- 宇和島運輸「八幡浜~臼杵」航路に乗船
- 広くて快適な「おおいた」1等客室
- 20年前の船だけど綺麗な船内
- 穏やかな航海、ゆっくりお昼寝!
- 臼杵港は5月から新ターミナルへ移転
- まとめ:短距離でもゆっくり休める宇和島運輸
宇和島運輸「八幡浜~臼杵」航路に乗船
松山観光港で「フェリーくるしま」を下船した呑み鉄たこちゃんは特急列車で八幡浜へ移動しました。
けっこうタイトなスケジュールで無事に八幡浜港へ到着しました。
ちょうど別府からの宇和島運輸「れいめい丸」が到着するところでした。八幡浜港からは別府行きと臼杵行きのフェリーが深夜時間帯も含めて多数発着しているので便利です。
ここでも紙の乗船名簿を記入。
四国へ来たばかりですが再び九州へ!
次の目的地は大分市なので別府行き「れいめい丸」の方が便利なのですが、一昨年乗ったばかりなので敢えて臼杵行き宇和島運輸「おおいた」を選択しました。
公式サイトやターミナル等では「宇和島運輸フェリー」と記されることが多いのですが、会社名は「宇和島運輸株式会社」です。
八幡浜~臼杵航路は1週間毎に配船が変わります。公式サイトで配船を確認できます。
宇和島運輸の1等は混雑していたら相部屋になる場合があると記憶していたので窓口で予約状況を聞いてみたところ、感染症対策がまだ続いていて1等の相部屋は中止しているそうで、貸切で利用できるとの事。今回は1人なので申し訳ない気もしましたが、空きがあるとの事でありがたく1等で発券して頂きました。
乗船券は既にもぎられた状態で渡されました。以前は徒歩だとクレジットカードで買えなかったように記憶していますが、カードでも買えるように改善されていました。
広くて快適な「おおいた」1等客室
乗船開始は出港20分前の9時20分から。
乗船時に改札はなく、乗船開始の放送が流れたらそのまま乗船するような感じでした。
タラップから船内へ入ると車両積載スペースでしたが、ここはデッキ上で潮風に吹きっ晒しです。もし車と一緒に乗船するなら、できれば遠慮したいものです。
乗船すると接客担当の船員さんに1等室へ案内して頂きました。
感染症対策で一時的な措置とはいえ、この空間を1人分の1等運賃5400円だけで占有させて頂けるのは感謝でしかありません。
テレビと枕、マット用の敷シーツ、枕カバー
スリッパがありましたが、室内にゴミ箱はありませんでした。
他にも何組か1等の利用者がいたようでした。
20年前の船だけど綺麗な船内
「おおいた」は2004年の就航で宇和島運輸で最古の船となりましたが、船内は綺麗に保たれていて古さは感じません。ただ、他の船にはあるリクライニングシートの2等がない点が欠点かと思います。(ぶっちゃけ「あけぼの丸」だったら2等のリクライニングでもいいかな?と思っていました。)
エントランスホールの階段です。
売店です。お弁当やカップラーメン、お菓子、お土産、アルコール飲料、新聞等が販売されていました。2時間強の航路の割には充実していると思います。ビールは350ミリ缶が350円、500ミリ缶が450円でしたが、冷たいビールが船内で販売されていることに感謝です。
2等室です。この日は混雑しておらず、無人のマスもありましたが、〇〇団の団体が配達されたお弁当とお酒で騒いでいました。(この時代、ネットで晒されるリスクもあるのに、ある意味勇気があるなと・・・)1等にして良かった!と心から思いました。
1等、特等の区画には専用のラウンジがあり、船首方向の景色を眺めることができました。土足禁止でスリッパが用意されていました。静かでプレミアムな雰囲気を満喫できる空間でした。
穏やかな航海、ゆっくりお昼寝!
定刻9時40分、八幡浜港を出港!
出港後、九四オレンジフェリーと反航しました。
べた凪で穏やかすぎる航海でした。
横揺れ防止装置として珍しいアンチローリングタンクが設置されています。
早朝の松山観光港からタイトなスケジュールで乗り継いできて疲れていたので快適な1等室でお昼寝!簡単な寝具ですが、マットと枕、毛布が用意されていたので静かにゆっくりと休めました。
今回は2等が騒がしかったので相対的な価値が高かったと思います。
気が付くと臼杵湾に入っていておにぎりのような津久見島のそばを通過していました。
臼杵港は5月から新ターミナルへ移転
臼杵港へ入港
定刻12時05分よりやや早く着きました。徒歩客は2人だけでしたが、車両甲板からの乗下船ではなくタラップが架けられました。
臼杵港のターミナルは昭和の雰囲気でした。2025年5月頃から新フェリーターミナルへ移転が予定されています。駅からは少し遠くなり徒歩客には不便になりそうです。
船首側から船全体の写真を撮るのは困難でした。
フェリーターミナルにバス停はありますが、船との接続はあまり考慮されていない様子。タクシーは待機していませんでした。
臼杵駅までは約1kmで徒歩で10分程度でした。大分へは特急にちりんで移動しました。
まとめ:短距離でもゆっくり休める宇和島運輸
宇和島運輸のフェリーで八幡浜~臼杵の船旅を楽しみました。別府行きや九四オレンジフェリーも含めて多数のフェリーが運航されていてとても便利な航路です。
わずか2時間強の短距離航路なのですが、特等、1等の上等級があり、専用ラウンジや充実した売店もありました。今回乗船した「おおいた」は20年以上前の宇和島運輸で最古の船ですが、それを感じさせない位、綺麗に手入れされていました。
八幡浜~臼杵航路は九四オレンジフェリーと競合していますが、それぞれが特色あるサービスを行っています。宇和島運輸の長所は1等を少人数で利用したい場合、九四オレンジフェリーよりも割安になります。今回はほとんど寝ていたのであまり利用しませんでしたが、上等級用のラウンジから眺める前方の景色も魅力です。
皆さまも宇和島運輸「おおいた」で快適な船旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
次回は大分で乗れる珍しい「あの船」に乗りました!