<注意>現在、えきねっとリニューアルに伴い、予約の画面が変更されていますが、考え方は同じですのでご理解のうえ、ご活用ください。
下車前途無効とは?
トクだ値で買ったきっぷに「下車前途無効」と表記されていますが、これは「きっぷに記載している目的地の駅の手前で途中下車した場合、残りの区間は無効、つまり権利放棄で返金はありませんよ。」という意味です。
えきねっとのサイトにも、「トクだ値」で買ったきっぷで途中の駅で下車したら残りの区間は権利放棄、逆に途中の駅から乗車することが可能と説明されています。
トクだ値で先の駅まで買った方が安い場合がある?
一例として東京~長野間で新幹線を利用する場合を想定します。
ある日の検索結果ですが、東京~長野間では「トクだ値」は各駅停車で時間のかかる「あさま号」にしか設定されておらず、通過駅があって早く到着する「かがやき号」や「はくたか号」は正規の運賃、料金でしか予約できません。
「あさま号」の50%割引は魅力的ですが、朝の数十分差は貴重なもの・・・と考えて「かがやき号」や「はくたか号」を「トクだ値」ではない正規の運賃、料金で予約すると、8140円になりました。
しかし!ここで諦めてはいけません!
「はくたか号」の1つ先の飯山駅で検索すると・・・
30%割引の「トクだ値」が設定されており5990円。
さらにもう1つ先の上越妙高駅で検索すると・・・
飯山には設定がなかった50%割引の「トクだ値」があり4610円です。
最初に書きましたが、「トクだ値」は「下車前途無効」で途中下車して権利放棄は可能なルールなので、正直に長野まで正規の運賃、料金で「はくたか号」を予約するより、2つ先の上越妙高まで「トクだ値」で予約して長野駅で下車、残りの区間を権利放棄した方が安くなります。
上越妙高には「かがやき号」は停まりません。どうしても「かがやき号」に乗りたい場合は次の停車駅は富山になります。
富山で検索すると、長野では出てこなかった「トクだ値」の50%割引が出てきます。
6380円。
富山まで「トクだ値」で予約して長野で下車して権利放棄するほうが1760円安くなりました。
逆方向で、途中駅から乗車してもOK!
「えきねっと」で説明されている通り、逆方向、たとえば上越妙高→東京の「トクだ値」で長野駅から乗車するのも全く問題ありません。自動改札機でも普通に通過できますし、上越妙高の発車時刻をすぎていても長野駅で「トクだ値」のきっぷを受け取ることができます。
まとめ、「トクだ値」は周辺の区間も比較しよう!
「トクだ値」を利用しようと思っても、目的の区間に設定がない場合、そのまま正規の運賃、料金で予約するのではなく、周辺の区間に設定があれば「下車前途無効」を活用することにより安くなる場合があるかも知れません。
次回は「紙のきっぷは当日受取りが鉄則」です。