着発とは→「おが丸」48時間 父島滞在4時間半!
東京と小笠原を結ぶ定期船「おがさわら丸」は「おがまる」と呼ばれており、東京から約1000㎞離れた父島まで24時間で結んでいます。
通常は東京を出て船で1泊、父島に3泊してから父島出港し、船で1泊して東京着と、1航海が5泊6日のサイクルで回っています。
なので小笠原へ行くには普通は最低6日間のお休みが必要となります。普通に働いていたら、これってなかなか困難ですよね?
しかし、繁忙期限定で「着発(ちゃくはつ)」と呼ばれる航海があり、これだと父島での3泊がなく、着いたその日に折り返すため、船の2泊だけ、地上は0泊3日で小笠原へ行くことができます。
「着発」では父島には11時に着いて15時半に出港なので滞在時間は4時間半、下船や乗船の時間もあるので実質4時間弱です。
よく考えて行動すれば、それなりに楽しめます!船旅が旅の目的、父島が寄港地で少し上陸観光すると考えたらとても楽しいですよ。
また普通の3泊滞在だと台風や悪天候で予定日に帰れなくなるリスクがありますが、「着発」なら東京を出港すれば基本その便に折り返し乗船なので予定が大きく狂うリスクは低いのもメリットの1つです。
という訳で、長い休みが取れないけど、ちょっとだけ小笠原へ行ける「着発」如何でしょうか?
おが丸着発の予約方法
着発の航海があるのは、年末年始、GW、夏休み期間で、小笠原海運のHPで運航日を確認しましょう。
お勧め時期はGW。なぜなら、年末年始は家に居たい、夏休みは運賃がかなり高くなるし、台風の影響(欠航や遅延、船の揺れ)を受けやすいから消去法でGWです。
2020年のGWは社会情勢の影響による自粛要請のため、GWの着発運航が中止されました。夏休みはどうなるか微妙ですね。
主催旅行会社のHPは消えていますが、2020年GWのツアーを紹介しているリンクを張っておきます。
※ツアー中止 GW【おがさわら丸】0泊3日小笠原着発ツアー3日間 東京発着 | Hello!小笠原
旅行会社のツアーでなくても、小笠原海運で乗船券だけを予約・購入して着発の航海に乗船してもOKです。ネットで予約すると5%引きになります。
上記旅行会社のツアーが39800円、小笠原海運でネット割の乗船券を往復買うと44920円と、ツアーだと少し安くなるようです。(2020年5月、2等和室の場合)
ただし、旅行会社のツアーはキャンセル料が小笠原海運乗船券のみの場合と比べて不利になるので、キャンセルのリスクも熟慮して選ぶことをお勧めします。
・旅行会社のツアーの場合
20日前から20%、7日前から30%、前日40%、当日50%
・小笠原海運乗船券のみの場合
14日前まで1000円、13~2日前2000円or10%の高い方、前日当日30%
呑み鉄たこちゃんは北海道から行くので乗り遅れのリスク等、様々なリスクを考えて小笠原海運のHPから乗船券のみをネット予約で購入しました。
着発に乗船するのはどんな人?
なんだか飛行機の上級会員修行僧みたいで父島タッチ的でちょっと恥ずかしい、不審者と思われるのでは?と心配になりますが、全く心配いりません。(船会社によってはこういう乗り方を不審者扱いして警戒する所もあるそうですが。)
実際に乗ってみた感触としては
- 「鳥を観察する人」が目立ちました。航海中デッキにずっと居て鳥を観察しているんです。
- あとは「位置情報のゲームをする人」。
- 最後に「船が好きな人」「ちょっとだけでも行ってみたい層」って感じです。
着発仲間は10人以上は居たと思うので特段恥ずかしい訳ではありません。
単に「船が好き」なら小笠原海運の運賃は乗船する距離や時間に対して割高なので太平洋フェリーや新日本海フェリーで船旅を楽しんだほうが割安です。
片道2等和室で約2万円払う訳で、太平洋フェリーや新日本海フェリーなら同じような乗船距離、時間でも大きくて豪華なフェリーの個室に乗れますから。
ただし、「おがさわら丸」の船旅は他社の大型豪華フェリーとは違った楽しさがありますよ。
東京竹芝桟橋は11時出港。ほぼ国内主要都市から当日出発可能!
「おがさわら丸」は東京竹芝桟橋を午前11時に出港します。以前は10時だったのですが、新造船に代わってから1時間遅くなりました。
この1時間差により、ほぼ日本中の主要都市から東京へ前泊することなく乗船できるようになりました。
呑み鉄たこちゃんは北海道に住んでいるので新千歳空港7時30分発のANAで出発、羽田空港9時05分着 、品川駅のエキナカでお弁当などの買い物で寄り道をして竹芝桟橋に到着しました。
前泊なしの同日出発エリアが広がったが就航時のウリでしたが、けっこうギリギリで何かトラブルがあれば間に合わないリスクもあるので前泊できるならしたほうが安全だと思いました。
受付は9:30~10:40までとあります。ギリギリまで対応してもらえるのが、全国から乗船者が来る航路ならではで、非現実的な早い時刻を案内されないのは好感です。
ネット予約の引換証を窓口に提出すると感熱紙でペラペラの搭乗券と個室の場合はカードキーを渡されて乗船します。(写真は復路のもの)
搭乗券は乗船時は改札でQRコードを読み取られ、下船時は紙ごと回収されました。記念に欲しい場合は竹芝桟橋周辺のコンビニでコピーを取るとか写真に撮るなどして残しておきましょう。
カードキーは1人1枚、使い捨てでないので下船前に通路やロビーにある回収箱へ返却する必要がありました。写真にあるもので手元に残るのはカードキーを入れるケースのみでした。
2017年GW おがさわら丸 0泊3日着発乗船記②へ続きます。