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「旭川駅」10:13発
旭川駅には多くの駅員さんや観光関連の方々が「花たびそうや」号のお見送りに来ていました!
電光掲示板も特別仕様!
駅長さんの合図で発車!
「花たびそうや」号車内の雰囲気は?
発車後は早速「アルプスの牧場」のオルゴールの後、車内放送が行われました。何度も、しかも最後まできちんと鳴らしてくれるのは流石!
「花たびそうや」号は予約では満席でしたが、車内はロングシートと1,4号車の2人席がフリースペースとして開放されており、相席で座るよりもフリースペースを選ぶ人が多かったようで、通路側の人の多くが空気を読んで移動していた印象でした。
客層は99.9%が鉄道ファンかその同伴者で男性が圧倒的多数でした。旅行会社の団体はなし。そりゃあ、きっぷは10時打ちか流れた席を執念で拾うかのどちらかなので一般の人が乗るのは難しいですね。
3号車のロングシート部では車内販売が行われていました。
お菓子のセットである「おたのしみ宗谷本線銘菓の旅」の他は鉄道グッズの販売で、飲み物等の販売ではありませんでした。
通常は普通列車として運転されている車両ですが、「花たびそうや」号のためにJR北海道旭川支社の皆さまにより、様々な装飾がなされていました。
中吊り広告
つり革の部分にはお花が!
鉄道のお仕事紹介と社員からのメッセージのポスター
塩狩峠と三浦綾子さんの紹介
各駅では「宗谷本線スタンプカード」の配布が!国鉄時代の「わたしの旅スタンプ」の絵が多いようです。駅によって無料配布のところと買い物が条件のところがありました。
各車両のロングシートに記念撮影用ボードが用意されていました。
<1号車>
<2号車>
<3号車>
<4号車>
2,3号車のものは車両に取り付けられているサボと同じデザインです。
トイレにはクイズ(と答え)が掲示されていました。さすがに全部回るには控えました。
天井にはJNR(国鉄)マークの扇風機
旭川発車後、乗客全員へ「乗車証明書」が配布されました。2枚目に停車駅の時刻表と車窓の見所の通過時刻が記載されていて便利でした。
「時刻」と「時間」の使い分けも完璧!さすが時間を商売にするプロが制作したものだと感心しました。(小学校低学年レベルの常識なのですが、「乗船開始時間」「入港時間」なんて堂々と放送や掲示する頭の○い交通機関もありますから。)
「比布駅」10:31着~10:51発
少し遅れて比布駅に到着。普段は静かな無人駅ですが多くの子供たちや観光関連の方たちが出迎えてくれました。ゆるキャラはいちごです。
この駅は昭和の頃、ピップエレキバンのCMで一躍有名になった駅で、子供の頃にCMを見た記憶があります。
ピップエレキバンの顔出しパネル
駅舎では鉄道グッズと特産品の販売が行われていました。呑み鉄たこちゃんは「ゆめぴりかおにぎりときのこ汁のセット販売」(1000円)を買いました。
お見送りを受けて比布駅を発車!所定では20分停車の予定でしたが、少し短くなりました。
おにぎりの販売かと思いきや実際は「お弁当」「きのこの味噌汁」「イオンのお茶」のセットでした。後からも色々食べたいので1個だけ買って夫婦でシェアしました。
包装紙が国鉄の急行用気動車の絵で、裏にはピップエレキバンのCM効果で比布駅がブームになったという新聞記事が印刷されており、鉄道ファンの好みをかなり意識した包装紙だと感心しました。
おにぎりの他におかずは唐揚げ2個と卵焼き2切れでした。お味はとても美味しかったです。1000円を高いと思うか安いと思うかはあなた次第?
呑み鉄たこちゃんは転換クロスシートの車両だったのですが、通路側にだけ新幹線0系座席からの名残りである小さなテーブルのみ!マジで食べにくい(笑)
三浦綾子記念館の方による放送を聞きながら・・・と言ってもお弁当を落とさないように必死で支えながら「花たびそうや」号は塩狩峠を越えていきました。
「士別駅」11:45着~12:05発
「花たびそうや」号は2番線に到着!ここでも多くの方が迎えてくれました。地元の野球チームの方も!
天サイダーとお菓子の販売
クラフトビールの販売(700円)
跨線橋を渡って1番線へ行くと演奏会が!これは凄い!
1番線から「花たびそうや」号を撮りました。
駅舎へ入りました。
駅員さんのいる駅ですが、改札は出入り自由。(していたらキリがない?)
士別駅ではそば屋さんが営業。15食限定でサフォークそば(500円)を販売していました。
そばだけでなくビールやお茶なども販売しており駅売店としての役割も担っていました。地方の駅売店が次々に閉店していくなか、嬉しいですね。
「~駅社員、子供の頃のアルバムから~」
鉄道少年が夢を叶えてJR北海道で生き生きと働いているというのがひしひしと伝わってきました!頑張ってください!
外ではサフォーク羊の展示。えさやり体験は100円でした。
昔なつかしい「伝言板」が健在。携帯電話のない時代の通信手段でした。
列車へ戻る時、駅前にレトロなバスが停まっていました。後で調べたら「士別軌道のモノコックバス」というバスで昭和57年製との事でした。
全国からバス愛好家が乗りにくる貴重なバスのようで、バス会社さんも親切にしてくれるそうです。
盛りだくさんの士別駅での停車時間はあっという間に過ぎました。駅員さんや地元の方が色々と手作りで企画してくれたのでしょう。じっくり見る時間がないのが残念!
「名寄駅」で運転停車
士別発車後はホームで買ったクラフトビールを飲みました!走っている車内で飲むお酒は本当に美味しいですね。
名寄駅の手前で保存されている「SL排雪列車、キマロキ編成」の側を通過!SLが汽笛を鳴らして歓迎してくれました。
名寄駅は時刻表では通過「レ」ですが、実際は運転停車して運転士さんが交代していました。名寄運転所があり、通常の特急列車でもここで交代しています。
駅の反対側に名寄運転所の建物があり、窓には
「名寄運転所 引き続き特別な旅をお楽しみください」
と乗客へのメッセージが出ていました。
「美深駅」12:43着~13:03発
美深駅でも多くの人にお迎え頂きました。かぼちゃのお菓子やお弁当の販売が行われていました。
こちらではJR北海道のHPで予告されていた「ごはん屋ノンノのお弁当販売」を購入しました。お目当てのものがある場合は鉄道ファンの購買意欲が旺盛なので、先に買っておく方が安全です。
美深弁当1000円。国鉄末期に廃止された美幸線の包装紙で鉄道ファンを強く意識しているようです。
チョウザメの展示
駅舎の2階には「美幸線展示室」
小学校で「日本一の赤字路線で100円儲けるのにいくらかかる・・・」のような授業を受けた事を記憶していますが、当時は道外に住んでいたので北海道のどこか程度の認識でここにあったというのは知りませんでした。
国鉄最後の日に利用できた「謝恩フリーきっぷ」に付いていた当時の路線図が掲示されていました。
駅舎の外では鐘の音が鳴り響いていました。
美深駅を発車!
次回へ続く