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充実した「あおい」船内設備
神戸を出港して船内を散策!
’瀬戸内海に浮かぶテラスリゾート’と称する「あおい」は片道4時間45分の短距離の航海にもかかわらず多彩な船内設備がありました。
エントランスロビー
乗船口、階段の周辺がロビーとなっていて周辺に様々な設備が集まっていました。
棚田のベンチ
階段下にはピアノも?
小豆島の醤油づくりをイメージしたそうです。
キッズスペース
自由席の混雑対策なのか、ベンチも並んでいました。
カフェと売店「うまげや」
短時間の航海の割には充実した売店とカフェがあり、飲食物の販売も行われています。
うどんコーナー「ふねピッピ」
「ぴっぴ」とは高松周辺の幼児語で「うどん」を表すそうです。瀬戸内海のフェリーは小さい短時間の航路でもうどんの販売があるところが多いですね。
券売機はクレジットカードも使えて便利!
うどんは席への持ち込みは禁止されていて専用席でしか食べることができません。利用した日は神戸出港後、混雑していてなかなか利用できませんでした。
カフェとうどんのメニューはこちらで詳しく紹介されています。
サイクルピット
800円で自転車を駐輪できるそうです。この空間で3台一杯乗っても2400円の売上げにしかなりません。それより席を増やした方が・・・自由席が混雑しているのに・・・と思うのは私だけでしょうか?
自動販売機
冷凍食品の自動販売機がひっそりと営業していました。ロビーに置いたほうが目立つのでは?炭火焼うな重1900円って本当に売れるのかしら?
ゲームコーナー
その他のサービス
「電子レンジ」
大型フェリーでも設置していない船もありますが、お弁当の持ち込みに便利で親切だと思いました。
「記念スタンプ」
「目覚まし?のブザー」
ほぼ全員が携帯電話を所持している今日、これ必要ですかね?
「コスプレ衣装と救命胴衣」
船長制服はよく見ますが救命胴衣は珍しいかもですね。
プレミア席限定の施設も!
プレミア席エリアの改札機の奥にプレミア席利用者専用の施設があります。このエリアの外にあるプレミア席「のびのび席」「ボックス席」の利用者はQRコードで改札機を通過できます。
カフェラウンジ「こまめ」
淹れたてコーヒーを格安の100円で購入できます。ただ、部屋は狭く、席がくっついているので他に誰かが座っていたら気まずいかも知れません。
海のテラス(足湯&Seaスルーデッキ)
足湯とその隣に海面を見下ろせるシースルーデッキ。天気が悪かったからか、あまり利用者はいなかった印象でした。
雲の湯(お風呂)
お風呂の内部は撮影禁止でした。窓のある小さなお風呂とシャワーがありました。
足湯とお風呂はについては自由席の乗客は400円課金で利用できますが、それならプレミア席「のびのび席」に500円課金しで指定を取れば追加料金なしで利用できるので、そちらの方がコスパが良いでしょう!
公園のような外部デッキ
「あおい」では外部デッキもプレミア席限定のエリアがあり、等級で厳格に区別されています。
風のテラス
船首の景色が楽しめます!
ブリッジの後方を経由して最上階のフライングデッキへ!
「光のテラス」!
レーダーマストが間近!多分、ここに乗客を入れるフェリーは国内では他にないと思います。
船首方向の景色です。風のテラスより2階分高いので迫力がありますね。
ここはブリッジの真上で、出入港の操船を行う船長の視線を体験できます。神戸~高松間で乗船するなら小豆島の入港をここで眺めると迫力があるかも知れません。下船港だと下船が遅くなり船員さんに迷惑をかけると思うので推奨しません。
「空のテラス」こちらは誰でも利用できるデッキです。
救命浮環を模した記念写真コーナー?
後で雨が強くなり「立入禁止」になりました。
昼の瀬戸内海をのんびり船旅!
うどんの混雑が一段落したので購入。朝から生ビール(600円)も買いました!食券にドライバーではないという誓約書があり、署名を求められ、驚きました。
うどんの味は可もなく不可もなく、無難な印象でした。(個人的感想です。)船内で温かい食事を提供して頂けるという点で感謝!
うどんを食べていたら明石海峡大橋に近付き、急いでデッキへ!天気が悪くて残念ですが、明るい時間帯に明石海峡を通過するフェリーは貴重です。たまにやっているさんふらわあの昼便か国際航路かなぁ?
播磨灘に出るとしばらく景色はあまり見えなくなります。座席でウトウトしてリラックス!
小豆島の坂手港へ寄港!瀬戸内海の島はのんびりした雰囲気です。
ターミナルが工事中でした。ここ坂手港はかつて関西汽船の別府航路が寄港していましたが廃止され、現在はジャンボフェリーが寄港するようになりました。
あの狭いビットへホーサーを送り出す技は職人技だと思います。吹き流しから風速8~10m/s程度?瀬戸内海としては風が強かったと思います。
坂手港のダイヤは着、発ともに「11時35分」なので下船作業が終わればすぐに出港となりました。多くの人が坂手港で下船したようで、賑やかだった船内は静かになりました。
屋島が見えてきました。
小豆島の池田港へ向かうフェリーと反航。
屋島眺めながら左回頭!
定刻13時、高松港へ到着しました。
神戸ではバスは有料でしたが、高松では駅まで無料送迎バスが運行されています。乗船客用の折り返しとなるので15分以上ぐらい待ってからの発車となりました。
土休日は高松駅13時のバスがあるので下船客のバスは待ち時間が生じる可能性が高そうです。電車の時間等、要注意です。
船内でうどんを食べましたがせっかく高松に来たのでセルフのうどん屋さんへ!
まとめ:昼の便なら瀬戸内海の景色を楽しめる!
「瀬戸内海に浮かぶテラスリゾート」と称する「あおい」の多彩な設備で船旅を愉しむことができました。
運賃は物価高のなか明石海峡大橋開通時の水準よりも安く、低価格で豪華なフェリーに乗れるのは感謝でしかありません。
土休日ダイヤで、
- 小豆島22:40→高松経由→神戸5:15
なら宿泊施設の代わりとして利用できそうな夜行便なのですが、個室でも枕や毛布等の寝具の提供がないので個人的には辛いかなという印象です。そこが改善されれば夜行便でも乗船してみたいと思います。
大型フェリーのような豪華な設備を意識してあまり大きくない船に色々と詰め込みすぎた印象がありました。現場の手間がかかる割にあまり利用者がいないのでは?と思われる設備も見受けられました。もっと座席や部屋を増やした方が日常の利用者には喜ばれるのでは?と感じますね。
昼の便でプレミア席、観光目的で利用するには素晴らしいフェリーだと思います。高速バスや鉄道より時間はかかりますが、船での移動も旅の一単位として利用してみてはいかがでしょうか?
↑公式サイトのアドレス、 ferry.co.jpって何だか凄いような気が?