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朝食はお得な「うどん・おにぎりセット」
朝食のレストラン営業、平時はバイキングでしたが、夕食と同様にセットメニュー営業となっていました。
和定食、洋定食、うどん・おにぎりセットがそれぞれ500円でした。カップラーメンの自動販売機に、朝食の「うどん」に誘導するPR掲示がありました。
夕食のボリュームがあったので朝は軽くでいいかと「うどん・おにぎりセット」を夫婦で一緒に食べることにしました。
レストランでお姉さんに注文すると、1つしか頼まないのならレストランの席は利用できないと「塩対応」でしたが仕方がありません。
部屋にテイクアウトしたところ袋のなかには割り箸とおしぼりが2つずつ入っていたので精一杯気を遣って頂いたのだと思います。
船内でこれが500円なら満足できるコストパフォーマンスだと思います。平時のバイキングよりも安価なセットメニューの方が満足度が高いような気がします。
湯けむりの別府観光港入港
平日の別府入港は6時55分と早いので大急ぎで朝食を食べ、部屋のシャワーを浴びていたら別府湾の景色を楽しむ余裕はほぼなく別府観光港に入港でした。
フェリーというと殺風景な港を発着する場合が多いのですが、別府は華やかな景色でした。今回は用事を最小限済ませるための移動だったのですが、時間に余裕があれば別府の温泉でゆっくりできればと思いました。
ターミナル屋上に「ようこそ別府へ」の文字が迎えてくれました。
隣は宇和島運輸フェリーのターミナルがあります。
降りるときに見た空席状況。ガラガラな船内でも「スタンダード1名」の部屋だけが満室でした。感染症の影響で個室需要が高いのでしょう。
「フェリーさんふらわあ」ではシングルユースキャンペーンを行っているので1人部屋が満室でも2人部屋をわずかな追加料金で利用できるようです。
別府観光港での下船は長い階段があります。大きな荷物があったり高齢の方には辛いかも知れません。
建造時はもっと急な階段でしたが、これでも階段の傾斜を緩やかに改善する工事を行っています。
旧’関西汽船’の面影溢れる別府観光港
下船するとすぐに送迎デッキのような場所があり、ここで「さんふらわあ」のマークを背景に記念写真を撮るとよいかと思います。
ん?
使っていないであろう乗船タラップ、新社名「フェリーさんふらわあ」の下に旧社名「関西汽船」の文字が透けてみえますね。
待合室は昭和な雰囲気でした。かなり古いターミナルです。
待合室の一角に「さんふらわあ歴史館」という展示コーナーがありました。「さんふらわあ」というより、「関西汽船」の展示コーナーで、なつかしい瀬戸内海航路の船の模型やポスター、タイムベル等が展示されています。
「こばると丸」の模型。
呑み鉄たこちゃんは「こばると丸」に乗船したことがあります。
窓のある部屋は全て特等船室で、階段に特等以外立ち入り禁止!の立札がどーん!とあり、ふかふかのじゅうたん敷きの通路、特等客だけがお風呂に入れたりと、等級による区別がとても厳格だったと記憶しています。
「さんふらわあ」のマークは乗船用の通路で隠れてしまいますが、別府では船首側から船の外観を撮影することができました。
別府観光港からバスで10分ほどで別府駅に着きました。
まとめ:効率良い夜行フェリー
夕方大阪を出港、朝別府着で、ビジネスホテルに泊まるような感覚で瀬戸内海の船旅を楽しみながら移動できました。現地に朝着くので効率がとても良いです。
2022年~2023年にかけて別府航路に新造船「さんふらわあ くれない」「同 むらさき」が就航予定なので「さんふらわあ あいぼり」「同 こばると」の活躍はあと僅かとなり、多分今回の乗船が最後になると思います。
決して豪華な船ではありませんが、新幹線や飛行機での「密」を避けて個室で快適に移動できて大満足でした。