快速「べるもんた」とは?
ブログ開設後、はじめての旅日記です。
JR西日本の観光列車「べるもんた」に乗車してきました。
快速「べるもんた」は
- 土曜日は富山県の城端線(高岡~城端間)
- 日曜日は氷見線(新高岡・高岡~氷見間)
を運転している観光列車です。
- 「城端」は「じょうはな」、「氷見」は「ひみ」と読みます。
本当は「ベル・モンターニュ・エ・メール」という名前で「美しい山と海」をフランス語で表現、覚えやすいように愛称が「べるもんた」となっています。
氷見線の方が景色が良いので人気のようですが、土曜日だったので城端線で往復乗車しました。
「べるもんた」は車内でにぎり寿司を食べることが出来ることで有名です。
片道だけだと1時間弱で寿司を食べていたらあっという間で列車を満喫できないので鉄ヲタ丸出しの往復乗車です。所要2時間の観光列車に乗って城端駅でちょっと停車時間があると考えたらいいなって感じです。
行きの高岡~城端間は何も注文せずに景色と車内を満喫して、帰りの城端~高岡間で寿司を注文してみました。
当日の行程
- べるもんた城端51号 高岡9:38発→城端10:22着
- べるもんた城端52号 城端10:42発→高岡11:30着
「べるもんた城端」高岡駅から乗車!
「べるもんた」は高岡駅から出発です!
「べるもんた」は1両のみですが、運転士、車掌、寿司職人、寿司屋の女性2人、砺波の観光ガイドと合計6名ものスタッフが乗車しました。
ものすごく人件費がかかってそうで、1人530円の指定席料金だけで採算が取れるのか?心配になります。
車体は「トワイライトエクスプレス」を思い出す緑色で、ピカピカに磨かれていて綺麗でした。車体には日本国有鉄道、昭和54年新潟鉄工所の刻印がありました。
高岡駅では車掌が指定席券を持っていない人への対応をしていました。
端末を見ながら対応していたので、どの席が発売済なのか把握できるのかも知れません。
知らずに乗ってきたのか、全席指定で530円必要と言われて降りる人もいました。
車内はボックス席とカウンター席があります。行きは景色を楽しめるカウンター席、帰りは寿司をゆっくり食べれるようにボックス席にしました。
カウンター席は決して座り心地の良い席ではなく、またボックス席は元々は普通列車用の広くはない席にテーブルを設置しているのでテーブルの柱に足をぶつけたりしますが、乗車時間が短いのでこんなものかと思います。
とても素敵な雰囲気に仕上がっていると思います。また、改造した観光列車によくある窓と座席の配置が一致していないという不具合がカウンター席の一部でしか起きていない点は良いと思います。
高岡を発車してすぐ、新高岡へ停車。新幹線からの乗り換え客が一定数ありました。やはり車内で指定席券を購入する人もいました。
「快速」と言われたら乗車券だけで乗れると誤解されても仕方がないかもしれません。ビジネスマン風の人もいて、次の列車を待つよりは530円払ってでも早く行きたいという使われ方もされていたように感じました。
新高岡を出ると砺波の観光ガイドの方からパンフレットの配布や沿線の説明がありました。しかし、マイクの音が小さいため、近くに座っていたら聞こえるのですが、遠くの席だとわからないかも知れません。
イベントとしては砺波駅での歓迎、沿線住民の方からの歓迎、車内では座席番号による抽選会があり当たるとパスケース、残念賞は全員にクリアファイルのプレゼントがありました。車掌さんからは記念乗車証の配布、指定席券へのスタンプ押しがありました。
城端駅で折り返し乗車
高岡~城端の40分ちょいはあっという間に到着!城端駅での折り返しは約20分の時間があります。
ホームに記念写真用のボードが用意されていたので砺波の観光ガイドの方に撮影して頂きました。駅前に出てちょっとだけ散歩して列車に戻りました。
復路はガラガラ!お寿司を注文で大満足!
帰りはお寿司と刺身を予約しているので期待が膨らみます。
事前にネットで申請した席にはお箸がセットされていました。
実は事前予約していなくても当日に余裕があれば車内でも購入可能です。(現金のみ)発車後お姉さんが「いかがですか?」とお勧めに来ます。
事前に握っているのではなく列車が城端駅を発車してから寿司職人が握り始め、しばらくしたら刺身とお寿司が運ばれてきました。
お寿司2100円、刺身1800円となかなかなお値段ですが、列車の中でちゃんとした器に盛られた料理、しかも刺身やお寿司が提供されると考えたら十分に満足!です。特に蟹や白エビのボリュームは満足です。
飲み物は城端の地ビール「麦やエール」「はかまエール」を夫婦で注文しました。
1本980円とやや高額なのですが、走っている列車の中で注文できるなら満足です。普通に市販されている大手メーカー商品の販売はありませんでした。
車内で握られたお寿司と地ビールは格別!帰りはせっかくの観光案内やイベントはあまり意識せず、食事を満喫しました。往復乗車だからこそできる楽しみ方です。
呑み鉄たこちゃんお勧めの往復乗車ですが、
- 高岡~城端間 乗車券590円+指定席券530円=1120円 往復で×2=2240円
- 寿司2100円+地ビール980円追加しても合計で5320円です。
2時間乗車して食事つきの観光列車と考えたら破格の安さだと思いますし、
こういうサービスを末永く続けるためには多くの皆さまの利用が必要です。お寿司等を注文しての乗車をお勧めします。
食事の予約方法は?
食事の予約先はこちら!(列車の指定席券購入後に!)
ネットで予約、カードで入金、あとは当日車内で食べるだけです。
紙のクーポンが送られてくるとか、旅行代理店や振り込み用紙で入金とか面倒な事が一切ないのは素晴らしいです。
予約確認メールを印刷して来るようにとの記載がありましたが、特に必要ありませんでした。
列車の座席の予約とは別なので注意が必要です。
座席の予約方法は?席を選べるみどりの窓口推奨!
- JR西日本 e5489
- JR東日本 えきねっと
ネット予約では、座席の選択が一切できないのが大きな難点です。
e5489は予約後に座席番号はわかるのですが、えきねっとは紙のきっぷを受け取るまで座席番号がわかりません。
寿司等をネットで予約する場合は注意が必要です。
- 駅のみどりの窓口(JR東海ではJR全線きっぷうりば)
好きな座席を選べるので駅での購入がお勧めです。
ボックス席に座りたい場合、3人以下だと相席になる可能性があります。
カウンター席で購入しておき、乗車直前にみどりの窓口ですいているなら席変更してもらうのがお勧めです。同一列車内での席変更は無料です。(ただし城端駅にはみどりの窓口はありません。)
車内には1つだけ2人席があります。1号車14番A席とB席です。確実に夫婦2人で座りたい場合はありだと思いますが、高岡→城端向け(氷見線の場合は氷見→新高岡向け)は後ろ向きになります。
※2020年12月に写真を追加し加筆しました。