ボックスは指定席、ロングシートは自由席
「快速湯けむり」号はそれまで運転していた「リゾートみのり」に代わる列車として2020年7月から運転されています。快速「最上川」と同じキハ110系2両での運転ですが、車体には水玉模様の「湯けむり」ラッピングが施されていました。
新庄駅での快速「最上川」から「快速湯けむり号」への乗り換え時間はわずか8分ですが、指定席があるので安心して買い物に行くことができました。「最上川」ではお茶だけにしてお酒を控えたので大急ぎで買い物をしました。
席はさきほど快速「最上川」で座っていた席と全く同じ2人ボックスです。この列車はボックス席が指定席、入口近くにあるロングシートは自由席となっていて特徴的です。
巷では「遜色指定席」とか「全車自由席の方がいい」等、評判は良くないのですが、2人ボックスを指定席として1人530円で確約できるなら、呑み鉄たこちゃんは納得です。
全車自由席だと、新庄駅で椅子取りゲームに参戦しなければなりません。
また、乗り鉄ではなく本来の利用層として想定される温泉観光客の視点で考えれば、途中駅乗車で座席が確保されていないのは安心して利用できないので指定席は必須と考えます。
「リゾートみのり」が良すぎたんです!「指定席料金」は良い座席を提供する料金ではなく、座席を確約する料金なのでボックスでも問題ないと思います。(さすがにロングシートの指定席は嫌ですが・・・。)
JR東日本のインターネット予約「えきねっと」では4人ボックス席が快速湯けむり号(BOX)と表記されて2人ボックス席と区別されています。但し、シートマップで座席を選ぶことはできません。座席を選びたい場合は駅のみどりの窓口へ行く必要があります。
呑み鉄たこちゃんが乗車した時は1号車が混んでいて2号車がガラガラだったので、「えきねっと」ではなくみどりの窓口で席を選んで買ったほうがいいかも知れません。
2人ボックスでおひとりさま同士で相席になっていて車掌さんへ言って席を移動させてもらっていた光景も見ました。すいていても「えきねっと」は1人だと詰めて販売するのかも知れません。
問題点として、ボックス席が指定席と知らずに着席、車内改札で車掌から注意されてロングシートへ移動する光景が何度かありました。
ボックスとロングが混在しているセミクロスシートの普通列車が沢山走っている地域で、まさかボックス席が指定席だと思わないという気持ちも理解できますね。
陸羽東線で呑み鉄!
「リゾートみのり」と違って指定席付きのただの快速列車・・・
途中、鳴子峡で減速したところだけ観光列車?でした。
仙台まで2時間半以上、「リゾートみのり」と違って車内販売はありませんし、途中駅で買い物できる駅はありませんから、新庄駅でビールだけでなく 焼酎と氷も買って長時間の呑み鉄に備えました。コンビニの氷は長時間耐えれるし、溶けた水は焼酎を割るのにも使えたのでとても良かったです。
小牛田(こごたと読みます)から東北本線へ入ると急に乗り心地が良くなり、仙台へのラストスパートで豪快な走りを体験できました。線路の違いが乗り心地に大きく影響されることがとてもよくわかりました。
「快速湯けむり号」は定刻で仙台に到着、新潟から酒田、新庄、仙台と長い乗り鉄が終了しました。
新潟から余目(酒田まで行かないと仮定)、新庄、仙台と乗車して336.3キロ、運賃が6050円。夫婦で青春18きっぷ利用でしたから、2回分で元を取ったことになります。
この後、仙台空港から新千歳空港へ飛び、快速エアポートでも青春18きっぷが活躍しました。朝10時すぎから1日乗り鉄でしたが、お得で大満足な1日でした!