用しやすいです。
- このフェリーは新潟にも行きます。新潟着が15時30分なので東京周辺へは十分に到達可能なのでフェリーが苦手でなければ新潟まで乗船して新幹線という選択肢もあり、フェリー運賃は少し高くなりますが、新幹線が1万円強と秋田よりかなり安いので時間はかかりますがトータルの出費は安くなります。新潟空港から伊丹や福岡へも接続可能です。
- 1~3月頃は苫小牧東港17:00出港で秋田を経由せず新潟直行となる日があります。この場合、南千歳駅のバスは15:45発です。フェリー会社に十分確認することをおススメします。
※時刻や運賃は2021年10月現在です。変更される場合もあります。
おススメ② 苫小牧西港からシルバーフェリーで八戸経由!
シルバーフェリーはごく一部の整備点検期間を除いて毎日運航されている点が心強いです。
苫小牧にはフェリーターミナルが2つあります。上記で紹介した新日本海フェリーは苫小牧「東」港(苫小牧市内ではなく隣の厚真町)、こちらで紹介するシルバーフェリーは苫小牧「西」港(苫小牧市内)で全く別の場所なので十分に注意してください。
では、行き方を紹介します!
①列車かバスで新千歳空港から苫小牧駅へ移動してください。
新千歳空港29番18:27発→苫小牧駅19:30 道南バス
バスが大幅に遅れた場合、途中の「出光カルチャーパーク」で乗り換えるとフェリーターミナル行に乗換可能な場合があります。但し路上のバス停なので長時間待つのは辛いと思います。(空港からのバスが定刻19:17着。フェリーターミナル行が20:19発)
②苫小牧駅前20:13→フェリーターミナル20:30 道南バス、250円。
追記:空港から臨時バスが出るかも?
③苫小牧西港21時15分発のシルバーフェリー八戸行きに乗船。
フェリーの運賃はこちら
部屋の説明はこちら
④早朝4時45分に八戸港到着。
すぐに下船なのでターミナルで缶コーヒーでも飲みながら待機。
八戸港05:40→八戸駅06:19 シルバーフェリーシャトルバス。500円。
⑤八戸駅06:41→東京駅09:23 新幹線「はやぶさ4号」指定席で16590円。
<このルートの特徴>
- 個室である1等室(11200円)を利用したとして3万円以内に収まります!
- 上手くいけば東京到着が午前中と、宿泊して飛行機に乗るよりも早い!
- 空港から苫小牧西港への移動が、悪天候時には列車やバスが止まっているリスクがあります。もし空港でタクシーを拾えるならタクシーで行くのも選択肢のひとつだと思います。
- 八戸港到着が早すぎるので睡眠不足になります。空港ロビーで泊まるよりはマシだと思いますが。
- フェリーは新日本海フェリーよりも小型なので個室が多くなく、船内設備は最小限です。
- 空港からの脱出を第一と考えているので秋田経由をおススメ①としましたが、苫小牧西港へ問題なく移動できるのならこちらの方が早くて便利です。
※時刻や運賃は2020年12月現在です。
このフェリーと新幹線で東京へ向かった体験記はこちら
まとめ、両ルートの考察
どちらのルートもフェリーの個室利用で3万円弱とコスト的にはほぼ互角です。最低の船室なら4~5千円ぐらい安くなります。
空港からフェリーターミナルへのアクセス重視なら秋田経由、フェリーターミナルへの移動に困難がなければ八戸経由がおススメです。
元の航空券の金額は運賃の条件により大きく異なりますが、航空券が仮に1万円の格安だったとしても近隣のホテルへの移動と宿泊で1万円で最低でも合計2万円ぐらいかかります。
空港ロビーで泊まるは無料ですが心身ともに疲労します。それなら3万円近くかかったとしても、多少フェリーが揺れたとしても確実に宿泊しながら本州へ移動できるフェリー利用が合理的ではないでしょうか?
次回はフェリー脱出への皆さまの不安に呑み鉄たこちゃんがお答えします1