この記事の続きです。
大阪から下り「銀河」が到着
城崎温泉駅に15時19分、大阪からの団体客を乗せた「WEST EXPRESS銀河」(以下「銀河」と略します。)が到着しました。
浴衣姿のお姉さんや太鼓での歓迎が!
私たち「銀河」乗車が目的の体験乗車のツアーと違って温泉旅館に泊まる人達ですから、地元の観光業界にとっては本命のお客様だと思います。
下り銀河で到着した宿泊するツアー客の人達は、歓迎の余韻にひたる余裕はなく、さっさと温泉旅館の送迎バスに乗せられて去っていきました。
いよいよ「銀河」へ乗車!車内の紹介
いよいよ改札口の電光掲示板に
「団体 WEST EXP 銀河 16:05 大阪」の表示が!
折り返し時間で車内の清掃等があったので改札が始まったのは15時55分ぐらいでした。乗車は4号車フリースペースの車両からのみで日本旅行の添乗員さんが「団体旅客入出場票」を確認して乗客以外が車内に入らないよう監視していました。車内の撮影をしたかったので少し並んで早めに乗りました!
まずは4号車のフリースペース「遊星(ゆうせい)」
記念写真用のボードも!呑み鉄たこちゃんはこれが大好きです!
隣の3号車へ!
普通席のリクライニングシート。足元もかなりゆったりなので夜行でなければこれでも十分に快適そうですね。
ファミリーキャビンです。完全な個室ではなくレースのカーテンで区切るような感じなので乗車時は外から丸見えでした。
フリースペースの「明星(みょうじょう)」。昔走っていた寝台特急の愛称。
2号車は女性専用席、1号車はグリーン車で、日本旅行から渡された資料に利用者以外は遠慮するように記載があったためここで引き返しました。
続いて5号車、普通席の「クシェット」
かつての客車2段式B寝台を思い出すような構造です。しかし扱いは寝台車ではなく普通指定席なので安価に利用できます。ただし、カーテンが下段のみレースのカーテンしかなく、夜行列車として乗車するにはプライバシー保護という面ではやや難がありますね。呑み鉄たこちゃんとしては高額になってもよいからB寝台のようなしっかりとしたカーテン、寝具を提供してほしかったと思います。
車端にバリアフリーのクシェットがありますが、日本旅行の方の業務用として使われていました。
各車両のドアは種車が117系なので通勤電車感あふれるドアとなっていますが、そばにちょっとしたフリースペースがあるのが素敵ですね。
山陰などの寒冷地へ運行したり長時間停車が多く車内の保温のためドアには開閉ボタンが付いていました。
盛大に見送られて城崎温泉駅を発車!
城崎温泉駅では乗車から発車までの時間が短かったため普通席とフリースペースの撮影だけして呑み鉄たこちゃんが乗る自分の個室の撮影は後回しにしてお見送りを見ることにしました。
浴衣のお姉さん達と駅員さんが発車合図の練習?をしていました。
ドアが閉まり城崎温泉駅を発車!
多くの人達からお見送りを受けての発車。イベント列車や観光列車の一番楽しいところですね。こちらからも一杯に手を振って応えました!
グリーン個室、6号車を紹介!
呑み鉄たこちゃんは今回の体験乗車ツアーでグリーン個室を運よく予約できました。通常の山陰コースとかだと電話予約限定で個室は真っ先に売れますが、今回の体験乗車のツアーは販売開始が乗車の約1か月前でネット予約限定だったのが幸運だったと思います。仕事の休みが決まっていない2か月前とかに旅行の計画をたてて平日に電話限定の予約は難易度が高すぎです。
まずはグリーン個室の通路です。個室の形が台形になっていて真っすぐでないため曲がりくねった通路になっています。
個室なのでドアには鍵をかけることができます。外からは暗証番号を設定する寝台特急「サンライズ」と同じやり方です。
室内からはこんな鍵でした。
特記事項!このドアは重くて固いので力を入れて開閉しましょう!呑み鉄たこちゃん妻がドアが開かないので苦労していたら他のお客さんが親切に教えてくれました。なので同じように困っているお客さんがいたので教えてあげました。
続いて室内の様子です。
窓を向いた長いソファーは背もたれを倒すとベッドのようにフラットになります。夫婦ならダブルベッドのように楽々と眠ることができます!
実はこのベッド、段差があって妙に高いんです。(APAホテルのベッドのよう?)出入りするときにちょっと不便だなぁと思っていたら、寝転がって窓から景色を眺めれるようにという、デザイナーさんのこだわりだそうです!
今回は夜行ではないので敷シーツや毛布はありませんでしたが、クッションは付いていました。毎回交換しているとは思えませんが白いカバー付きでした。
夜行の雰囲気を感じたいし清潔に過ごしたいからシーツを家から持参して敷いてみました!
窓側にはコンセントや調光器。
ドア横には冷房の風量調整と、外からロックされた場合の開錠ボタンがありました。たしかにいたずらで外から勝手に施錠されたら怖いですね。
壁には持ち帰りできないように工夫された固定式のハンガーがありました。
列車内という限られた空間でこれだけの面積を占有できるのは素晴らしいです!個室の特権、コロナ禍でもマスクを堂々と外してくつろげる!個室の差額が1人6800円でしたが、この料金は払って価値あるものだと思います。
6号車には「彗星(すいせい)」と名付けられたフリースペースがあり、運転席の様子を覗くことができます。グリーン個室のある車両ですが、誰でも利用可能なようです。1号車にもグリーン専用のサロンのような場所があり、「グリーン券をお持ちでないお客様はご遠慮」との記載がありますが、グリーン個室の客の扱いが微妙に感じますね。
お洒落な空間に生まれ変わった客室とうってかわって運転席は117系そのもの、国鉄、昭和の雰囲気です!
次回へ続く