株主優待とポイントでお得に乗船
阪九フェリー「いずみ」で九州入りし、用件を済ませた呑み鉄たこちゃん夫婦は復路は「商船三井さんふらわあ」の別府~大阪航路を利用しました。
「さんふらわあ くれない」には2回乗りましたが、「むらさき」は初めて!
出港まであまり時間がないし、駐車場を歩き回ると係の人に注意を受けそうなので船体の撮影は適当に済ませました。
ターミナルへ到着した時には既に乗船改札は始まっていたので閑散とした雰囲気でした。
窓口で手続き!
今回、こちらのフェリーを選択した理由はこれです!
「商船三井」株主優待の5000円クーポン(2024年12月期限)
ネット予約で決済しないで予約のみの状態として電話連絡するとWEB割引(5%)も併用できます。後は乗船当日、窓口で支払いとなりました。
こちらのクーポン券、転売防止のためか?株主の住所と氏名が印字されていますが、2025年分から印字されなくなりました。予想通り、転売が旺盛になっているようです。1枚2000円程度?
さらに!ポイントで交換した食事券
こちらのポイント制度、例えば3万円分の乗船で朝食券1回(750円相当) 、6万円分の乗船で夕食券1回(2500円相当)、20万円分の乗船でスーペリア1名無料(約20000円~相当)なのですが、ポイントが3年で失効するので乗船券を目指すのは諦めて食事券で妥協しました。
ただ、この食事券も公式サイトから予約でないと交換できないとの事。系列の旅行会社の商品でもダメとの事でしたが、券面には「発券日から1年間全航路で有効」とあるので、別の日に旅行商品で乗船して利用するという手もアリ?なのかも知れません。(未確認です。)
実はこちらの旅行会社さんの商品がお得(約15%OFF)なのですが、今回は株主優待とポイントの食事券を使いたいので商船三井さんふらわあへ直接予約を選んだ次第です。
https://www.cs-cruise.co.jp/beppu.php
狭いけど工夫された「スーペリアツイン」
「さんふらわあ むらさき」へ乗船!
乗船して最初に見る「大階段」の景色は流石!
ロビーの雰囲気はフェリー日本一だと思います。「くれない」と内装に若干の違いがあるそうですが、素人にはよく判りません・・・間違い探し状態です。
他フェリーのように構造は同じでも内装に大胆な変化をつけたほうが乗る楽しみが増えるような気がします。今はなき「さんふらわあ こがね」のベートーベン、「にしき」のモーツァルト のような感じ?
予約したお部屋は「スーペリアツイン」以前の呼び名だと1等以上、特等以下といった感じでしょう。
ドアを開けたときの景色がこちらです。
ベッドの部分
部屋の奥からドア側を見た景色です。
シャワールーム完備は嬉しいですね。
冷蔵庫があるのも便利です。
国内フェリーNo1品質の使い捨てスリッパ!
ベッドの上にタオル、歯ブラシ、寝間着がありました。タオルは持ち帰りOKな新品なのが嬉しいですね。
ベッドの下は荷物が置けるように工夫されています。(お掃除が大変そうです。)
仕事をするデスクとしては小さいですが、化粧台があり、その下にはドライヤーも備わっていました。2人で乗って部屋で食事をするような場合はここに座ってもう1人はベッドに座るしかなさそうです。
はっきり言ってお部屋は狭いのですが、必要なものは揃っていてとても限られた空間を有効に使う工夫がなされていると思います。
不満はけっこうな「お値段」なのに窓がないことです。携帯電話の電波がほぼ圏外!船内Wi-fiもあるのですが、以前の「くれない」では満足したのですが今回は繋がりにくかったです。
運賃は2人で39220円のところ、株主優待の5000円クーポンを1枚使って34220円でした。これでも平日の最安値で、週末になると2人で約4千円加算されます。
往路に利用した阪九フェリーではバス・トイレ、窓付きの広くてゆったりしたスイートが31980円(ネット予約割引)であったのと比べたら、地上交通が遠くなるので多少高くなるのはやむを得ないという事情を鑑みても割高感があるのは否定できません。
お部屋にアンケート用紙があるのですが、無駄な抵抗と判っていながら、毎回運賃は「高い」に〇を付けて提出しています(笑)
(関西汽船の株主優待と友の会、ダイヤモンドフェリー旅行友の会、合併後も「船に泊まろう」のようにお得な時代を知っているからねぇ・・・)
別府観光港を出港!
18時45分、別府観光港を出港しました。
旧ターミナルの「ようこそ別府へ」看板は健在でした。
12月から値上げのレストラン
出港を眺めてからレストランへ!2024年12月から1人2500円に値上げされました。今回はポイントで頂いた食事券が1枚あったので夫婦で利用して実質半額な気分です。
予想に反してレストランはガラガラにすいていました。待ち時間、行列なしで入店!関西汽船「さんふらわあ あいぼり」「こばると」の頃はトラックドライバーさんで賑わっていたのが嘘のように静かで拍子抜け?高額だから敬遠されているのかも知れません。
週末と平日の違いがあり単純に比較はできないとは思いますが、行列ができて混雑していた往路の阪九フェリーとの違いに驚いたものです。
別府航路のレストランは同じ「商船三井さんふらわあ」の他航路より少し高いだけあってお刺身もあり、料理の種類は豊富に感じました。
人々が感染症の事を忘れかけている今日ですが、手袋とマスクケースが用意されていたのはGOOD!感染症流行以来、バイキングのトングを素手で触るのに抵抗を感じます。
選んだ料理はこちら!
ダラダラとお酒を楽しむので米はありません。
ガラガラのレストランでゆっくり過ごた後、お部屋で就寝しました。
個人的な感想ですが、今回は食事券を頂いたのでレストランを利用しましたが、次回はちょっと豪華なお弁当を持ち込んでお部屋でゆっくり食べようかなぁ・・・と感じました。
大阪南港着!忙しい早朝下船
平日ダイヤの大阪南港着は6時35分と早いので朝はかなり忙しい!
なので明石海峡大橋の通過は部屋のテレビのレーダーマスト映像でチラ見しただけでした。暗い時間で寝るだけと割り切って選んだのですが、窓のない部屋はちょっと悲しいですね。
朝食もポイントで交換した食事券でレストランへ。
朝食は750円なので割安感がありました。これは満足!
朝食を食べたりシャワーを浴びて着替えていたらデッキへ入港を見にいく余裕がほとんどありませんでした。部屋のテレビでレーダーマスト映像。
大阪南港コスモフェリーターミナル着!
下船後はすみやかに大阪メトロと空港リムジンバスで伊丹空港へ向かい、北海道へ帰宅しました。
大阪は通勤の混雑が始まりかけのタイミングでした。これ以上遅いと荷物を持ってラッシュに突入することになるので、平日に電車で移動する人にとっては朝が早くてもこの時刻の方が便利なのかも知れません。
無理だとは思いますが阪九フェリーや名門大洋フェリー、オレンジフェリーのように到着後8時ごろまで船内で滞在できるサービスがあれば嬉しいですね。
まとめ:異なるフェリーで往復して違いを実感!
阪九フェリー「いずみ」と商船三井さんふらわあ「さんふらわあ むらさき」で関西~九州間をフェリーで往復しました。
どちらの船も豪華で快適な船旅を楽しめましたが、払った金額を考慮すると阪九フェリーの満足度が高かったです。
関西~新門司間では阪九フェリーと名門大洋フェリーが競合しているのでサービスや運賃で切磋琢磨している印象ですが、関西~中九州の航路はかつて「犬猿の仲」とまで言われた旧「関西汽船」と旧「ダイヤモンドフェリー」が合併してから運賃が高騰している印象です。合併で競争がなくなるとこうなるんだな・・・とよくわかる例だと思います。
割高感はありますが、関西から別府や大分県を訪問するにはとても便利な航路です。公式サイトにお得な割引は少ないので商船三井の株主優待クーポンを入手して利用すると少しですがお得になります。
少し不満も書きましたが便利で快適な船であることは間違いありません。「阪九フェリー」「商船三井さんふらわあ」のそれぞれに特長があり、乗り比べてみるのは大変興味深いです。皆さまも快適なフェリーの旅を楽しんではいかがでしょうか。