SUGOCA大回り乗車とは？
「大回り乗車」ってけっこう有名ですよね。JRの乗車券は基本的には実際に乗車した距離で決まるのですが、主に大都市圏の指定されたエリア内なら、色々な経路があっても最短の経路で計算する特例が存在します。例えば山手線で東京から隣の有楽町まであえて反対回りでも同じ最短の運賃で乗れる訳です。この特例の意図は「本当は実際の経路で取りたいけど、経路が多すぎて誰がどこを通ってきたかなんて確認が困難だから最短経路でいいよ」ということなのでしょう。
JR九州のＳUGOCAエリアの特例では紙のきっぷではなくICカード残額を利用して乗車する場合のみ大回りができます。「福岡・佐賀・大分・熊本」エリアはかなり広大！特急券を買えば特急にも乗車できます。
博多から小倉まで久大線経由で大回り乗車！
呑み鉄たこちゃんは博多から小倉まで久大本線、大分経由で大回り乗車を計画しました。小倉への移動のついでに特急「ゆふいんの森」に乗車するためです！
・博多14:38→由布院16:50 特急ゆふいんの森5号
・由布院17:06→大分18:03 普通列車
・大分18:11→小倉19:37 特急ソニック52号
この経路で
①通常の乗車券を買うと
乗車券6160円
「ゆふ森」指定席特急券2330円
「ソニック」自由席特急券 1800円
合計10290円
②ネット予約で工夫して買うと
「ゆふ森」九州ネットきっぷ 4080円
由布院～大分 運賃 950円
「ソニック」九州ネット早特3 2500円
合計7530円
③SUGOCAエリアの特例だと
乗車券 1310円
「ゆふ森」指定席特急券 2330円
「ソニック」自由席特急券 1800円
合計5440円
SUGOCAの特例だと半額程度になります。今回、呑み鉄たこちゃんは「ゆふ森」の特急券をJ-WESTカードのeきっぷで予約したため、指定席特急券が530円安くなり1800円だったので合計4910円で大回り乗車を楽しめました。
但し、大回り乗車の注意点ですが、
・経路は一筆書きで重複しない（同じ駅を通過しない）
・途中駅では改札を出ることができない
この点はしっかりと把握しておく必要があります。
博多駅から特急「ゆふいんの森5号」に乗車
ある日の午後、福岡での用件を済ませて夜まで時間があったので、小倉までの大回り乗車を実施しました。
今回は呑み鉄たこちゃん1人での乗車です！
大回り乗車では途中で改札を出るとそこまでの正規運賃を引かれてしまうため、改札を出なくてよい様に事前の準備が必要です。博多駅にはスーパーがあるので、コンビニではなくスーパーでペットボトルのお茶や非常食等を購入しました。（少しだけ節約できました！）
改札口からICカードで入場！
「ゆふ森」の特急券がJ-WESTカードで安くなるのは凄くお得！人気の観光列車なのに自由席と同じ値段で利用できるんです！
でも乗車券に使うICカードはビューカードです。
「ゆふいんの森5号」は由布院から14時19分に到着した「2号」がそのまま車内清掃をして折り返しのため乗車できるのは発車ギリギリでした。発車30分ぐらい前にホームへ行きましたが全席指定席なのに乗車位置に並ぶ人が多かったです。
今回、呑み鉄たこちゃんが選んだ席は4号車。「ゆふいんの森5号」はキハ72系の「Ⅲ世」ですが、当初は4両編成だったのを5両編成に増やしたときに造られた車両で、他の車両と雰囲気が異なっています。
ドアが開いてすぐに乗りましたが、反対側からも人が来るのでいい車内写真は難しいですね・・・
座席は白いソニックやかもめと同じ感じです。真ん中に大きな肘掛けがあり、テーブルが収納されています。
他の車両の座席はこちら。（人が多くて車内全体は撮影困難でした。）
ビュッフェと呼んでいますが、実際は売店って感じですね。ワゴンによる車内販売もありました。
荷物置き場です。
デッキと連結部分。
ゴミ箱もお洒落な感じです。
記念スタンプ台。
「ゆふ森」でのんびり呑み鉄！
「ゆふいんの森5号」は定刻で博多駅を発車！一番人気のないと思われる午後発の「5号」でしたが、人気のある進行方向右側がだいたい埋まる感じで相席にはならない程よい乗車率だったと思います。車内放送では「特急」ではなく「リゾートエクスプレス ゆふいんの森5号」と案内していたのが印象的でした。
発車直後のビュッフェは混雑すると思ったので博多駅のスーパーで買ったビールで喉を潤しました！
乗車した4号車はエンジンの付いていない車両なので他の車両よりも静かです。ただ、気動車特有の音が遠くから聞こえてくる不思議な車両でした。気動車の付随車だからキサハ？
長崎本線が分岐。
久大本線に入った頃にビュッフェへ行きました。以前は車内で買えたお弁当は完全予約制になったため、ビールとおつまみを購入！ご当地の地ビールよりも日頃から呑み慣れている銘柄の方が好きなので・・・（地ビールは時々癖が強いものがあるので敬遠しています。）
選んだ商品は
・かぼすこしょう鶏の炭火焼530円
・アサヒスーパードライ400円
炭火焼は車内で食べるかを聞かれ、「はい」と答えたらレンジで加熱して提供されました。車内で温かいおつまみが食べれるなんて最高です！
支払いは交通系ICカードやクレジットでもOK！
筑後川に沿って走ります。
日田を発車すると、「ゆふいんの森」で一番の見所である慈恩の滝に近付きます。ここは滝の説明とともに列車がスピードを落として走行します。お姉さんが「慈恩の滝」と書いた札を持って車内を回ってくれます。（許可を得て撮影しました。）
滝を過ぎると、客室乗務員のお姉さんが記念写真を撮りに巡回してきました。今回は夫婦でなく1人だったのでボードだけ撮影させてもらいました。（おっさん1人でこんな列車に乗って・・・と思われているでしょうね？）
伐株山。（きりかぶさん）
豊後森駅で博多行きの「ゆふいんの森4号」と交換！むこうから手を振ってくれていたのでお互い車内で案内すればいいのになぁ・・・
豊後森機関庫公園。事務所の方が手を振ってくれていました！
と、ここまで車窓の見所はほとんどが進行方向右側にあるので指定席の売れ方が混雑していない場合は見事に右側（C,D席）に偏ります。ただ、右側は天気がよければ見事に日差しを浴び続けることになりますね。
豊後富士とも呼ばれる由布岳が見えてきたら終点、由布院に到着です。由布院から見ると富士山には見えません。
最後に降りて無人の車内を撮影したいところですが、すぐに大分行きの普通列車に乗り換える必要があったので早めに降りました。
由布院駅は折り返しの「ゆふいんの森6号」を待つ人達で大混雑！外国人も多数で、コロナ禍は何処へ行った？という感じでした。
次回へ続く
