ジャンボフェリー「あおい」乗船
神戸と高松を結ぶジャンボフェリーの「あおい」に乗船してきました。「あおい」は2022年10月に就航したまだ新しいフェリーです。比較的短い航路に就航するフェリーながら、多彩な席と充実した設備で人気なようです。
三宮バスターミナルから有料の連絡バスでターミナルへ到着したのは出港の約10分前でギリギリでした。ただし、フェリー会社が確実に接続を保証してくれるバスなので安心して利用できました。船やターミナルをゆっくり撮影する間はなく、慌ただしく搭乗橋へ!
青い航空会社で頑としてモバイル搭乗券を使わない呑み鉄たこちゃんですが、今回はターミナル到着がギリギリだったのと100円安くなるのでネット割を利用しました。本当は記念に残る紙のチケットの方が好きなのですが・・・
運賃が1890円、土日加算が500円、コンフォートリクライニング席に1500円課金して計3890円でした。
明石海峡大橋が架かる前の神戸~高松間の2等運賃が2千円程度であったと記憶しており、課金しても当時の1等運賃以下!物価上昇のなか、素晴らしい安さだと思います。高速バスや電車と比較しても圧倒的な安さこそジャンボフェリー最大の魅力です。
乗船券のQRコードは乗船改札用とプレミア席用の2種類が発行されました。
(注:ジャンボフェリーでは予約制の指定席全般を「プレミア席」と呼称しています。シンプルに指定席の方がわかりやすいような気も・・・?)
改札で守られたプレミア席?
搭乗橋を通過して乗船!まず迎えてくれるのが車両甲板。当日は乗用車や貨物はあまり積んでいない様子でした。
エレベーターは混雑して密なので階段を上がるとエントランスロビー。
ここで右折して予約した「コンフォートリクライニング席」へ!
何と、船内に自動改札機があります!こちらでは「乗船用」ではなく「プレミア席用」のQRコードをかざします。
さらにさらに!座席がある部屋に入る際にもまた改札が!
はっきり言って面倒ですが、不正利用を防止するための措置なのでこれは支持します!ただし、座席でスマホを充電したままトイレに行って締め出されたので注意しましょう!扉の近くで他の利用者が来るのを待って続いて入場しました。
後で気付きましたが、紙のQRコードの発行ができました。最初の自動改札機の奥にあります!ただし出てくる紙は感熱紙なので使い勝手は良くないかなと。
独特な船内撮影ルールに注意!
ジャンボフェリーには船内の撮影禁止という、おそらく国内のフェリー会社でここだけと思われる撮影ルールが定められています。船内放送で強めの周知も行われていました。
考え方としては個室や公共の場所は撮影OK!個室以外の客室内はダメ。客室内でも手元の物や外の景色を撮るのはOKと、やや複雑なルールです。
室内で撮影している人も少なくなかったし、厳格に禁止できないのが現実。動画配信者は普通に撮影して公開しています。それならば、「他の乗客や社員の写り込みに注意」して「ネットに公表する場合は画像を修正して」と呼び掛けて緩和して欲しいと感じました。
施設毎の撮影可否はこちらの船内の案内にマークで表示されています。
快適なコンフォートリクライニング席
利用したコンフォートリクライニングの全景です。客室内での撮影が禁止されているので出入口の扉の外から撮影しました。
もちろん席はコンセント付きでしたが、荷物棚がないのが不便。ガラガラだったので近くの空席に置かせて頂きました。
コンフォートリクライニング席は船の前方に位置しているので船首側の景色を眺めることができ、この場所を「キャプテンシート」と呼んでいます。操舵室と同様の一部の計器が取り付けられていました。(公式サイトの船内案内に撮影禁止のマークが付いていないので撮影可と解釈しました。)
レピーターコンパスです。「羅針盤」ではありませんよ!ジャイロコンパスとマグネットコンパスは異なるもので、これはジャイロコンパスの指示器です。
左から回転計、翼角形、舵角指示器、傾斜計、時計、船速計
双眼鏡
左舷側はサイドラウンジ「サニーサイド」。コンフォートリクライニング席を利用する乗客専用の公共スペースです。食事や歓談に適しています。(同様に撮影禁止のマークが付いていないので撮影可と解釈)
ただし、うどんの持ち込みは禁止!(うどん禁止マークは本船の名物?)
自由席は混雑!週末は課金を推奨!
いっぽう、「自由席」と呼ばれる一般の席は6人ボックスの椅子席と雑魚寝なのですが、かなり混雑していました。
6人用ボックス席なんて着席効率が悪すぎ!「相席」を謳っていますが、現実的には難しいですね。せめてかつての宇高連絡船や青函連絡船の普通船室のような2人掛けにできなかったのでしょうか?(客室の撮影は禁止なので写真はジャンボフェリーさんの公式からお借りしました!)
写真は客室の配置図ですが、黄緑に塗られたエリアが課金が必要な「プレミア席」で、コンフォートリクライニングの他に個室等があます。「自由席」が少なくて混雑しやすいのがイメージできるかと思います。
課金の金額は下記のとおりです。混雑が予想される日は課金してプレミア席を予約したほうが無難だと思います。雑魚寝の指定席である「のびのび席」がプラス500円からです。
プレミア席に課金した特典として専用Wi-fiもありました。プレミア席エリアに掲示があり、座席番号の入力が必要です。
神戸出港の景色は必見!
利用した日は「曇り時々雨」のあいにくの天気でしたが、神戸出港の景色は必見です。港町神戸の遊覧船も兼ねていると言えます。以前、宮崎カーフェリーでは夜景の出港でしたが、明るい時間帯も絶景でした!
乗船が出港間際だったので気が付いたら既に出港していました。
神戸港のシンボル、ポートタワー。これぞ神戸といえる景色です。
三菱重工業、神戸造船所。潜水艦が見えました。
港外へ出ました。
次回へ続きます。