旧2等寝台のシングルは本当に個室?
他の部屋もちょっと見ることができたので紹介します。
最もリーズナブルな「シングル」です。以前の「2等寝台」に該当します。
本当にベッドだけの空間ですが、最低限のプライバシーが確保できます。個室なのでしょうけど、完全な個室というより簡易個室といった感じでしょうか?
室内にコンセントがあり充電も安心です。
共用のスリッパがあり、上級席のものと色分けされています。(上級は紺色、シングルは茶色)
大切な注意点として、個室の鍵は中からしか掛けることができず、部屋から外出するときに施錠ができません。その点は何度も放送していました。部屋から出る際は大部屋、相部屋の場合よりも盗難のリスクが高いので注意が必要です。
船体の内側に位置するため携帯電話の電波はほとんど使えないと思います。
運賃は乗船日によって変動がありますが、2020年10月現在で6600~7600円です。似たような区間を走る大阪~今治間の夜行バスが5300円なので、狭いとはいえ個室で横になって移動できるのでコストパフォーマンスは良いと思います。
この部屋を2段ベッドにしたシングルプラスという部屋もあります。1人当たりの面積を考えたらシングルプラスは損な気がしますが、子供さんと一緒に乗る場合には選択するのもありかと思います。。
デラックスシングルは旧1等
デラックスシングルの部屋の扉を開放してモデルルームのように見学できるようになっていました。アピールして船内で追加料金を払って変更したいという気持ちになるかも知れませんね。
デラックスシングルは1人部屋でテレビ、洗面台があり、49室も用意されています。
シングルでは貸してもらえないルームキーも貸してもらえます。1人用個室は窓なし内側になるフェリーが多いのですが、この部屋は窓があるので携帯電話の電波も入りやすいと思います。
シングルからの追加料金が1600~1900円。本船で最もコストパフォーマンスが良い部屋だと思います。ぶっちゃけ夫婦旅であったとしても「スイート」にシャワーやトイレが付いていないのでデラックスシングル2部屋もありかなとする思います。
「スイート」の紹介では苦言が多かったのですが「シングル」「デラックスシングル」とも、交通機関の個室としては大変コストパフォーマンスが良いと思います。
ファミリー、グループ向けの部屋がほとんどない!
本船の客室構成が1~2人部屋主体で、グループやファミリー向けの部屋がほとんど存在しません。
- シングル、シングルデラックスは1人部屋。
- シングルプラスとスイート、ロイヤルは2人部屋。
- スイートの和室仕様に限って4人まで利用できますが。5部屋しかありません。
ネットで検索しても、この点へ利用者の不満が多いように感じます。
オレンジフェリーとしては新造船設計にあたって年間を通じての利用者の客層や人数を分析して、ほとんどが1人か2人で乗船する、グループやファミリーは夏休みや大型連休などごく一部の期間に限られるという結果に対して設計したのだと想像します。
前船(おれんじ7&8)では4人部屋の上級個室が多く、相部屋が発生したり、無駄になる席(ベッド)が多かったので、少人数の個室を増やした方が良い!という戦略なのだと思います。
グループ、ファミリー客には数少ないスイート和室が取れなければ利用しにくいかも知れませんね。
完全個室フェリー「おれんじ おおさか」 乗船記 大阪南港→東予港③へ続く
スイート和洋室については前回記事をご覧ください!