この記事の続きです。
贅沢!昼航海の午後
「いしかり」との反航が終わると「きそ」船内はゆったりとした時間が流れました。
豪華なパブリックスペースを散歩したりお部屋でのんびり過ごして昼航海独特の何もしない贅沢な時間を過ごせたと思います。船の上で何もせずに過ごす時間が最高の贅沢です!
豪華な3層吹き抜けのエントランスホール
ピアノもありました!
ラウンジ「サザンクロス」
不定期でラウンジショーを行っているのですが、利用した日は映画上映のみでした。ショーの予定は公式サイトで発表されています。
以前は販売を行っていたカウンターですが、給湯器と電子レンジコーナーになっていました。(カップ麺はできるだけ個室内で~と掲示していた時代もあります。)
色々なテレビ番組でロケをしたようで色紙が掲示されていました。
名誉船長の絵
記念撮影コーナー
パンフレットと記念スタンプ
大浴場もありますが、感染症以降はなるべく利用しないようにしています。
ゲームコーナー
船内にも名前を名乗れなくなったかわいそうなキャラクターがいました。
大洗行きの「さんふらわあ だいせつ」が右舷側から追い越していきました。波がややありますが、後ろからの波向きなので揺れは少なくて快適!
仙台では微妙なお天気でしたが夕陽を見る事ができました。波も小さくなりました。
夜は2100円のディナーバイキング
昼食はマーメイドクラブの軽食ですませたので夜はレストランでバイキングを食べました。18時開店に合わせて少し並んで早めに入店!
2100円とまあまあなお値段がしました(笑)
「全国の鶏肉料理集合フェア」でした。
「きりたんぽ鍋」(秋田県)
鶏飯「けいはん」(鹿児島県・奄美)
生ビールは600円で自動販売機でした。
一番奥の「ローズルーム」の区画に座りました。
ここは反対の客室側にも扉があり、レストラン側と区切って個室にすることもできるつくりになっています。目立たないのか、人が少なく落ち着いた雰囲気で快適でした。
客室側の扉です。
好きなものを取っていくとやっぱり茶色になりました。
ぶっちゃけ2100円の割にはこれといった看板メニューがなく、微妙な印象でした。以前は「ステーキ」という看板があったのですが、なくなったようですね。
ラーメン屋さんに「1000円の壁」という言葉があるそうですが、フェリーのバイキングは「2000円」が心理的な壁のような気がします。
2000円超えても別府航路のさんふらわあのように’豪華なお刺身’という看板メニューがあれば満足度が高くなると思いますね。
夕食後はお部屋でのんびり2次会をして就寝しました。
伊良湖水道航路を通過
名古屋入港日の朝、だいたい入港の2時間30分前に伊良湖水道航路に入り、伊勢湾に入ります。
狭くなっている僅かな区間ですが、船舶には12ノットの速力制限があります。伊勢湾海上交通センター。
左舷側には神島が見えました。
朝食はマーメイドクラブでおにぎりを買いました。
遠いですが右舷側に中部国際空港が見えました。
名古屋港へ入港
名古屋へは10時半入港なのでゆっくり過ごせる筈なのですが、伊良湖水道や中部空港を見て朝食を食べていたらあっという間に名古屋入港でした。
金城信号所
名古屋入港前のビュースポット「名港西大橋」
近隣にかかる「名港中央大橋」と「名港東大橋」を合わせて「名港トリトン」と呼ぶそうです。
入港直前の見所なのですが、下船口に乗客を早く集合させたがる会社だと、集まりが悪くなるのでこういう案内をしないケースもありますが、隠さずに船内放送でお知らせしてくれました。
苫小牧から39時間30分、名古屋港に到着!
2晩お世話になったお部屋を出ました!
乗船中は混雑を感じる事はなくすいていると思っていましたが、下船口はけっこう混雑していました。
苫小牧から乗って来た「きそ」を振り返りました。
ターミナル前のバス停は長蛇の列。
名古屋から乗船する場合には名古屋駅から観光バスタイプの直行バスが運行されていますが、名古屋下船の場合はあおなみ線や地下鉄に行く路線バスしかありません。タクシーの常駐はなく、他の交通手段がないのです。
利用者が多いと積み残しになるリスクがあり、せっかく船旅が楽しくて満足しても、下船後のバスで悪い印象になるかも知れませんね。事情があってできないのかも知れませんが下船時も名古屋駅直行バスをお願いしたいものです。
天気が良ければあおなみ線の金城埠頭駅まで歩くのも選択肢としてありだと思います。
幸い、積み残しはなく全員乗車できました。
「ひのとり」&「津エアポートライン」で空港へ!
2泊3日の船旅が主目的で名古屋で何も予定はなかったのですが、飛行機が中部空港16時55分発でかなり時間があったのでお金は余分にかかりましたが、時間調整のため遠回りして空港へ行きました。
① 近鉄特急「ひのとり62列車」近鉄名古屋12:00→津12:44
前回乗った時はプレミアムに乗ったので今回はレギュラーにしました。(プレミアムは混んでいてレギュラーは余裕がありました。)
評判どおり、リクライニングしても後ろに迷惑のかからない、素晴らしい座席でした。リクライニングで揉めるギスギスした世の中になりましたが、こういう席なら安心して乗れますね。
「ひのとり弁当」を買いましたが、44分では時間が足りず、急いで食べました。
津駅はJR東海と改札が共通で、近鉄だと交通系ICカードが使えましたが、JRは非対応でした。
②津エアポートライン「カトレア」津14:00→中部国際空港14:45
津駅前から港までは連絡バスに乗車。
じゃらんのクーポンで「遊覧船、クルーズ」としてこちらで使えるクーポンがあったので少しお安くなりました。
乗船したのは「カトレア」
船内はすいていたので快適!
船内にはソフトドリンクの自動販売機がありました。
特別室は販売されていません。
空港へ到着!
名駅からミュースカイなら30分弱なのに3時間弱かけて空港へ着きました。
中部空港から北海道へ帰宅!離陸した飛行機から名古屋港が見えました。
まとめ!苫小牧~名古屋、2泊3日の船旅
- 苫小牧から名古屋まで2泊3日の船旅を楽しみました。今回は目的地への移動手段でなく、船旅を楽しむことだけを目的に乗船しました。
- 太平洋フェリーだとフェリーにありがちな深夜乗船や早朝下船のダイヤがなく、船内でゆったりと過ごすことができました。
- 特に2日目の終日航海の日は、荷物を持って歩き回ることもなくまる1日船に滞在し、寄港地の仙台で一時上陸して散歩も楽しむことができました。
- 2泊3日だと長いとか退屈するかも?と心配になりますが、そんな事は一切なくあっという間に過ぎてしまいました。
- 食事は全てバイキングだと中高年にとっては食べ過ぎになるので、軽食や持ち込みを適切に混ぜるのがお勧めです。
- 2人で乗るなら特等洋室よりも1等和洋室の方が使い勝手がよく、運賃もお得です。
- 外洋に出る航路なので部屋指定は揺れの少ない中央部がお勧めです。乗船前に波浪予報もチェックしましょう。船酔いが心配なら瀬戸内海の他航路から体験することをおすすめします。
- 最近は観光地へ出かけても外国人観光客で混雑し、地上でホテルに泊まろうにも宿泊費が高騰して気軽に旅行しにくい世の中になりました。
- 人混みを避けてのんびり船の旅。リゾートホテルのような高級感はありませんが、船旅を楽しむだけというのも旅の目的としてアリだと感じた次第です。
3回にわたって太平洋フェリー「きそ」乗船記をお届けしました。皆さまの旅のお役にたてたら幸いです。