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金野(きんの)駅
駅名板を触るとお金持ちになれるという金野駅。
到着直後は駅名板を触ろうとする人たちで「密」になりました。傘がなかったらもっとひどかったかも?
最後の秘境駅は千代(ちよ)駅
秘境駅として最後の停車駅である千代駅も縁起の良い駅名として、駅名板を触ると長寿になれるそうです。
ちなみに呑み鉄たこちゃんは駅名板を触ると縁起がよい!という2駅ではコロナ対策のため駅名板は一切触りませんでした。皆さん、べたべたと触っていましたが、クラスターが発生しない事を祈ります。
天竜峡駅ではツアー客が下車
全ての秘境駅での停車を終え、「飯田線のライバル、三遠南信道」を見たら天竜峡駅へ到着しました。駅名の漢字は「龍」ではなく簡単な方の「竜」を使うようです。
ここでは一部のツアー客が下車しました。帰りがバスのもう一つのツアーは終点、飯田までの乗車でした。下車したツアー客は大雨の中、案内人と天龍峡散策へ行ったようです。もし当初の予定でツアー参加だったら散策を辞退して駅で待機していたかも?「きっぷ」で取れてツアーをキャンセルできてよかった!
終点、飯田まであと僅かですが、担当が変わるようで乗務員が交代しました。
終点、飯田駅到着!
豊橋を発車して5時間40分、定刻の15時30分に終点飯田駅に到着しました。飯田駅にも歓迎の駅員さん達が待ってくれていましたが、その目の前でツアー客が集合、点呼等をやっていてなかなか動かず、帰りの特急「伊那路4号」まで時間があまりなく、近くのコンビニへ行きたかったのでその様子は撮影できませんでした。駅構内には小さなキヨスクがありますが、小さなお店なので雨の中コンビニまで行きました。
帰りは特急「伊那路4号」で約2時間半!
飯田駅には15時30分に着き、帰りの特急「伊那路4号」は15時58分発。「飯田線秘境駅号」で乗ってきた車両がそのまま折り返しになりました。臨時列車の折り返しが定期列車になるんです。
通常は
・豊橋10:08→飯田12:40 伊那路1号 の後は
・飯田15:58→豊橋18:31 伊那路4号
という運用なのですが、「飯田線秘境駅号」が走る日は
・豊橋09:50→飯田15:30 飯田線秘境駅号(下り)
・飯田15:58→豊橋18:31 伊那路4号
別のもう1編成が
・豊橋10:08→飯田12:40 伊那路1号
・飯田13:13→豊橋17:54 飯田線秘境駅号(上り)
となる訳です。
多分、通常はないと思いますが、飯田駅の社員の方々が特急「伊那路4号」の発車を見送ってくれました。「飯田線秘境駅号」から折り返す人が乗車しているという配慮でしょうか?
「飯田線秘境駅号」と全く同じ車両での復路でしたが、行きとは打って変わってすいていて静かな車内でくつろぎながら豊橋まで戻ってきました。秘境駅も絶景も何もなかったかのように黙々と通過していきました。それはそれで、普段の秘境駅の姿を通過する列車から眺めながら豊橋へ戻れたのは良かったです。
1日中乗ってた373系、ありがとう!楽しかったよ。
豊橋駅到着後は「青空フリーパス」があるので名鉄ではなくJRの特別快速に乗り換えて名古屋へ向かいました。心配していた混雑もなく、転換クロスシートの電車で快適に移動、1日中列車に乗り続けた乗り鉄の1日を終えました。
まとめ:JR東海への印象が大きく変わった!
「飯田線秘境駅号」の列車そのものは普段は特急として使っていて何も珍しくもない車両ですが、お金をかけて専用の観光列車をわざわざ造らなくても楽しい観光列車を企画できるというよい例だと思います。わざわざ何十億も支援を受けて観光列車を新造している赤字の他社は何なんだろう?とさえ思います。
今回、利用してみて気になったのは「費用の安さ」です。青空フリーパスなどの企画きっぷと急行券、指定席券だとせいぜい1人4千円も回収できていないと思います。他社の観光列車のように「旅行商品」として少々割高にしても十分に販売できると思います。おひとり様なら相席にならないように2席確約とか、景色のいい席、ボックス席と細かく旅行代金を設定して顧客満足度が高く利益に繋がるよう販売してはどうか?と考えます。旅行商品とすることで乗車変更という名の直前キャンセルや、きっぷだけ買って実際には乗らないような無駄も排除できます。
JR東海は観光列車には消極的、鉄道マニアの中では「固い」「つまらない」とあまり評判がよくありません。呑み鉄たこちゃんもそう思っていました。しかし今回「飯田線秘境駅号」に乗ってみて、コロナ禍にもかかわらず、多くのJR東海の社員、スタッフの方々から温かいおもてなしを受け、JR東海への印象がとても良くなりました。又の機会があれば上諏訪からの普通列車と上りの「飯田線秘境駅号」を乗り継いで飯田線全線乗ってみたいと思います。
7回にわたる乗車記をお読み頂きましてありがとうございました。