- 「さんふらわあ むらさき」に乗船!
- 「コネクティングスイート」のお部屋紹介
- スイートの特権!専用ラウンジ
- 大阪出港!お部屋で夕食
- 湯けむりの別府観光港へ入港!
- まとめ:’さんふらわあ’の船旅は旅の一単位!
「さんふらわあ むらさき」に乗船!
呑み鉄たこちゃんは商船三井さんふらわあが運航する「さんふらわあ むらさき」に乗船しました。
さんふらわあターミナル(大阪)は大阪メトロのトレードセンター前駅と直結していてとても便利!名門大洋フェリーやオレンジフェリーが発着する大阪南港フェリーターミナルとは異なる場所なので注意が必要です。
株主優待を使ったので窓口で手続きをして紙の乗船券を発券して頂きました。仮にネット予約で乗船券のQRコードを取得できても、記念に紙の乗船券が欲しいものです。
週末なので相部屋の「プライベートベッド」以外は満室のようでした。万博で宿泊費が高騰しているのでフェリーの相対的価値が高まっているのでしょう!
この港は船の写真を撮るのに、前方からの撮影が困難です。車で乗船する人やメディアの取材なら許可を得て撮影できたような話もありますが、徒歩だと駐車場に歩いて入ると確実に怒られるでしょう。
フェンスの隙間にレンズを入れてこれで妥協。
この船だけ船尾に「さんふらわあ」のマークがあるのはそういう事情を加味して少しでも写真を撮れるように・・・という配慮なのかも知れません。
乗船した日は週末ダイヤなので出港1時間前の19時05分から改札開始!かなりの人が並んでいたので列が落ち着いてから乗船しました。
「コネクティングスイート」のお部屋紹介
普段はインサイドのお部屋で我慢することが多いのですが、今回は親族と4人で乗船なので奮発して「コネクティングスイート」を選択しました。4人で12万ちょっととかなりのお値段・・・
このお部屋は隣同士の「スイート和洋室コネクト」と「セミスイートコネクト」を室内で結合させて2部屋を同時に使うことができるお部屋です。乗船日の3か月前から2部屋結合のみ予約を受け付け、2か月前になって空いていたら結合せずに1部屋だけの予約も可能になります。
スイート和洋室コネクト
和洋室の方は靴を脱いで上がるお部屋です。
お部屋の全景。この角度が美しく見えると思います。別府の竹細工をイメージした内装です。(埃がたまってお掃除が大変そう・・・)
和室部分です。和洋室側に4名で泊まる場合はここに2名分の布団が敷かれるのでかなり狭くなるのではないでしょうか?
座椅子と座布団が一体化されており、アルコールシートで拭けるものだったのが素晴らしい!いつ洗ったかわからない布製の座布団は不潔ですから・・・
クローゼットとドレッサー
バスルームです。和洋室には浴槽も付いていますが、最上級船室としてはかなり狭いバスルームと感じました。
隣のセミスイートとの結合部分です。
セミスイートコネクト
セミスイート側の結合部分です。扉は2枚あるので結合せずに別々に使う場合でもあまり気にならないと思います。扉はフックで固定されていましたが、フックを1つ外して扉を閉め、お互いノックをして行き来するような感じで利用しました。
セミスイートは以前「くれない」の昼便で利用したことがあります。和洋室と異なりこちらは靴を脱ぐのではなく土足で入る前提です。
「くれない」の昼便で乗ったセミスイートのベッドは少し離れていましたが、こちらはくっついていてハリウッドツインでした。
ベッドにいつ洗ったかわからないようなクッションがないのが素晴らしいです。
ソファーとテーブル。3人目のソファーベッドにもなりますが、そうすると寛ぐスペースがなくなるので大人3人で泊まるのはあまりお勧めできません。
専用のバルコニーがあり、デッキチェアとテーブルがあります。和洋室側のバルコニーは靴を持って行く必要があって不便だったので狭いけどセミスイート側のバルコニーを主に利用しました。
バルコニー側から室内を見るとこんな感じです。
セミスイートのシャワーとトイレ。和洋室にはバスタブがありますが、こちらはシャワーのみでした。水圧は良好でしたが、スイート系の割には狭いと感じました。おそらくスーペリアと同じだと思います。
冷蔵庫には無料の飲み物が用意されていました。以前はアルコール2本でしたが、1本がオレンジジュースになっていました。他に無料のミネラルウォーターもありました。
「さんふらわあ」と言えばおそらくフェリー業界ナンバー1品質の使い捨てスリッパ!1回で捨てるのは勿体ないのでこの後のビジネスホテルでも活用させて頂きました。
スイートの特権!専用ラウンジ
本船ではセミスイート以上を利用する客専用のラウンジが設置されています。入場には乗船券やルームキーのQRコードが必要です。
カフェラウンジではコーヒーとアイスクリームが無料で提供されています。航空会社のラウンジは持ち出しとの闘いの歴史だと思うのですが、アイスクリームという点が多量の持ち出しを防ぐ絶妙な商品選択だと思います。
アイスは森永のパルムです。以前は3種類ありましたが、抹茶がなくなり2種類になっていました。
外から見ると檻のようにも見え、見世物のようで微妙な気もしますが、敢えて見せることによってスイート系への乗船を促す目的があるのかも知れません。
かつての純客船「あいぼり丸」や「こばると丸」のように上等級専用ラウンジが船首にあればよりプレミアム感があっていいのになぁ・・・と感じるスイート専用ラウンジでした。
呑み鉄たこちゃんは乗船直後、部屋が綺麗な状態で写真を撮っている間、同行者にここで待ってもらいました。それでも待たせているプレッシャーを感じて急いで撮影したので照明が点いていなかったりして雑な部屋写真になりました。
大阪出港!お部屋で夕食
スイート系のお部屋には専用バルコニーが付いています。ちなみに
- ベランダ:ひさしや屋根がある。
- バルコニー:ひさしや屋根がない。だそうです。
本船は屋根がないのでバルコニーですね。
バルコニーが付いていると部屋から出る機会が極めて少なくなります。出港15分前に舷門で銅鑼を鳴らす筈ですがパス!バルコニーから出港の様子を眺めました。
サイドランプの閉鎖とタラップが格納されました!
大阪南港を出港!
ブレブレですが、前方に名門大洋フェリーの2便船。
あまり見たくもないのですが、来場者の数を偽る利権イベント会場。
お部屋での宴会の前、売店にビールを買いに行った帰りに、マリンバ演奏のイベントを少しだけ見ました。お腹がすいていたので申し訳ないけど途中で退場しました。
お部屋で宴会スタート!
- 週末でレストランの混雑が予想されること(満席のアナウンスあり)
- バイキングが値上げされたこと
- せっかくのスイートなので部屋でゆっくり食べたかった
という理由で今回は夕食を持ち込みました。伊丹空港と港のコンビニで調達!
部屋のテレビで明石海峡大橋接近を確認!
混雑無縁のバルコニーから明石海峡大橋を眺めました。欠点は反対舷の景色を見れないことですが、景色が良い方の右舷側の部屋を指定していました。下り便の場合、大阪、別府の岸壁が右舷、万博や神戸、明石の夜景も右舷側なので右舷の方が景色は良いと思います。
乗船してすぐに楽な服装に着替えて部屋でゆっくり飲食、部屋から出ることなく専用バルコニーへ出れる環境は最高に快適でした!夜間だけの航海なのでバルコニーは勿体ないかな?とも思いましたが、あれば重宝しました。
湯けむりの別府観光港へ入港!
早朝、たまたま目覚めて外を見ると由利島!最近オールドメディアはあまり見ませんが、バイエティ番組で有名になった島です。
朝食は割安感がある(750円)のでレストランを利用しました。夕食では混雑していたようなので開店前から頑張って並びましたが朝食では大きな混雑はありませんでした。
感染症があまり騒がれなくなりましたが、手袋とマスクケースが用意されているのは嬉しい配慮です。
普段の朝食はパン1個ですが、バイキングだとついつい取りすぎて健康に良くないですね。
湯けむりの’別府らしい’風景を眺めながら別府観光港へ入港!
大型フェリーの港は殺風景な景色が多いのですが、さすが観光客が多い航路!別府は街の近くで華やかな印象です。下船口に並ぶより、是非この景色を見てください!
下船口が混雑していて降りるまで時間がかかりましたが、先を急ぐ必要がなかったので列が解消されてから遅めに下船しました。(高齢者のグループが入港30分前以上前からに荷物を床に置いて下船の順番取りをしていました。)
混雑する日は航空会社のようにスイート系の優先乗船や優先下船があるといいかも?
約12時間の航海時間ですが短く感じました。もう少し船内でゆっくり過ごしたい!
バス停は長蛇の列だったのでタクシーで別府駅へ!
別府駅の名所と言えばこちら!
西口のビジネスホテルの建物にも隠れた名所が?
これを止めないと某国の日本省、6つめの星になるような気がして将来が不安でしかありません。
別府駅には撮り鉄が沢山いました。(往復13万円の団体臨時列車です。)
まとめ:’さんふらわあ’の船旅は旅の一単位!
大阪南港から別府観光港まで「さんふらわあ むらさき」のコネクティングスイートを親族と4人で利用しました。
4人で12万円オーバーの運賃は決して安くはありませんが、快適な船旅を愉しむことができました。「この船に乗ることも旅の一単位である」と言える船です。
瀬戸内海航路で船酔いの心配がほぼないこと、部屋に専用バルコニーが付いているので服装を気にせずに気軽に外へ出ることができる点が良かったです。部屋が快適すぎたのでほとんど部屋に引き籠っていました。
持ち込んだ夕食を宴会状態で食べるのがとても楽しくコネクティングスイートのメリットを最大限活用できたと思います!2人や1人だったらもっと下の個室でもいいかな?というのが率直な感想でした。
週末で満席近く、船内が混雑していたみたいですが、乗船の待合室が混んでいて騒がしかったことと乗船、下船で少し混雑を感じた以外、あまりストレスを感じることはありませんでした。
新門司発着の他社フェリーに比べると乗船時間、距離を考えると割高感は否定できませんが、それでも大阪の宿泊費が高騰しているので利用価値は高いかと思います。フェリー会社によるサービスの違いを楽しみながら今後も利用していきたいと思います。