幻となった急行「花たび そうや」号~JR北海道の観光列車

まさかの前日夜ウヤ発表!鉄オタ界に激震が!

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2021年5月14日19時すぎ、JR北海道から「花たび そうや」他、観光列車の運休が発表されました。特に翌日5月15日の「花たび そうや」に乗る予定だった人、撮影する予定だった人、すでに本州から飛行機等で来道していた人、沿線で歓迎準備をしていた人たちに大きな影響を与えてしまいました。

「花たび そうや」は昨年もコロナの影響で中止されており、今年こそはと期待していた人達にとって、この運休は大変残念なものです。しかも発表が運行初日の前夜です。宗谷本線の各駅では歓迎の掲示や装飾、グッズやオリジナル弁当の販売や沿線の歓迎行事等々、様々な準備がなされていた中での運休決定でした。

前日夜の突然すぎる発表は昨年4月の札沼線一部区間の廃止発表を思い出させるもので、JR北海道としては苦渋の判断だったのだと想像します。

 

呑み鉄たこちゃんは前々日に自粛決定

呑み鉄たこちゃんは初日の「花たび そうや」に乗車予定でしたが、北海道の感染者が激増し、外出自粛要請、まん延防止も出て社会情勢が悪化する中、運休が決まる前に乗車を断念する判断をしました。

乗りたいのはやまやまでしたが、会社に勤めている立場としては、こんな時に外出してもし感染したら会社に居れなくなる・・・キハ40は窓が開くとはいえ、ボックス席で満席状態の6時間はリスクが高い、また外出しているところを知り合いに目撃されたり、運行初日なのでテレビ局に撮影されるリスクもあると考え、前々日にキャンセルしました。特例で払戻の手数料なし、全額返金して頂いたのはとてもありがたい対応で感謝です。

 

「密」対策のため増結を予定していた?

「花たび そうや」は当初2両編成との発表でしたが、間に1両増結をして準備していたようです。指定券を追加販売した気配はなかったので、おそらく「密」対策のため1両を開放する配慮だったのだと思います。元々ロングシートは販売していなかったので、ロングシートと増結した1両を使って乗客が散らばれば、「密」は回避できる!これが本当なら素晴らしい配慮だと思います。(編成美は崩れますが・・・)呑み鉄たこちゃんがキャンセルした理由が車内が「密」になりそうで感染したくないというのが大きかったので、もしこの増結が事前に発表されていたのなら、キャンセルしなかったかも知れません。

 

政治に振り回されて運休?

札幌市へまん延防止が適用されるに伴い、JR北海道は札幌圏の終電繰り上げには迅速に対応、「花たび そうや」は止めない気配を感じていましたが、旭川市にも適用するとの報道が13日にありました。JR四国の「伊予灘ものがたり」がまん延防止で運休になっているため危険な気配を感じましたがJR北海道から何も発表なし。13日夜には知事が政府へ札幌市のみ緊急事態宣言を要請するも、出さない方針と報道されましたが、翌朝14日、一転して北海道全体へ緊急事態宣言との報道があり、夜の正式発表の後、JR北海道から運休の発表がありました。

憶測でしかありませんが、JR北海道はまん延防止の状態でなら運行するつもりが、緊急事態宣言が適用されたので急遽運休を判断したのだと想像します。昨年中止しているので楽しみにしている人や地域のためにも緊急事態宣言でない限りは何とか運行しようと粘っていた、頑張ったのだと思います。

ただ、急すぎる発表となって混乱したのは事実です。感染者が増え、外出自粛の呼びかけがなされるなか、運行の可否が気になってJR北海道のお知らせを注視していたのにずっと「だんまり」。せめて数日前に、「現在のところは運行予定ですが、緊急事態宣言が発令されれば運休します。」のような発表は必要だったのではないか?と考えます。

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本当に急遽運休になった(出典:JR北海道)

 

 初日だけでも運行してほしかった!

しっかりとしたヘッドマーク、「急行」の幕、専用のサボ、駅の装飾・・・と企画したJR北海道の中の人は鉄道マニアなのだと思います。緊急事態宣言は5月16日から。色々と難しい事情があるのだとは思いますが15日だけでも運行してほしかった・・・せっかく準備したのに1回も運行されないのは悲しすぎます。16日は同じダイヤで臨時快速列車として運行とか・・・。

期間中は一切報道されませんでしたが、この週末、札幌ではコンサートやプロ野球が行われていました。「不要不急の外出」であることは同じですが、それらが許されるのに道北でたったの80人が乗車する予定だった「花たび そうや」運休は悲しすぎます。

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こういう観光列車は旅行商品で!

ここでコロナ禍の観光列車の在り方を考えてみたいと思います。今年の「花たび そうや」は旅行会社の団体ツアーがほぼ催行中止になったはずで、乗客のほとんどが「きっぷ」として予約した人たちです。これだと急な運休が発生したときに連絡の取りようがなく、現地まで来て初めて運休を知るという悲劇も起きかねません。

「きっぷ」ではなく「旅行商品」として販売することにより、乗客の連絡先がわかり、急な連絡が必要になったり、もし乗客の中に感染者が出た場合でも追いやすくなるのではないかと考えます。

また「旅行商品」として多少割高に販売することにより、「きっぷ」よりも収益性が良くなり、「きっぷ」でありがちな直前キャンセルやきっぷ収集のために買うだけで乗らない、今回は特に目立ちませんでしたが転売等を防ぐことができます。「花たび そうや」は大人気なので旅行商品として1人1万円以上で設定しても即満席になると思います。

コロナ禍で見知らぬ4人が長時間ボックス席で相席という状況も感染リスクという面では好ましくありません。2~4人ならボックス単位での販売、1人の場合はボックス席に対角線で2人(窓側が後ろ向き、通路側が進行方向に着席)までのような配席を検討してはどうでしょうか。個人的には宗谷本線には国鉄時代の急行列車を思い出させる今回のような編成がいいと思いますが、感染対策という面から考えたら’はまなす編成’か’ラベンダー編成’を使う方がいいのかも知れません。(停車駅のホームの長さとかは一切考慮していませんが。)

本音はマルスで「きっぷ」として買う方が安いし自由度が高くて便利なのは事実ですが、人気列車ゆえに「旅行商品」での販売が良いのではないかと考えます。ただ、何か月も前からの予約は仕事がある人には難しいので募集は1か月前ぐらいにしてほしい、「WEST EXPRESS銀河」のように抽選もありかも知れません。

 

以上、「花たび そうや」の運休に関して思ったことを書いてみました。素人が利用者目線で考えたことで、専門の方から見たらお見苦しい点やおかしな点もあるかとは思いますが、一利用者の意見としてお読みいただければ幸いに思います。来年こそは運行されることを切に願っています。

 

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(出典:JR北海道)

 

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