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「きき酒列車」乗車!人数が多い?
内陸線の角館駅で「きき酒列車」の受付を済ませましたが、乗客はけっこう多い様子。併結する急行列車の一般乗客が多いのかな・・・?と思っていましたが・・・?
10時50分過ぎに改札開始!
この日は先頭1両目が「笑EMI」、2両目が「秋田マタギ号」、3両目が「秋田縄文号」!秋田内陸線の観光列車である「鉄の3兄弟」の豪華3両編成でした。
先頭の「笑EMI」車両が「きき酒列車」参加者の専用車両!ホームからはみ出していて先頭から撮影できませんでした。
乗車したときに既に車内には人がいたので車内の写真はあまり撮れませんでした。
転換クロスシートと窓を向いたカウンター席が混在した観光向けの車両です。
転換クロスシートですが、テーブルが使えるよう工夫されていました。これは良い工夫!
転換クロスシートは固定のボックス席よりも相席を少なくできる座席なのでサービス面で優れていると思います。
隣のJR線から東京行きの秋田新幹線「こまち」号が発車して行きました。
呑み鉄たこちゃん夫婦は早めに乗車できて問題なく着席していたのですが、次から次へと人が乗車してきて車内が混雑してきました。
募集要項には「先着10組様」と記載されていたのでゆったり乗車できると思っていたのですが、どうも様子がおかしい・・・乗車開始時、転換クロスシートが全てボックス状にセットされていたのですが、乗務員さんが急行列車の一般客が混ざっていないか呼びかけたり、ボックスを転換して2人掛けにしたり、窓向きのカウンター席では相席になった模様?
ざっと数えた感じでは推定「17組前後」が乗車していた感じです。
何故?募集要項を大幅に超える乗客が!
公式サイトに座席表が公開されていないのですが、仮に転換クロスを全てボックスにセット、全てのグループが4人以内、1~2人客が窓向きカウンター席に座れば11~12組までなら相席は発生しない筈です。
にもかかわらず、募集要項の「10組」大幅に上回る予約を受け付けていたようで、特に遅く乗車して席がなくて調整された人や相席になった人にとってはかなり不満に感じる状況であったと考えます。
本件の考察
①募集要項の「先着10組」を大幅に上回る予約があったのは、例えば何らかの事情で中止になった日の振替を受けた等のやむを得ない事情があったのであろうと推察します。
②仮にそうであったとしても、車内の座席をボックスでセットしていたら席が足りなくなるのは容易に想像できることで運営側の配慮が不足していたと言わざるを得ません。
③事前に電話やメールで「10組以上」の予約を受けて人数が増えることの連絡や、転換クロスシートをボックスではなく2人掛けの状態でセットし、座席を指定して相席をなくすよう配慮するなど、運営側にできることは沢山あったのではないでしょうか?
④移動手段である一般の列車であれば急な混雑はやむを得ませんが、乗車すること自体が目的であるイベント列車や観光列車の類では席割りは顧客満足度に重要な要素であると考えます。
⑤現在募集中の「秋田の酒蔵列車」では座席は指定制、1名の場合は原則相席であることを明示しているので、今回の教訓を生かして改善していると思われます。
車内で日本酒とお弁当を楽しむ!
座席の件で多少のトラブルはありましたが、何とか角館を発車!
車内では冷やした日本酒(青い瓶)が配布されました。(他の2本と水は受付の時に受け取り済み。)
お弁当も配布されました。お酒を飲む前提で米が入っていない?それとも米不足?
真ん中の車両(急行列車の一般客用)で車内販売が営業していたので缶ビールを購入しました。きき酒列車の車両へは終わりの方に1回だけワゴンが巡回してきました。
配布された日本酒を全部飲むと泥酔して大変なことになるのは確実!瓶を中途半端に開封したくなかったので車内で冷やして配布された青い瓶のお酒を車内で飲みました。
「天の戸 純米大吟醸 いちほづみ生酒」横手市の浅舞酒造株式会社さんの商品です。
先頭車両から沿線の景色を楽しむ!
秋田内陸線では週末の急行列車を中心に、沿線の車窓の案内放送や見所での徐行、車内販売のサービスを行っているので「きき酒列車」はその列車に専用車両を連結して実施されました。
車内混雑のため往路で撮影できなかった「クレヨンしんちゃん」の田んぼアート!
「きき酒列車」は先頭の車両でしたので、運転席の隣が展望スペースとなっていました。
大又川橋梁
緑のトンネル
ちなみに「大又川橋梁」「緑のトンネル」「田んぼアート」が秋田内陸線「三大車窓」との事です。
楽しい時間はあっという間に過ぎました!
約2時間で鷹巣駅に到着!
まとめ:改善の余地あり、今後に期待します!
- 秋田県の第三セクターの鉄道である秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線)のイベント列車である「きき酒列車」に参加してきました。
- 「きき酒列車」は専用の観光列車ではなく、定期の急行列車に「きき酒列車」参加者専用の車両を連結、定期列車でお酒とお弁当が配布されただけといった印象で若干の物足りなさを感じたことは否定できません。
- お酒の提供方法ですが、瓶のまま渡すのではなく、例えばお酒の解説をした後にコップに注いで席へ配布するとか、カウンターを設けて提供する等、もっとイベント感を盛り上げて欲しいと感じました。(別に人員が必要ですが・・・)
- 募集要項で示された以上の予約を受けていたようで、席割りへの配慮が欠けており、この点については残念でした。
- 車内のごみ箱が通常のサイズのものしかなく溢れており、ゴミ回収も行われず、多くの乗客が困惑していました。別に大型のゴミ袋を設置するとか、乗務員が適宜回収するなどの対策が必要であると感じました。
- 沿線の景色は良く、テレビ番組の影響か、イベント列車の人気も高くなったようなので、今後の改善、発展を期待したいと思います。