夫婦で呑み鉄!たこちゃんの旅ブログ

マイルやポイントをお得にためて呑み鉄(最近は船も)を楽しんでいます!

さようなら、東海汽船「さるびあ丸2」大島・利島・新島・式根島・神津島航路 最終運航

 

お別れ乗船を自粛

こんにちは!

今日は東海汽船「さるびあ丸2」(新造時はこの船名、のち「さるびあ丸」へ改称)の片航路(大島・利島・新島・式根島・神津島)の東京発最終運航日です。

本来なら今頃は飛行機で東京へ向かい、明日の上り便では各島でのお見送りや新造船との並走を楽しむ筈でしたが、社会情勢を鑑み、悩みに悩んだのですが、発売日に予約した特等の予約も数日前にキャンセルしました。

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さるびあ丸 東京竹芝桟橋

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さるびあ丸 東京竹芝桟橋

Twitter等を検索すると自粛要請が出ていても釣りやお別れ乗船に行く人達もいるようで、やっぱり行けばよかったかな?とも思わなくもないですが、正しい判断だと信じたいです。

さるびあ丸の思い出を少々書いてみたいと思います。

 

特等のプレミアム感がすごかった!さるびあ丸

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さるびあ丸 特等

さるびあ丸の特等室。大型フェリーの特等やビジネスホテルの部屋とあまり変わりはないのですが、夏の週末とかで通路やデッキまで「席なし券」(のちに2等フリー乗船券に改称)の乗客であふれているような時は大型フェリーのスイートルーム以上のプレミアム感を感じたものです。金曜日の夜とか、なかなか予約が取れずに苦労したものです。

 

1等の位置づけが微妙!さるびあ丸

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さるびあ丸 1等

1等の存在も特徴的です。大広間に布団が並んだだけの相部屋で、とても2等の倍の運賃を払うのが微妙な船室でした。しかし、乗客が少なくて1~2人で独占できたときは特等よりもお得感に浸れるという不思議な等級でした。

友人と三宅島からの帰りに1等を手配したら、「こんなのに倍も払うのか?2等との差額を返せ!」と船内で激しく詰め寄られたことも思い出です。

2等は席なし券も出ている状態で、この空間を占有できるからお得だと説明しましたが納得してもらえませんでした。納涼船で個室宴会場として使用するためか、新造船さるびあ丸でもこのスタイルの1等は引き継がれるようです。

 

新造当時はコインシャワーがなかった!さるびあ丸

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さるびあ丸 コインシャワー

新造当時はコインシャワーが設置されていなかったので特等(当時は特等Aの呼称)以外はシャワーを使うことができませんでした。その後の改装でコインシャワーが設置されました。

他にも

  • 2等を雑魚寝から一部を椅子席に改装
  • 特2等を設置、雑魚寝の指定席だったのが2段ベッドに改装
  • 売店が廃止され自販機コーナーに変更
  • 特等B→特1等の呼称変更
  • さるびあ丸2→さるびあ丸へ船名変更

等々、時代とともに大きな改装や変更が多い船でした。

 

クルーザー・スターンが美しい!さるびあ丸

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神津島前浜港のさるびあ丸

さるびあ丸は本当に美しい船だと思います。

特に船尾が丸いクルーザー・スターンで船尾まで行くことができで、かつ海面に近い低層階のデッキが通路になっていて海を近くから眺めることができました。

納涼船では皆、上の階に上がりたがる傾向が強く、海面近いデッキは混んでいなかったのでハンドレールにビールを置いて呑むお気に入りの場所でした。

そして子供の頃からよく乗った瀬戸内海航路の関西汽船「こばると丸」の船尾もこのような形で、その思い出も蘇ってきたものです。

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関西汽船こばると丸の船尾

 

頼もしい荒天航海!さるびあ丸

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荒天航海中のさるびあ丸

ジェット船が欠航になるような荒天時でも、さるびあ丸は島の生活を支えるために努力して運航してくれました。悪天候の時も「条件付き」で接岸できるか否かは保証できないが出港するというのが伊豆諸島の常識です。

1度だけ条件付き出港で途中で東京へ引き返し、昼過ぎに戻って来て全額返金を受けたことがあります。島には行けなかったけど、タダで船に乗れてそれはそれでラッキー?と感じたのも思い出です。

 

アニメに興味はないけど、「天気の子」を見ました!

映画「天気の子」にさるびあ丸が出ると聞き、ざわざわ映画館に行ったのも思い出です。「天気の子」の結末、水没した東京へ入港するさるびあ丸や、そこで暮らす人々の姿、なんだか今日の「新しい日常」とかぶって見えます。

 

ありがとう!さるびあ丸

さるびあ丸は決して豪華な船ではありませんが、島々の生活を支える頼もしい船です。

最後に乗船したのは昨年の納涼船でした。大好きな船だったので、もう1回乗りたかったので2月頃から予約と自粛を繰り返しましたが(東海汽船の方、何度も予約とキャンセルを繰り返し申し訳ありなせん!)、お別れ乗船ができませんでした。もう1回乗るつもりだったので船内の写真を撮りまくっていないのが心残りです。

各島からのお知らせを読み解くと6月19日以降の三宅島なら他県からの観光客でも行けそうなのですが、その週末は休みが取れません。

さるびあ丸、28年間本当にありがとうございました。